研究者業績

川部 直人

カワベ ナオト  (Naoto Kawabe)

基本情報

所属
藤田医科大学 医学部 医学科 消化器内科学 准教授 (肝疾患相談室長)
学位
博士(医学)

ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0002-4582-0868
J-GLOBAL ID
201501000846882991
researchmap会員ID
7000012761

学歴

 1

論文

 127
  • 淺井 志歩, 伊藤 明美, 川部 直人, 葛谷 貞二, 清野 祐介, 廣岡 芳樹, 鈴木 敦詞, 飯塚 勝美
    日本病態栄養学会誌 27(Suppl.) S-30 2024年1月  
  • 鵜飼 剛史, 田中 浩敬, 葛谷 貞二, 川部 直人, 大野 栄三郎, 中岡 和徳, 中野 卓二, 宮地 洋平, 越智 友花, 宮地 小百合, 古松 了昭, 奥村 浩二, 牛田 知佳, 廣岡 芳樹
    日本消化器病学会東海支部例会プログラム抄録集 139回 69-69 2023年11月  
  • Hisanori Muto, Teiji Kuzuya, Naoto Kawabe, Eizaburo Ohno, Kohei Funasaka, Mitsuo Nagasaka, Yoshihito Nakagawa, Ryoji Miyahara, Tomoyuki Shibata, Senju Hashimoto, Yoshiaki Katano, Yoshiki Hirooka
    Anticancer research 43(10) 4673-4682 2023年10月  
    BACKGROUND/AIM: The combination of atezolizumab plus bevacizumab (Atz/Bev) has become widely used as a first-line therapy for advanced hepatocellular carcinoma (HCC). However, for post-Atz/Bev therapy, evidence on the outcomes of molecular targeted agents, such as lenvatinib, is limited. The present study aimed to assess the clinical effectiveness of lenvatinib on advanced HCC in patients who had previously undergone Atz/Bev treatment. PATIENTS AND METHODS: Twenty patients with HCC, who received lenvatinib after Atz/Bev treatment, were enrolled in the study. In particular, we examined the impact of adverse events (AEs), such as anorexia and general fatigue. During the treatment, lenvatinib dosages were adjusted or temporarily discontinued in response to AEs. Treatment outcomes were retrospectively evaluated. RESULTS: The objective response rate (ORR) and disease control rate (DCR) for lenvatinib treatment were 25.0% and 95.0%, respectively, according to the Response Evaluation Criteria in Solid Tumors. The median progression-free survival (PFS) was 6.0 months, and the median overall survival (OS) was 10.5 months. Eleven patients experienced anorexia or fatigue, leading to a reduction in the dose of lenvatinib but not to a significant difference in the time to drug discontinuation. Importantly, there were no significant differences between the 11 anorexia/fatigue-suffering patients and the nine other patients with regard to PFS and OS. CONCLUSION: Lenvatinib can be efficacious and safe for treating advanced HCC patients previously treated with Atz/Bev, and AEs such as anorexia and general fatigue can be effectively managed without losing lenvatinib's therapeutic benefits.
  • 小林 真理子, 中野 卓二, 宮地 洋平, 田中 浩敬, 中岡 和徳, 川部 直人, 大野 栄三郎, 舩坂 好平, 中川 義仁, 葛谷 貞二, 宮原 良二, 橋本 千樹, 柴田 知行, 廣岡 芳樹
    日本消化器病学会東海支部例会プログラム抄録集 138回 78-78 2023年6月  
  • 有賀 美月, 堀口 徳之, 小山 恵司, 山田 日向, 吉田 大, 長坂 光夫, 舩坂 好平, 中川 義仁, 大野 栄三郎, 川部 直人, 葛谷 貞二, 宮原 良二, 柴田 知行, 廣岡 芳樹
    日本消化器病学会東海支部例会プログラム抄録集 138回 84-84 2023年6月  

MISC

 86
  • 中岡和徳, 橋本千樹, 野村小百合, 高村知希, 越智友花, 大城昌史, 菅敏樹, 嶋崎宏明, 中野卓二, 村尾道人, 川部直人, 吉岡健太郎
    日本消化器病学会雑誌 113 2016年  
  • 川部直人, 橋本千樹, 吉岡健太郎
    日本消化器病学会雑誌 113 2016年  
  • 川部 直人, 橋本 千樹, 村尾 道人, 吉岡 健太郎
    日本臨床 73(増刊9 新ウイルス性肝炎学) 278-283 2015年12月  
  • 西川 徹, 吉岡 健太郎, 橋本 千樹, 川部 直人
    Rad Fan 13(15) 61-64 2015年11月  
    慢性肝障害患者における治療の選択には肝線維化をはじめとした肝障害ステージを把握し行われている。現在、肝障害ステージを確認するには肝生検が重要であるが、肝生検にはリスクが多い。このため簡便かつ信頼性の高い線維化診断が可能な検査として超音波による肝硬度測定が注目され、肝硬度測定においてARFIによる評価は重要な検査となりつつある。(著者抄録)
  • 吉岡 健太郎, 橋本 千樹, 川部 直人
    日本臨床 73(増刊1 最新肝癌学) 372-376 2015年1月  
  • 高川 友花, 川部 直人, 橋本 千樹, 原田 雅生, 村尾 道人, 新田 佳史, 中野 卓二, 嶋崎 宏明, 水野 裕子, 菅 敏樹, 中岡 和徳, 大城 昌史, 吉岡 健太郎
    肝臓 55(5) 274-283 2014年5月  
    症例は70歳女性、C型肝硬変にて近医通院中に肝腫瘍を認め、肝細胞癌(HCC)が疑われ当科紹介となった。US上、肝S8、S3、S7に境界不明瞭な低エコー結節を認め、ソナゾイド造影USでは同部位が早期に染影され後血管相でdefect像を示した。CTでは肝S8に約5cm、S3に約3cm、S6に約2.5cm大の境界不明瞭な淡い低吸収域を認め、動脈相で淡く濃染され平衡相でやや低吸収域を示した。EOB-MRIではこれらの病変を含め、肝両葉に早期相で染影され肝細胞相で淡い低信号域を示す多発性の腫瘤性病変を認めた。S3の腫瘍内には門脈の腫瘍内貫通像を認めた。PET-CTでは、肝両葉に多数の異常集積を認めた。HCCとしては非典型的であり、IL-2Rの上昇もみられたため肝腫瘍生検を施行。病理所見にてMALTリンパ腫と診断され、化学療法が導入された。肝MALTリンパ腫は稀な疾患であり、C型肝硬変を背景とした肝内多発病変である点、治療前に組織診断を行い化学療法導入が可能になった点で貴重な症例と考え報告する。(著者抄録)
  • 川部 直人, 橋本 千樹, 原田 雅生, 新田 佳史, 村尾 道人, 中野 卓二, 嶋崎 宏明, 水野 裕子, 菅 敏樹, 中岡 和徳, 大城 昌史, 高川 友花, 福井 愛子, 吉岡 健太郎
    消化器内科 58(3) 405-412 2014年3月  
    標準治療困難なC型慢性肝炎患者で、INF-β+リバビリン(RBV)療法を行った10例(平均58歳)では、AST、ALT、Hbが有意に低下し、血小板低値7例の血小板数平均7.3万/μlを維持して治療が継続でき、Genotype 2型2例でSVRが得られ、1型8例でSVR例はなかった。脾摘または脾動脈塞栓術(PSE)後のペグインターフェロン(PEG-IFN)+RBV療法を行った10例(平均63歳)では、脾摘/PEGにより血小板数と白血球数が有意に上昇して本療法が可能となり、genotype 1型で25%(2/8)、2型で50%(1/2)がSVRとなった。瀉血療法を行った24例(平均60歳)では、1回瀉血量254ml、瀉血回数20回、総瀉血量は3053ml、瀉血期間は25.7ヵ月、瀉血療法選択理由はIFN/PEG-IFN+RBV療法でnon-SVR:15例、IFNの副作用:6例、血小板低値:9例、潰瘍性大腸炎合併:1例であった。フェリチン、血清鉄、AST、ALT、γ-GTP、アルブミン値が有意に低下したが、肝硬度は有意に上昇していた。
  • 吉岡健太郎, 橋本千樹, 川部直人, 原田雅生, 西川徹, 市野直浩, 刑部恵介
    肝胆膵 67(6) 1059-1064 2013年12月28日  
  • Kentaro Yoshioka, Hiroaki Shimazaki, Naoto Kawabe, Masao Harata, Yoshifumi Nitta, Michihito Murao, Takuji Nakano, Yuko Arima, Toshiki Kan, Masashi Ohki, Kazunori Nakaoka, Takagawa Yuka, Toru Nishikawa, Keisuke Osakabe, Naohiro Ichino, Senju Hashimoto
    HEPATOLOGY 58 480A-480A 2013年10月  
  • Hiroaki Shimazaki, Kentaro Yoshioka, Senju Hashimoto, Naoto Kawabe, Masao Harata, Yoshifumi Nitta, Michihito Murao, Takuji Nakano, Yuko Arima, Toshiki Kan, Masashi Ohki, Toru Nishikawa, Keisuke Osakabe, Naohiro Ichino
    HEPATOLOGY 56 991A-991A 2012年10月  
  • 西川 徹, 吉岡 健太郎, 橋本 千樹, 川部 直人, 原田 雅生, 市野 直浩, 刑部 恵介, 加藤 美穂, 杉山 博子, 青山 和佳奈
    超音波医学 39(Suppl.) S416-S416 2012年4月  
  • 嶋崎 宏明, 有馬 裕子, 中野 卓二, 村尾 道人, 新田 佳史, 原田 雅生, 川部 直人, 橋本 千樹, 吉岡 健太郎, 刑部 恵介, 市野 直浩, 西川 徹
    日本消化器病学会雑誌 109(臨増総会) A262-A262 2012年3月  
  • 中野若香菜, 池夏希, 石渡朝子, 伊藤広子, 菱田麻由佳, 伊藤志歩, 花下順子, 池田綾子, 原田雅生, 川部直人, 橋本千樹, 吉岡健太郎
    栄養―評価と治療 29(4) 73(357)-79(363) 2012年  
    Maastricht indexにより栄養不良とされたC型肝硬変症例に対して、肝不全用経口栄養剤アミノレバンENの就寝前軽食(LES)による栄養介入を2年間施行し、栄養状態の改善を検討した。全症例の検討では生活の質(QOL)が一部改善した。軽度栄養不良例、内服良好例ではINRが改善したが、中・高度栄養不良例、内服不良例では改善しなかった。食事摂取状況調査では、83%の患者で食事摂取量が不足しており、これらの患者では総コレステロール(TC)、コリンエステラーゼ(ChE)の低下、INRの上昇がみられた。肝不全用経口栄養剤はLESとして長期投与可能であり、INRとQOLが一部改善したが、効果を得るには早期に投与を始め、服薬コンプライアンスを高くする必要があった。また食事摂取量を確保することが重要と思われた。(著者抄録)
  • 吉岡健太郎, 橋本千樹, 川部直人, 原田雅生, 西川徹, 市野直浩, 刑部恵介
    肝胆膵 65(6) 1029-1034 2012年  
  • 川部直人, 橋本千樹, 原田雅生, 有馬裕子, 西川徹, 吉岡健太郎
    臨床消化器内科 27(11) 1467-1474 2012年  
    肝線維化の評価方法として非侵襲な画像診断を用いて肝硬度(liver stiffness;LS)を測定する方法が臨床応用されている.transient elastography(TE;Fibroscan),acoustic radiation force impulse(ARFI),real-time tissue elastography(RTE)などが広く検証されており,C型慢性肝炎において線維化stageの評価にはきわめて良好な診断能を有している.肝硬度は肝生検での線維化stageと完全に一致するわけではなく,炎症や脂肪化,肝内圧などの他の因子が肝硬度に影響を及ぼす可能性もある.しかし,治療開始時期の判断,治療効果予測,治療効果の評価,肝炎の自然経過など,非侵襲的な肝線維化測定によってC型慢性肝炎の抗ウイルス療法に有用な臨床情報を得ることが可能である.(著者抄録)
  • Kentaro Yoshioka, Toru Nishikawa, Senju Hashimoto, Naoto Kawabe, Masao Harata, Yoshifumi Nitta, Michihito Murao, Takuji Nakano, Yuko Arima, Hiroaki Shimazaki, Naohiro Ichino, Keisuke Osakabe
    HEPATOLOGY 54 570A-570A 2011年10月  
  • Masao Harata, Kentaro Yoshioka, Senju Hashimoto, Naoto Kawabe, Yoshifumi Nitta, Michihito Murao, Takuji Nakano, Yuko Arima, Hiroaki Shimazaki, Naohiro Ichino, Keisuke Osakabe, Toru Nishikawa
    HEPATOLOGY 52(4) 481A-482A 2010年10月  
  • Kentaro Yoshioka, Masao Harata, Keisuke Osakabe, Senju Hashimoto, Naoto Kawabe, Yoshifumi Nitta, Michihito Murao, Takuji Nakano, Yuko Arima, Hiroaki Shimazaki, Naohiro Ichino, Toru Nishikawa
    HEPATOLOGY 52(4) 502A-502A 2010年10月  
  • 川部直人, 橋本千樹, 村尾道人, 有馬裕子, 嶋﨑宏明, 中野卓二, 新田佳史, 原田雅生, 吉岡健太郎
    Gastroenterological Endoscopy 52(10) 2960-2966 2010年10月  
    症例は76歳男性で、健診にて胆嚢結石を指摘された既往があり、近医にてC型肝炎と多発肝細胞癌(HCC)を指摘され紹介受診した。肝両葉の多発HCCにCDDP肝動注併用カテーテル的動脈下顎塞栓術計3回で腫瘍マーカーは正常化した。その後発熱と倦怠感で入院し、CTで脾周囲の低吸収域と脾実質の圧排所見、胆嚢・総胆管末端に小結石を認めた。超音波ガイド下の経皮的ドレナージで胆汁様液が穿刺され、脾周囲biloma(胆汁性嚢胞)疑いで内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を行った。総胆管結石と肝内胆管末梢より脾臓周囲への造影剤漏出・貯留を認め、bilomaの診断で内視鏡的胆道ドレナージチューブを挿入留置した。Biloma穿刺液からKlebsiella pneumoniaeが検出され、抗生剤投与で陰性化した。Bilomaは縮小し、内視鏡的乳頭切開術と総胆管の採石を行い、ERCPにて胆汁漏出の消失を認めた。
  • 西川徹, 杉本邦彦, 高井洋次, 加藤美穂, 杉山博子, 青山和佳奈, 鈴木亜委, 北原志穂, 吉岡健太郎, 橋本千樹, 川部直人, 原田雅生, 中野卓二, 市野直浩, 刑部恵介
    stimulated acoustic accumulation imaging INNERVISION 25(11) 68-71 2010年10月  
    ソナゾイド造影超音波が臨床使用されるようになり3年半が経過し、この間に肝腫瘍における多くの研究報告が発表され、『肝癌診療ガイドライン』においても造影超音波はその一翼を担うものとなってきた。また、各種診断装置においてもソナゾイド造影法の新手法(パワーモジュレーションなど)や対応ソフト(画像キャプチャーやパラメトリックイメージなど)の登場にて、その診断性もさらに確立されてきた。しかし、撮像条件の厳しい症例では、CTやMRIに頼らざるを得ない場合が少なくないことも事実である。そこで今回、ソナゾイド造影超音波での撮像における工夫、および新たな試みとしての高音圧撮像法(stimulated acoustic accumulation imaging)に関して報告する。(著者抄録)
  • 川部直人, 橋本千樹, 有馬裕子, 嶋崎宏明, 中野卓二, 村尾道人, 新田佳史, 原田雅生, 西川徹, 刑部恵介, 市野直浩, 吉岡健太郎
    消化器内科(Gastroenterology) 50(5) 453-461 2010年5月  
    2005年1月〜2008年2月にインターフェロン(IFN)療法を施行したC型慢性肝炎患者145例を対象に、B型およびC型慢性肝炎患者に対する抗ウイルス療法による肝線維化の改善を非侵襲的評価するため、治療前後の肝硬度の変化を検討した。肝生検施行例において肝硬変と肝線維化ステージの良好な相関を認め、F4の肝硬変はF1、F2、F3いずれの肝硬度に対しても有意差を認めた。肝硬度と他の線維化マーカーについてROC分析によりカットオフ値と肝線維化ステージの診断能を比較した。肝硬変のカットオフ値は肝線維化ステージF2以上では7.1kPa、F3以上では10.7kPa、F4以上では16.3kPaであった。ファイブロスキャンによる肝硬度測定はB型およびC型慢性肝炎に対する抗ウイルス療法による肝線維化改善の評価に有用であることが示された。
  • 嶋崎宏明, 有馬裕子, 中野卓二, 村尾道人, 新田佳史, 原田雅生, 川部直人, 橋本千樹, 長野健一, 石川哲也, 奥村明彦, 林和彦, 片野義明, 黒田誠, 吉岡健太郎
    肝臓 51(4) 175-182 2010年  
    症例は29歳男性。小児期より光線過敏があった。父方の祖父、弟にも光線過敏を認める。2001年11月肝障害のため他院に入院し、プロトポルフィリン症(EPP)と診断され、肝生検では軽度線維化と色素沈着をみとめた。2005年8月腹痛、食欲不振、黄疸、肝障害のため同院に再入院した。肝生検では広範な線維化、多数の色素沈着をみとめた。2006年11月腹痛、食欲不振、便秘、微熱、黄疸のため当院に第1回目の入院をした。赤血球プロトポルフィリン13776μg/dl、ALT287IU/L、総ビリルビン5.1mg/dlであった。2007年5月に同様の症状にて第2回目の入院をした。2008年8月に同様の症状にて第3回目の入院をし、肝不全が進行し11月死亡した。EPPは稀な遺伝性疾患であり、肝不全にて死亡する患者は多くない。しかし重症の肝障害の治療法としては肝移植しかなく、適切な時期に肝移植を考慮すべきと思われる。(著者抄録)
  • 川部直人, 橋本千樹, 吉岡健太郎
    消化器科 49(3) 262-267 2009年9月  
    C型慢性肝炎患者535例の肝硬度をFibroscanを用いて測定し、年齢による肝硬度の推移を検討した。また、154例についてはIFN治療例と自然経過例に分けて、1年以上3年以下の間隔で肝硬度を測定し変化を検討した。その結果、1)肝硬度は年齢とともに上昇し、44歳までは男性が高かったが、その後、女性の肝硬度が急上昇し、男女ともに65〜74歳でピークに達したときには同程度になった。2)IFN治療前後の検討では治療終了時に肝硬度は著明に低下し、1年後もその低下は維持されており、65歳以上のINF治療例でも自然経過例に比べて肝硬度の改善が示された。以上、これらのことよりC型慢性肝炎における肝線維化は65歳以上の高齢者でも進行するため治療が必要であり、INF治療により改善することが示唆された。
  • 原田雅生, 橋本千樹, 川部直人, 吉岡健太郎, 黒田誠
    日本胆道学会雑誌 23(4) 692-697 2009年7月17日  
    今回我々は、超音波内視鏡下穿刺吸引術(endoscopic ultrasound-guided fine-needle aspiration:EUS-FNA)が診断に有用であった結核性リンパ節炎による閉塞性黄疸の1例を経験したので報告する。症例は32歳、男性。約1年前に肺結核にて治療歴があった。上腹部痛にて近医を受診したところ、閉塞性黄疸と診断され当院紹介となった。腹部造影CTにて、肝門部付近に辺縁が造影される低濃度の腫瘤を認め、それを原因とした閉塞性黄疸と考えられた。減黄・原因精査目的にてPTBDを施行したところ、上部胆管に左方からの圧排による平滑な狭窄を認め、腫大した肝門部リンパ節による圧排が疑われた。減黄後、腫大したリンパ節に対しEUS-FNA施行した。生検組織に乾酪壊死を伴う類上皮性肉芽腫を認め、結核菌PCR検査が陽性であったため、肝門部の結核性リンパ節炎と診断した。肝機能正常化後、抗結核薬投与を開始した。以後、リンパ節は徐々に縮小傾向を認めている。(著者抄録)
  • 川部 直人, 橋本 千樹, 吉岡 健太郎
    現代医学 56(2) 289-295 2008年11月  
  • 吉岡 健太郎, 橋本 千樹, 川部 直人
    Frontiers in Gastroenterology 13(4) 279-286 2008年10月  
    transient elastography(TE)は、非侵襲的に肝線維化を評価することができる画期的な方法です。TEには、フランスで開発されたフィブロスキャン(FibroScan)という装置を使います。使用は容易であり、術者は、短期間のトレーニングでフィブロスキャンを正しく使用することができるようになります。TEで測定される肝硬度は線維化stageとよく相関することが、多くの研究で示されています。肝線維化stage評価のための肝硬度のカットオフ値は異なる肝疾患の間でさえ同程度です。しかし、同じ線維化stageであっても肝硬度には大きなばらつきがあります。また隣接したstage間で肝硬度値に重なりがあります。そのうえ、炎症の程度、肝硬変の結節のサイズが、肝硬度値に影響を及ぼすことがわかってきています。また患者の年齢、肥満、肝脂肪化、狭い肋間などにより肝硬度測定の再現性は低下することがあります。このように、肝硬度値を線維化stageと同一視することには、慎重でなければなりません。TEによる肝線維化stageの評価の正確性を向上させるためには、FibroTestのような他の非侵襲的な肝線維化評価法との組合せが有効であると思われます。(著者抄録)
  • 吉岡 健太郎, 川部 直人
    明日の臨床 20(1) 19-25 2008年6月  
  • 西川 徹, 吉岡 健太郎, 橋本 千樹, 川部 直人, 原田 雅生, 刑部 恵介, 足立 正純, 東郷 洋子, 杉山 博子, 青木 比早子, 伊藤 紀子, 市野 直浩
    INNERVISION 23(6) 52-53 2008年5月  
  • 村尾 道人, 有馬 裕子, 吉岡 大介, 嶋崎 宏明, 中野 卓二, 新田 佳史, 原田 雅生, 川部 直人, 橋本 千樹, 吉岡 健太郎
    藤田学園医学会誌 30(2) 105-110 2006年12月  
    C型慢性肝炎患者66例に各種インターフェロン(IFN)療法を行い、血球数減少とグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(ALT)値の上昇を比較検討した。リハビリン・IFNα2b併用療法:19例(IFN併用群)、PEG-IFNα2a単独療法:19例(PEG-IFN単独群)、リハビリン・PEG-IFNα2b併用療法:28例(PEG-IFN併用群)の血小板数、白血球数、好中球数などの血球減少のパターンやヘモグロビン(Hb)値、ALT値上昇の程度には違いがあった。血球減少やHb低下のためにIFNやリハビリンを減量した症例は、IFN併用群・PEG-IFN単独群は10%強、PEG-IFN併用群は20%強であった。ALT値が2ポイント以上で正常化した症例はIFN併用群:57.9%、PEG-IFN単独群:75.0%、PEG-IFN併用群:78.9%、24週までにHCVRNA量が陰性化した症例はIFN併用群:84.2%、PEG-IFN単独群:89.4%、PEG-IFN併用群:98.1%であった。治療法は、各治療法の特徴、症例の状況を考慮して選択すべきだと思われた。
  • 新田 佳史, 吉岡 健太郎, 橋本 千樹, 川部 直人, 原田 雅生, 村尾 道人, 中野 卓二, 吉岡 大介, 有馬 裕子, 嶋崎 宏明, 西川 徹
    藤田学園医学会誌 30(2) 119-124 2006年12月  
    Fibroscanを用いて各種肝疾患の肝硬度を測定し、C型肝炎ウイルス(HCV)感染症患者における肝組織像と肝硬度との関係を検討した。急性肝炎、自己免疫性肝炎、糖尿病、脂肪肝、B型肝炎ウイルス(HBV)感染症、HCV感染症、アルコール性肝硬変を有する360例の肝硬度は5.1±2.9〜21±13.6Kpaで、健常人90例の3.2±0.8Kpaに比べ、有意に高かった。肝硬度とヒアルロン酸・血小板・プロトロンビン時間は、HBV感染症、HCV感染症のいずれにおいても有意に相関していた。HCV感染症では、肝硬度と新犬山分類のStage・Grade、肝線維化面積比率、肝線維化面積比率と新犬山分類のStageに有意な相関がみられた。また、脂肪化面積比率と肝硬度にも有意な相関がみられた。肝硬度は、慢性肝炎・肝硬変、特にHCV感染症における線維化の進展度推定に参考となると思われ、脂肪化の影響も示唆された。
  • 川部 直人, 吉岡 健太郎
    内科 97(6) 1024-1025 2006年6月  
  • 堀口 祐爾, 橋本 千樹, 川部 直人, 吉岡 健太郎
    胆と膵 26(8) 697-701 2005年8月  
    粘液産生性膵管内乳頭腫瘍(IPMT)の存在診断と性状診断,確定診断における体外式超音波検査の役割について述べた.存在診断においては主膵管の拡張と膵管分枝の嚢胞状拡張がキー所見となるが最新の超音波機種を用いればこれは問題がない.性状診断としては,乳頭状隆起(壁在結節)の診断が良悪性の鑑別診断にとっては不可欠であるが,これには超音波内視鏡(EUS)と造影エコー法(CDUS)がよい.われわれは高さが3mm以上の場合には腫瘍性病変,6mm以上では悪性病変として対処している.また悪性病変では深達度診断が必要となり,特に微小浸潤例では膵管内超音波(IDUS)が最も診断能が高い.したがって診断体系からすると,Bモード法,EUS,CEUS,IDUSが診断の要といえよう(著者抄録)
  • 村瀬 賢一, 川部 直人, 伊藤 洋, 宮田 史行, 一宮 洋, 黒川 晋, 藤島 浩司
    Progress in Medicine 20(2) 377-379 2000年2月  
    CT値比において大柴胡湯の服用前後に有意差は認めず,CT値比の改善以上は服用3ないし6ヵ月後が6例/18例,12ヵ月後では5例/7例.糖尿病を合併する症例(5例)では3ないし6ヵ月後に改善例を認めず,糖尿病を合併していない症例(13例)ではCT値比の有意な上昇を認めた.12ヵ月間観察し得た糖尿病合併症例(1例)は改善を見た.又高脂血症治療薬を併用した症例では,3ないし6ヵ月後の改善例は1例/5例,12ヵ月後では3例/4例に改善を認めた
  • 小林 さやか, 川部 直人, 宮田 史行, 伊藤 洋, 一宮 洋, 村瀬 賢一, 黒川 晋, 藤嶋 浩司
    日本内科学会雑誌 87(12) 2510-2512 1998年12月  

書籍等出版物

 6

講演・口頭発表等

 377

共同研究・競争的資金等の研究課題

 1