伊東 逸朗, 高濱 和也, 中村 正克, 三沢 美帆, 松浦 良徳, 長坂 光夫, 齋藤 知規, 伊藤 隆雄, 鈴木 一男, 外間 政希, 宇野 浩之, 野村 知抄, 神谷 雅人, 安達 理映子, 西井 雅俊, 北川 康雄, 保原 怜子, 渡辺 真, 中野 浩, 黒田 誠, 森瀬 公友
藤田学園医学会誌 25(1) 15-18 2001年9月
大腸内視鏡検査を施行したクローン病の初期病変12例,進行病変26例を対象とし,腸管局所でのマクロファージ及びCD45RO陽性メモリーTリンパ球(Tm)の動態を酵素抗体法による免疫学的手法を用いて検討した.初期病変(治療後)群は,初期病変(治療前)群に比しマクロファージ数は有意に減少し,Tm数は有意差は認めなかったものの減少傾向を認めた.いずれも健常対象者群に比し有意に増加していた.進行病変(治療後)群と進行病変(治療前)群では,マクロファージ数,Tm数共に有意差は認めなかったが減少傾向を認め,健常対象者群に対しては有意に増加していた.初期病変(治療前)群と進行病変(治療前)群の間では,マクロファージ数,Tm数共に有意差は認めなかった