研究者業績

相澤 貴子

aizawa takako

基本情報

所属
藤田医科大学 医学部 医学科 口腔外科 助教
学位
博士(歯学)

J-GLOBAL ID
201501009767547629
researchmap会員ID
7000013006

論文

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  • Yoshikazu Kobayashi, Koji Satoh, Daisuke Kanamori, Hideki Mizutani, Naoko Fujii, Takako Aizawa, Hiroshi Toyama, Harumoto Yamada
    Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology 29(4) 350-357 2017年7月1日  査読有り
    Objective The usefulness of computed tomography (CT) for measuring bone defect volume in the alveolar cleft has attracted considerable attention in recent years. Moreover, 320-row area detector CT (320-ADCT) is currently widely utilized. This technology helps to acquire smooth three-dimensional images, with a reduced exposure dose and improved image resolution, similar to those of dental cone-beam CT (CBCT). We compared the exposure dose of 320-ADCT with that of dental CBCT, and analyzed the reliability of a volumetric method for measuring bone defects in the alveolar cleft using 320-ADCT, both experimentally and clinically. Methods We performed thermoluminescent dosimeter measurements using an anthropomorphic RANDO phantom. Additionally, we evaluated the reproducibility of the volumetric measurement method for the bone defective volume using CT images of simulated bone defects in pigs. In addition, we evaluated the inter-rater reliability of the volumetrically measured values of bone defects in 20 patients with a unilateral cleft. Results The exposure doses of 320-row area detector CT and CBCT were similar. The errors of volumetric values between calculated and actual bone defects created in pigs were up to 7.6%. Inter-rater reliability of the calculated volumes of bone defect was evaluated as high, according to Bland–Altman analysis. Conclusions CT examination with a low exposure dose and precise analysis is feasible without the use of highly specialized dental CBCT.
  • Koji Satoh, TakakoAizawa, Yoshikazu Kobayashi, TarohOkui
    Dental, Oral and Craniofacial Research 3(4) 1-4 2017年4月  査読有り
  • Koji Satoh, Takako Aizawa, Yoshikazu Kobayashi, Hideki Mizutani, Morimasa Yamada
    CLEFT PALATE-CRANIOFACIAL JOURNAL 53(2) 157-160 2016年3月  査読有り
    Objective: Our objective is to determine appropriate specifications for smaller tongue blade for Japanese pediatric patients with cleft palate (CP) and mandibular micrognathia. Patients: We investigated 59 patients who underwent palatoplasty. Patients were divided into two groups: the micrognathia (MG) group consisted of 11 patients and the normognathia (NG) group consisted of 48 patients. Interventions: The following five items were investigated retrospectively: (1) gender, (2) cleft type, (3) age at the time of surgery, (4) weight at the time of surgery, and (5) distance from the tongue blade base to the posterior pharyngeal wall (Dis). Results: There was a significant difference (P < .01) in age at the time of surgery and in Dis between groups, but not in weight. The minimum values were 55 mm for the MG group. As for correlations between age and weight at the time of surgery, the P values for the MG and NG groups were .993 and .052, respectively. As for correlations between weight at the time of surgery and Dis, the P values for the MG and NG groups were .987 and .099, respectively. Conclusions: It was difficult to predict Dis on the basis of the patient's age and weight measured preoperatively. The minimum Dis was 55 mm, equal to the length from the base to the tip of the Dingman Mouth Gag tongue blade currently in use, suggesting that a tongue blade of approximately 50 mm in length, shorter than the current minimum specifications, may be appropriate.
  • Takako Aizawa, Taro Okui, Ken Kitagawa, Yoshikazu Kobayashi, Koji Satoh, Hideki Mizutani
    Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology 28(3) 277-282 2016年3月  査読有り
  • Yoshikazu Kobayashi, Koji Satoh, Takako Aizawa, Makoto Urano, Makoto Kuroda, Hideki Mizutani
    Journal of Medical Case Reports 9(1) 41 2015年12月  査読有り

MISC

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  • 小林義和, 佐藤公治, 水谷英樹, 北川 健, 相澤貴子, 近藤俊, 今村基尊, 大西智子, 奥本隆行, 吉村陽子, 山田治基
    日本口蓋裂学会雑誌 40(1) 23-29 2015年4月  査読有り
    近年,口唇口蓋裂患者に対する二次的顎裂部骨移植術の術後評価に,CT画像を用いた検討が報告されている。今回われわれは,二次的顎裂部骨移植術による骨架橋の成立に寄与する予後規定因子を明らかにするため,CT画像を用いた後方視的検討を行った。<br>13例に対し,患側上顎中切歯の根尖部,歯根中央部,歯槽骨頂部の高さに相当する断層面において,唇側,歯槽中央,口蓋側の,計9ヶ所で術後の骨架橋について評価した。骨架橋は,歯根中央部唇側では全例で認められ,以下,歯根中央部歯槽中央9例(69.2%),根尖部唇側および歯槽骨頂部歯槽中央8例(61.5%),歯槽骨頂部唇側6例(46.2%),歯根中央部口蓋側5例(38.5%),歯槽骨頂部口蓋側4例(30.8%),根尖部歯槽中央および口蓋側3例(23.1%)と続いた。また,単変量ロジスティック回帰分析の結果,歯根中央部の高さにおいて,歯槽中央および口蓋側では術前の顎裂幅径が術後の骨架橋成立に対する予知性の高い指標となることも明らかとなった。
  • 北川健, 佐藤公治, 奥井太郎, 小林義和, 相澤貴子, 水谷英樹
    藤田学園医学会誌 39(1) 69-71 2015年1月  査読有り
  • 佐藤公治, 相澤貴子, 小林義和, 水谷英樹, 近藤俊, 今村基尊, 大杉育子, 奥本隆行, 吉村陽子
    日口蓋誌 39(1) 1-6 2014年  査読有り
    【緒言】当センターでは顎裂部骨移植術(BG)にあたり,矯正歯科医と口腔外科医が相談,術前矯正治療や手術時期を決定している。今回,われわれの行ってきたBGについて後方視的検討を行った。<br>【方法】2007~2010年にBGを施行した片側性唇顎裂(以下UCLA)27例,片側性唇顎口蓋裂(以下UCLP)58例を対象とし,性別,手術時期,顎裂幅,患側側切歯の有無,手術時患側側切歯の萌出,手術時患側および健側犬歯の萌出,手術時患側および健側犬歯の歯根形成,移植骨量,骨形成について調査し,UCLA群とUCLP群間で比較検討した。<br>【結果】1.UCLA群は男児13例,女児14例,UCLP群は男児35例,女児23例,手術時期はUCLA群118.4±20.5ヶ月(92~171ヶ月),UCLP群119.1±14.7ヶ月(89~168ヶ月)で,両群間に有意差を認めなかった。<br>2.顎裂幅はUCLA群で歯槽頂部5.7±2.3mm,鼻腔底部12.1±4.5mm,UCLP群で歯槽頂部7.3±2.7mm,鼻腔底部14.6±3.9mm,移植骨量はUCLA群2.1±1.0g,UCLP群2.5±1.0gで,両群間に有意差を認めた(<i>p</i> < 0.05)。<br>3.手術時に患側犬歯は,UCLA群8例,UCLP群5例で萌出,手術時にUCLA群で患側犬歯萌出症例が有意に多かった(<i>p</i> < 0.05)。<br>4.犬歯歯根形成が1/2以上であったものは,患側でUCLA群14例,UCLP群11例,健側でUCLA群13例,UCLP群12例で,患側,健側ともUCLA群で犬歯の歯根形成が有意に早かった(<i>p</i> < 0.05)。<br>5.EnemarkらのLevel 2以上は,UCLA群96.3%,UCLP群98.3%で,骨形成は両群間に有意差はなかった。<br>【考察】UCLA群とUCLP群間で顎裂幅,移植骨量,手術時患側犬歯の萌出と,患側および健側の犬歯歯根形成に有意差を認めたが,両群とも骨形成は良好であった。
  • 今村 基尊, 近藤 俊, 吉村 陽子, 奥本 隆行, 水谷 英樹, 佐藤 公治, 相澤 貴子, 小林 義和, 内藤 健晴, 堀部 晴司, 川村 友香
    日本口蓋裂学会雑誌 38(1) 29-34 2013年  
    藤田保健衛生大学病院では,1992年口唇口蓋裂センターを立ち上げ,口唇口蓋裂をはじめとする顎・顔面領域の先天異常の治療にあたってきた。<br>口唇口蓋裂の治療では,種々の知識・技術が,長期間にわたり必要である。このような疾患のチーム医療では,そのチームの体制,さらにそのチームをどのように運営して行くかが重要である。その運営方式には,(a)リレー方式,(b)コンダクター方式,(c)コーディネーター方式,(d)アッセンブリー方式,などが考えられる。<br>藤田保健衛生大学病院口唇口蓋裂センターでは,(c)コーディネーター方式で運営している。現在我々のセンターでは,1500人以上の口唇口蓋裂患者を治療してきた。今後も,より的確かつ効率的なチーム医療の在り方を模索する必要があると考えている。
  • 今村基尊, 近藤俊, 吉村陽子, 奥本隆行, 水谷英樹, 佐藤公治, 相澤貴子, 小林義和, 内藤健晴, 堀部晴司, 川村友香
    日口蓋誌 38(1) 29-34 2013年  査読有り
  • 佐藤公治, 相澤貴子, 小林義和, 近藤俊, 今村基尊, 水谷英樹, 奥本隆行, 吉村陽子, 堀部晴司, 内藤健晴, 山田守正
    日口蓋誌 38(1) 71-76 2013年  査読有り
    Pierre Robin sequence(PRS)は小下顎,舌根沈下,上気道閉塞による呼吸障害を主要症状とする病態で,口蓋裂を合併することが多い。出生直後から呼吸,摂食管理を必要とし,周術期管理,言語,摂食嚥下訓練などに苦慮することがある。今回,2006~2010年に当センターを初診したPRS1次症例26例に対し,症候群合併の有無から,non syndromic(ns)PRS,syndromic(s)PRS,さらに症候群不明の多発先天異常を伴うunique(u)PRSの3群に分類し,後方視的検討を行ない以下の結果を得た。<br>1.26例中男児10例,女児16例,ns PRS 14例,s PRS 10例,u PRS 2例であった。<br>2.初診時日齢は1~291日,出生時体重は,ns PRS 2,932±447g,s PRS 2,850±571g,u PRS 1,607±804g,ns PRSとs PRS間に有意差はなかった。<br>3.必要とした呼吸,摂食管理として,I期(新生児~6ヶ月)には,ns PRSで気管挿管を要したもの1例,経管栄養を要したもの10例,s PRSで気管切開を要したもの3例,経管栄養を要したもの8例,u PRSで気管挿管を要したもの1例,経管栄養を要したもの1例であった。II期(手術検討期;1歳~1歳6ヶ月)には,ns PRSでは呼吸・摂食とも管理不要となった。s PRSでは3例が気管切開のまま,6例で経管栄養が継続されていた。u PRSではいずれも管理不要であった。<br>4.ns PRSでは月齢24.9±7.0ヶ月に全例口蓋形成術が施行された。u PRSでも月齢40.5±4.9ヶ月に2例とも口蓋形成術が施行された。一方,s PRSでは手術不要1例,施行1例,予定2例で,6例では手術未施行であった。周術期合併症としてns PRS 1例で術後出血を認めた。
  • 佐藤公治, 相澤貴子, 小林義和, 近藤俊, 今村基尊, 水谷英樹, 山田守正
    日口蓋誌 36(3) 202-207 2011年10月25日  査読有り
    【緒言】Russell- Silver症候群(以下RSSとする)は子宮内発育遅延,生後のcatch up growthを伴わない低身長,相対的大頭を伴う逆三角形の顔貌を特徴とする症候群で,顔面頭蓋の発育不全や左右非対称に起因する不正咬合に対し歯科矯正治療が行われることがあるが,口蓋裂の合併は希である。今回われわれは口蓋裂を伴ったRSSの1例を経験したので報告する。<br>【症例】患児は当センター初診時6か月の女児,2007年8月,在胎39週,正常分娩で出生,出生時体重1334g,身長39cm,Apgar score 4/8,極低出生体重児のため,翌日近市民病院小児科へ搬送された。呼吸に問題なく,心エコーでも異常は認められなかった。口蓋裂が確認されたが哺乳は可能であった。頭部CT,MRI検査が追加されたが異常所見なく,11月,体重2315gで退院となった。<br>その後経管栄養も併用されたが,体重増加は不良,口蓋裂による哺乳障害が原因と考えられ,2008年2月当センター初診となった。口蓋床を作成し,当院小児科と併診していたが,発育遅延,逆三角形の顔貌,下肢長の左右差などから,RSSが疑われた。遺伝子検査にて11番染色体短腕H19-DMRの低メチル化によるエピジェネティック変異が確認され,特徴的な臨床徴候とあわせて,RSSの診断が確定した。言語を含め発達遅延は認めなかったため,2010年9月,3歳1か月時に体重6365gで口蓋形成術を施行した。口裂狭小で開口量も少なく,挿管は可能であったが,ディングマン開口器を装着できなかった。万能開口器による強制開口で20mmの開口量が得られ,舌を牽引,圧排しながら手術を施行した。術後の合併症はなく,外来にて経過観察中である。<br>【結語】分子遺伝学的研究の進展により,RSSの多くでエピジェネティックな変異が確認されるようになり,成長発育障害の本態が明らかとされ,成長発育障害に対して成長ホルモン療法が適応されるようになった。RSS患児への口蓋裂治療では,その病態をよく理解した上での対応が重要と考えられた。
  • 佐藤公治, 相澤貴子, 近藤俊, 今村基尊, 水谷英樹, 飯島由貴, 奥本隆行, 吉村陽子, 堀部晴司, 内藤健晴, 稲吉則恵
    日口蓋誌 36(1) 1-6 2011年4月25日  査読有り
    藤田保健衛生大学病院口唇口蓋裂センターを受診した粘膜下口蓋裂症例に対し,医療介入効果,治療態度の妥当性評価を目的に後方視的検討を行った。<br>【対象】1992年4月~2008年12月までの粘膜下口蓋裂1次症例50例から,手術,言語獲得に影響したと考えられる合併症を有する14例を除外した36例を対象とした。<br>【方法】軟口蓋正中部で筋層離開のみられるものを粘膜下口蓋裂とし,性別,初診時年齢,主訴,合併症,Calnanの3徴候の有無,軟口蓋の長さと可動性,手術,言語治療について調査,検討した。<br>【結果】男児17例,女児19例。初診時年齢は8日~6歳3か月であった。主訴は,裂などの形態異常21例,言語障害などの機能異常15例であった。合併症は,なし28例,精神発達遅滞11例,22q11.2欠失症候群4例,第1第2鰓弓症候群4例(聴覚障害2例),ロバン・シークエンス 3例(OSAS1例)などであった。筋層離開は36例,口蓋垂裂は28例,骨欠損は22例で認められ,20例でCalnanの3徴候すべてが確認された。軟口蓋長は18例が短口蓋,可動性は22例が良,14例が不良であった。医療介入として手術不要17例,施行19例であった。手術不要群では言語訓練不要5例,施行12例,介入効果として改善10例,やや改善2例,5歳までに言語訓練を開始した11例ではすべて就学期までに治療を終了していた。<br>手術施行群では,口蓋形成術施行18例,口蓋形成術と咽頭弁形成術併施が1例,19例中4例で術後言語訓練不要,15例で訓練を施行した。改善12例,やや改善1例,不変2例,1例はPLP使用中,1例は咽頭弁形成術を追加施行し最終的にやや改善と評価された。手術施行群でも,初回手術後の評価不変2例と,手術が5歳以降であった2例を除き,5歳までに手術を施行した15例では就学期までに治療を終了できていた。<br>【結語】手術施行群初回手術後の評価不変2例を除き,手術不要群,手術施行群とも,5歳までに治療を開始できた症例では就学期までに治療を終了していた。
  • 柘植信哉, 小島好博, 小林義和, 金森大輔, 相澤貴子, 佐藤公治, 水谷英樹
    藤田学園医学会誌 35(1) 109-112 2011年  査読有り
  • 佐藤公治, 近藤俊, 惣城一美, 相澤貴子, 今村基尊, 水谷英樹, 飯島由貴, 奥本隆行, 吉村陽子, 堀部晴司, 内藤健晴, 稲吉則恵, 重田律子
    日口蓋誌 34(1) 39-44 2009年4月30日  査読有り
    1992年4月藤田保健衛生大学病院口唇口蓋裂センター設立以来2007年6月までにセンターを受診,登録された口唇裂・口蓋裂患者1130例から資料不備18例を除いた1112例を対象とし統計的調査を行い以下の結果を得た。<br>1)1次症例1073例,2次症例39例,新規登録患者数は1993年~2006年で75.5例/年であった。<br>2)裂型別では片側性口唇(顎)口蓋裂368例(33.1%),片側性口唇(顎)裂279例(25.1%),口蓋裂275例(24.7%),両側性口唇(顎)口蓋裂157例(14.1%),両側性口唇(顎)裂26例(2.3%),その他7例(0.6%)であった。<br>3)1993年~2006年の手術件数は,口唇形成術61.7件/年,1期的口蓋形成術13.1件/年,2期的口蓋形成術での軟口蓋形成術26.5件/年,硬口蓋閉鎖術23.4件/年,顎裂部骨移植術17.8件/年,鼻咽腔閉鎖機能不全に対し2次的に咽頭弁形成術,口蓋再後方移動術を行った口蓋2次手術は3件/年であった。<br>4)言語評価,治療対象として登録された患者数は2007年6月末で,741例であった。
  • 柘植信哉, 水谷泰嘉, 小林義和, 水谷幸恵, 惣城一美, 相澤貴子, 佐藤公治, 堤寛, 水谷英樹
    藤田学園医学会誌 33(1) 89-92 2009年  査読有り
  • 相澤 貴子
    愛知学院大学歯学会誌 = The Aichi-Gakuin journal of dental science 44(4) 525-548 2006年12月31日  
  • 今村 基尊, 佐藤 久美子, 黒部 理恵子, 相澤 貴子, 森岡 貴子, 奥本 隆行, 吉村 陽子, 桑原 未代子, 前田 径枝, 服部 基一
    小児歯科学雑誌 40(2) 395-395 2002年  
  • 大野 繁夫, 奥井 寛三, 佐藤 公治, 相澤 貴子, 中村 美保, 日比 五郎
    日本口腔外科学会雑誌 44(4) 394-396 1998年4月20日  
    This report presents a case of extensive oral cancer suspected to be a granulocyte-colony-stimulating-factor (G-CSF)-producing tumor in a 63-year-old man who complained of dyspnea, dysphagia, and dysmasesis. Laboratory findings on admission showed marked leukocytosis (35, 900/μl) and thrombocytosis (527, 000/μl).<BR>Pathological examination of a biopsy specimen revealed an undifferentiated squamous cell carcinoma. Chemotherapy with PEP, CDDP, MTX, UFT, and concurrent irradiation resulted in shrinkage of the tumor and a decrease in the leukocyte and platelet counts. Soon after 10 Gy of radiation had been administered, the serum G-CSF concentration reached the abnormally high level of 329pg/ml and was still 132pg/ml at death about a month later. Over the entire course of treatment, the leukocyte count changed with changes in tumor size. Both findings suggest that the tumor cells produced G-CSF.
  • 相澤 貴子, 日比 五郎, 辻川 孝昭, 佐藤 公治, 山崎 俊夫, 黒田 誠
    日本口腔外科学会雑誌 44(2) 211-213 1998年2月20日  
    A male newborn was referred to Fujita Health University Hospital shortly after birth because of a huge tumor, 80×50×40mm in size, extending from his mouth. A great number of tumors were found throughout his body. Alimentary and respiratory difficulties and the risk of septicemia due to the oral tumor necessitated excision of the tumor when the patient was 3 days old. The tumor was composed mainly of undifferentiated, small, round cells, which had partly formed rosettes around blood vessels. A fibrous stroma and myxoid changes were found in some parts of the tumor. After histological, immunohistological, and electron-microscopical examinations, the tumor was diagnosed as an unclassified sarcoma. After an initial response to aggressive chemotherapy, most of the remaining tumors grew to the extent that it seemed incredible that the boy was still alive at nearly 1 year of age
  • 佐藤 公治, 日比 五郎, 大野 繁夫, 相澤 貴子, 中村 美保, 辻川 孝昭
    日本口腔外科学会雑誌 43(7) 570-572 1997年7月20日  
    A rare case of a 2-year-old girl with encephalocele is reported. She was admitted at birth to the department of pediatric surgery because of a hydrocele and a left buccal tumor. The buccal tumor was irradiated up to 30 Gy under a tentative diagnosis of a low malignant neurogenic tumor. A V-P shunt operation was performed for the hydrocele. The tumor gradually enlarged postoperatively, resulting in facial asymmetry. An ulcer formed in the buccal mucosa because of close contact with ID. The patient was referred to our department because of the buccal ulcer and facial deformity. The buccal tumor was of the size of a hen's egg and had an irregular surface. Intraorally, it was multilobulated and extended to the palate and pharyngeal space. Before surgery, an encephalocele was suspected on the basis of imaging findings, including 3 D-CT and MRI. ID extraction and partial resection of the lesion were performed. Degenerated brain tissue with calcification was identified pathologically. For six years postoperatively, the patient has been free from severe complications and can lead normal life.
  • 服部 基一, 桑原 未代子, 辻川 孝昭, 近藤 立子, 相澤 貴子, 鷲見 裕子, 日比 五郎, 吉村 陽子, 中島 龍夫
    日本口蓋裂学会雑誌 22(2) 53-66 1997年4月30日  
    1986年8月から1992年10.月までに,藤田保健衛生大学医学部口唇口蓋裂センターを受診し,直ちに口蓋床を装着し,新生児期を中心に早期口唇形成術が施行され,満3歳を経過するまで継続的に観察し得た127名(男児76名,女児51名)について,新生児期における歯の萌出異常も含め,乳歯咬合完成期における乳歯歯数異常について,歯列模型,パノラマX線写真および歯科用X線写真を用いて調査検討した.幼稚園児1122名の口膣診査の結果を比較対照として用い,以下の結果を得た.<BR>1.乳歯歯数不足では,顎裂部に該当する上顎乳側切歯の先天欠如が11.8%認められた.また,疾患群の3.1%で早期に乳歯が脱落したことを確認した.下顎または顎裂部以外の部位では疾患群と対照群との問に有意の差は認められなかった.<BR>2.乳歯歯数過剰の症例は23例18.1%と疾患群が有意に多く,特に口唇裂,唇顎裂症例では34.1%の高率を示した.<BR>3.正常乳歯が結合した癒合歯の発生頻度は疾患群,対照群で差異が認められなかった.また,乳歯双生歯については,過剰歯の多発を示した疾患群に多くみられ,口唇裂,唇顎裂の48例では半数の24例において乳歯過剰歯または乳歯双生歯を保有していた.
  • 奥井 寛三, 日比 五郎, 相澤 貴子, 中村 美保, 杉浦 直樹, 岡 達
    日本口腔外科学会雑誌 42(8) 873-875 1996年8月20日  
    A 49-year-old woman was referred to our department on April 18, 1990 for a continuous burning pain in her gingiva near the upper left molar. She complained that the pain had been provoked by endodontic therapy of her upper left second molar. The pain had persisted for the past three years despite medical treatment.<BR>She had no clinical disorders other than pain. The characteristics of her pain and the patient's history of minor nerve injury caused by dental treatment led to a diagnosis of reflex sympathetic dystrophy (RSD).<BR>Stellate ganglion block was effective. However, more than 200 procedures were required to eliminate all pain.
  • 杉浦 直樹, 桑原 未代子, 根来 道恵, 相澤 貴子, 佐藤 隆雄, 筧 錦子, 久保 育子, 辻川 孝昭
    小児歯科学雑誌 30(4) 741-748 1992年  
    若年糖尿病患者の歯科関連問題についてけ種々の報告があるが,これらの患児に対してどのように歯科的対応を行うべきかは明確たされていない。今回,われわれは若年糖尿病患者62名に接する機会を得たので,口腔診査を行い,これらの結果から若年糖尿病患者の歯科的対応の問題点を検討し,以下の結論を得た。<BR>1)齲蝕に関しては,疾患群に多いとの報告もあるが,対照群との有意差は認められなかった。<BR>2)歯周疾患,特に歯肉炎は小学生高学年および中学生で重症型へ移行する傾向が認められ,歯垢付着,歯石沈着が高度にみられたため,定期的な歯科検診を行い,保健指導および歯科処置を通じてホーム・ケアを確立する必要があると考えられた。<BR>3)可能な限り年1回のX線検査を行い,齲蝕,または口腔感染症による顎骨への慢性炎症波及を阻止すべきである。<BR>以上のことから,若年糖尿病患者については肉体的,精神的または経済的負担軽減のため,十分な歯科保健指導と処置を行うことが望まれる。

講演・口頭発表等

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