医学部
基本情報
MISC
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口腔咽頭科学会誌 27(1) 41-47 2014年 査読有り中咽頭癌の診断・治療には HPV との関連の解明や喫煙率の低下, IMRT や分子標的薬, ロボット手術などの新しいモダリティの出現によりパラダイムシフトが起こっている.<br> HPV 関連癌は非関連癌と比べ有意に遺伝子変異が少なく, 非喫煙者に多く, 予後が良好で生物学的に異なる性格を持つ癌腫との認識が必要である. 現在, HPV 関連癌に対して治療成績を保持・向上しつつ, 治療強度を下げて患者の QOL を改善するかに主眼を置いた臨床試験が行われている.<br> 本稿では発癌要因と発症率の動向, HPV 関連癌と非関連癌の分子生物学的相違, HPV の検出法, p16免疫染色の有用性, HPV 感染・喫煙と予後, 臨床試験について概説する.
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口腔咽頭科学会誌 27(2) 161-164 2014年 査読有り症例は65歳の女性. 半年前から続く咽頭違和感を主訴に近医を受診し, 左口蓋扁桃の腫脹を指摘され当科紹介受診となった. 左口蓋扁桃に 20mm 大の有茎性腫瘤を認め, 生検にて紡錘細胞癌と診断された. CT および PET-CT による画像診断にて, 頸部リンパ節転移や遠隔転移がなく, 腫瘍は左口蓋扁桃に限局し周囲組織への浸潤を認めなかったため, 顕微鏡下に経口腔的中咽頭腫瘍摘出術を施行した. 摘出標本の外観はマッシュルーム状の隆起性腫瘤であり, 病理組織学的に紡錘形腫瘍細胞の増殖と扁平上皮癌の混在した組織像を認めた. 切除断端は陰性であったが, 側方断端の安全域が不充分と判断し, 術後放射線治療 50Gy を施行した. 治療後19ヵ月経過した現在, 再発や転移は認めていない.
講演・口頭発表等
4所属学協会
5その他教育活動上特記すべき事項
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件名-概要PBL チュータートレーニングに参加した。