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1論文
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移植 58(3) 273-280 2023年12月2001~2121年度の膵臓移植474例のうち膵移植後の抗体関連型拒絶反応(ABMR)に対し免疫グロブリン静注療法(IVIG)を用いた4例(男性2例、女性2例、移植時年齢40代3例、50代1例)について調査した。原疾患は4例全てI型糖尿病で、糖尿病性腎症の合併による血液透析中2例、腎移植後2例であった。観察期間中、全例で抗ドナー特異抗体(DSA)陽性を認めた。転帰は、ABMRを制御できず膵・腎グラフトを摘出しインスリン、透析再導入1例、膵グラフト生着3例のうち1例はABMR発症後にインスリン再導入となった。IVIG治療による有害事象は無く、治療後1年時点で全例生存しており生命予後は良好であった。
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International urology and nephrology 2023年11月30日OBJECTIVES: About 90% of Japanese kidney transplantations are conducted from living donors, and their safety and the maintenance of their renal function are critical. This study aims to identify factors that affect the compensation of renal function in living kidney donors after donor nephrectomy. METHOD: In a retrospective cohort study, we reviewed data from 120 patients who underwent nephrectomy as living kidney transplant donors in our department from 2012 to 2021. Univariable and multivariable linear regression analyses were performed for donor factors affecting renal function after donor nephrectomy. RESULT: The multivariable linear regression model revealed that the donor's age (p = 0.025), preoperative estimated Glomerular Filtration Rate (eGFR) (p < 0.001), and hemoglobin A1c (HbA1c) (p = 0.043) were independent risk factors for eGFR at six months after nephrectomy. The eGFR deterioration was more strongly associated with age in females than in males, whereas higher HbA1c values were more strongly associated with eGFR deterioration in males. Higher donor age and higher HbA1c each enhance the deterioration of eGFR six months after living donor nephrectomy. The data suggest that old age in especially female donors and preoperative higher HbA1c in male donors have a harmful impact on their renal function compensation.
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Fujita medical journal 9(3) 194-199 2023年8月OBJECTIVES: Type 1 diabetes mellitus (T1DM) patients with diabetic kidney disease-induced kidney failure have a significantly impaired quality of life (QOL), resulting in a high level of physical, mental, and social anxiety. In this study, we evaluated the QOL of T1DM patients on the list for pancreas transplantation (PTx) at their registration, and determined whether PTx improved their QOL. METHODS: There were 58 patients (men/women, 22/36; mean age, 42.8±8.0 years) with T1DM and who were registered on the waiting list for PTx. Quantitative QOL assessment was performed using the Medical Health Survey Short Form (SF-36) version 2. Changes in the QOL before and after PTx were also examined in 24 of these patients. RESULTS: The mean value of each endpoint and the summary score of the SF-36 physical (PCS), mental (MCS), and role (RCS) components were all below the national normal level at PTx registration. No significant difference in QOL scores was observed in the intergroup comparison of 35 patients on dialysis, 13 patients without dialysis, and ten patients after kidney transplantation. The 24 patients who underwent PTx showed improvement in PCS, MCS, and most SF-36 scores. CONCLUSION: T1DM patients waiting for PTx had a decreased QOL, regardless of dialysis, and PTx improved their QOL.
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Applied Sciences 2023年2月
MISC
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移植 57(1) 109-117 2022年5月
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移植 55(Supplement) 217_1-217_1 2020年2010年の改正臓器移植法施行後より、脳死下臓器提供が増加したが心停止下臓器提供は減少し、結果、献腎移植件数は横ばいである。深刻な日本の臓器提供不足の現状を鑑み、心停止下臓器提供を増やすことは重要な課題の一つである。心停止ドナーを増やすことは以前より各地域における啓蒙活動が行われており、その活動は脳死下臓器提供の増加へもつながっていると考えらる。しかし、これらの活動が奏功し心停止ドナーが増えた時、我々移植医が対応可能であるかは疑問が残る。外科医の減少や脳死下臓器提供の増加により、数日間の待機を要する心停止下臓器提供への対応はさらに困難となっている。また、時間的には脳死下臓器提供よりさらにシビアな対応を迫られる心停止下臓器採取手技の次世代への継承も今後の大きな課題である。一方、一部の海外では肝や肺などの腎以外の心停止臓器提供が盛んに検討されている。しかし、これは日本の状況とは大きく異なり、レスピレーターオフが大前提である。以上から、心停止下臓器提供増加に向けて本邦でもレスピレーターオフの導入が検討される必要があると考える。日本救急医学会、日本集中治療医学会、日本循環器学会からは3学会合同の終末期医療に関するガイドラインが出されており、その中にレスピレーターオフについても言及されている。本邦におけるレスピレーターオフに関する現状、課題、今後について論じたい。
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移植 55(Supplement) 296_2-296_2 2020年我々は本邦登録データから以下のファクトについて報告してきた.・膵腎同時移植(SPK)は患者生存を向上し,膵グラフト生着も良好である.・糖尿病歴が30年を超えると移植後の患者生存は悪化していく.・60歳以上からの膵提供では膵グラフト生着は劣る可能性が示唆された.・腎移植後膵移植(PAK)は,先行した腎移植による影響が大きく,待機患者の生命予後の改善効果は認められない.・PAKでは膵グラフト生着は不良であるが,ATGにより,グラフト生着はSPKと同等であった.・膵単独移植(PTA)は待機患者の生命予後の改善効果は認められない.・PTAでは膵グラフト生着も不良で,ATGによる導入でもグラフト生着の改善は期待できない.・先進医療で実施した膵島移植では,グラフト膵の需要と供給のバランスは供給が上回っている.・脳死ドナー膵からの膵島分離成績は心停止ドナー膵より良好で,移植機会の増加が期待できる.上記から膵臓移植と膵島移植のallocationについて考察すると,①SPKは患者生命予後の観点から,できるだけ早期の移植を推進すべきである.②腎移植後の1型糖尿病患者にはPAKと腎移植後膵島移植(IAK)の治療成績を説明し,どちらかの治療選択,もしくは両者を待機できるシステムを構築する.③腎不全を伴わない1型糖尿病患者には保険収載後,膵島移植が積極的に勧められるのではないか.と考えられる
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移植 55(Supplement) 298_1-298_1 2020年<背景>I型糖尿病患者に対する移植医療の適応を考える上で,患者生命予後に与える影響を知ることは重要である.本邦膵臓移植レジストリデータとJOTの膵臓移植待機患者の生命予後を比較検討した. <方法>膵臓移植(n=361)と,待機患者(n=699)の生命予後と比較検討した. <結果>待機患者の1,5,10年の生存率はそれぞれ98.4%,90.3%,78.1%であったが,移植後の生存率はそれぞれ100%,97.5%,88.9%と有意に改善していた(P=0.029).さらに腎臓同時移植(SPK)待機患者の1,5,10年の生存率はそれぞれ98.2%,89.4%,75.4%であったのに対し,SPK後はそれぞれ100%,94.6%,88.8%と生存率は有意に改善していた(P = 0.026).Cox比例ハザード回帰による多変量解析では,手術前の糖尿病期間がSPK術後の患者生存に影響を与える独立した危険因子(ハザード比= 1.095,P = 0.012)であることが明らかにとなった.術前の糖尿病歴が35年以上では,移植後の生予後は有意に悪化することが示唆された. <結語>膵臓移植は,1型糖尿病の患者,特に腎不全合併例にSPKを施行することによって,生命予後を改善することが明らかとなった.術前の糖尿病歴が短い方が移植後の生命予後の改善が図られるため,できるだけ早期の移植が肝要であると考えられた.
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移植 55(Supplement) 291_1-291_1 2020年症例は30歳代,女性.糖尿病歴21年,透析歴5年で2018年7月に脳死下膵腎同時移植を施行された.ドナーは6歳以下の男児で,死因は低酸素脳症であった.移植直後よりインスリン,透析離脱し,以降もHbA1c 5.1%前後,Cre 0.8mg/dl前後を維持していた.移植後142日目に下血を認め,再入院した.造影CTでは小腸の一部が拡張し,粘膜の浮腫,造影異常を認め,出血源と判断したが,保存的に軽快した.移植後176日目に発熱のため,再々入院となった.PTLDも懸念し. PETを施行した.PETでは一部の拡張腸管のみに集積を認めた.後日,腸追及検査を施行したところ,この拡張腸管には腸追求によるガストログラフィンが流入しなかったため,Blind loop syndrome(BSL)と診断した.患者の同意がなかなか得られず,移植後234日目にようやく拡張腸管(blind loop)の切除術を行い,以降,発熱,下痢は軽快した.しかし,この手術前からAMY,Lipase,Creの上昇を認め,手術前後にステロイドパルス療法1回ずつ施行した. この間2回の移植腎生検を施行したが,診断はいずれも拒絶反応であった. AMY,Lipase,Creは一時低下するものの再上昇を認めるため,2回目の腎生検後,rATGを投与し,以降はHbA1c 5.1%,Cre 1.4前後を維持している.
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移植 55(Supplement) 199_2-199_2 2020年2015年3月14日~15日に熱海で開催された日本移植学会第2回次世代リーダー養成コースに参加した。普段からほとんど休みがない中、当初は貴重な土日を使い、自己負担もありながら、参加することに正直抵抗があった。養成コースは、1日半程度缶詰状態であったが、他の参加された先生たちの経歴、研究成果、臨床に携わっていることが拝聴でき、それが非常に勉強になった。また、夜は本養成コースのもう一つのメインである親睦会があり、夜中まで飲み明かし、移植医療の未来について語り合った。その後、5年が経過している。当時、一緒に養成コースに参加した他施設、他臓器移植の先生と今でも摘出現場や、学会、会議などで席を共にする機会が多くある。一夜でも寝食を共にした先生たちとは開襟して話しやすく、仕事もしやすい。それぞれの臓器移植の問題点や目標を共有出来たことは、自分が従事している腎移植、膵移植にも生かされ、励みにもなっている。この経験は貴重な経験であり、今後、参加候補となった若い先生には是非、積極的に参加してほしい。そして、世代間で移植医療に関する諸問題を共有し、次世代の移植医療を担う人材として、是非この日本移植学会次世代リーダー養成コースを利用していただきたい。
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移植 55(Supplement) 184_1-184_1 2020年T細胞性拒絶の制御により,移植成績は目覚ましく発展してきたが, 抗体産生を含むB細胞系を制御には現在も課題が残る.現在までの知見、今後の課題を明らかとするために,厚生労働科学研究費補助金免疫アレルギー疾患実用化研究事業(移植医療技術開発研究分野)「臓器移植における抗体関連型拒絶反応の新規治療法の開発に関する研究(江川班)」の事業として『臓器移植抗体陽性診療ガイドライン2018年版』が作成、出版された.膵移植に関しては、16のクリニカルクエスチョン(CQ)に対して、14名の膵移植実務者委員に協力を依頼し,各CQに対しシステマティックレビューを行った.2020年を迎え、同ガイドラインの改定が求められている.前回のシステマティックレビュー以降、膵移植における抗体陽性に関する新たな文献は3件のみであった.一方、江川班においては既存抗体陽性症例と抗体関連型拒絶(AMR)症例に対するリツキシマブの保険承認を目指した他施設共同臨床研究が行われている.膵移植においてはAMRに対するリツキシマブ投与例は無かったが,既存抗体陽性の4例にリツキシマブ投与が臨床試験として行われた.今後、これらから得られた知見を盛り込んだ新たなガイドラインの改定を目指していく予定である.
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JOURNAL OF BONE AND MINERAL RESEARCH 32 S160-S160 2017年12月
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JOURNAL OF BONE AND MINERAL RESEARCH 32 S161-S161 2017年12月
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TRANSPLANT INTERNATIONAL 30 161-161 2017年9月
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TRANSPLANT INTERNATIONAL 30 536-536 2017年9月
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胆と膵 38(9) 821-826 2017年9月膵移植は1型糖尿病の唯一の現時点で確立された根治療法である。本稿では膵移植手術に関して、術式の分類、摘出から移植までの手技、そして最近の術式のUp-to-Dateを紹介する。膵移植の分類として腎移植との関係から膵腎同時移植(simultaneous pancreas and kidney transplantation:SPK)、腎移植後膵臓移植(pancreas after kidney transplantation:PAK)、膵単独移植(pancreas transplantation alone:PTA)の三つに分類される。また膵液ドレナージの方法から腸管ドレナージと膀胱ドレナージの二つに分類される。摘出手技は肝グラフトとの血管のシェアリングがポイントとなる。一方、移植手技は血栓症の予防が最大の課題であり、静脈吻合部狭窄とならないように細心の注意を要する。最近の術式のUp-to-Dateとして、GDA-CHA I-graft再建の必要性、portal drainageの是非、robotic pancreas transplantationなどについて解説する。(著者抄録)
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移植 52(総会臨時) 231-231 2017年8月
講演・口頭発表等
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第41回日本膵・膵島移植研究会 2014年3月8日
その他教育活動上特記すべき事項
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件名第10回千葉大学卒後臨床研修指導医育成ワークショップ終了年月日2012/01/29
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件名第50回藤田保健衛生大学医学部医学教育ワークショップ終了年月日2014/02/22