大宮 直木, 中村 正直, 本田 亘, 山村 健史, 山田 弘志, 名倉 明日香, 吉村 透, 舩坂 好平, 宮原 良二, 大野 栄三郎, 川嶋 啓揮, 伊藤 彰浩, 廣岡 芳樹, 渡辺 修, 安藤 貴文, 吉田 大, 生野 浩和, 小村 成臣, 丸山 尚子, 鎌野 俊彰, 田原 智満, 長坂 光夫, 中川 義仁, 柴田 知行, 平田 一郎, 後藤 秀実
消化器内視鏡 25(7) 943-951 2013年7月
以前「暗黒大陸」と言われた小腸領域の診断法・治療法は、各種検査技術の革新により進歩した。特に、小腸内視鏡はカプセル内視鏡とバルーン内視鏡の出現により目覚ましく発展した領域である。そのおかげでさまざまな小腸疾患が的確に診断され、低侵襲に治療できるようになった。本稿では、臨床現場で遭遇しうる小腸出血、小腸狭窄、小腸腫瘍、蛋白漏出性腸症の病態を明らかにし、その診断アルゴリズムと小腸内視鏡の役割について概説する。(著者抄録)