中村 豊, 伊勢 俊秀, 伊勢谷 修, 市原 隆, 大屋 信義, 金谷 信一, 福田 利雄, 堀井 均
日本放射線技術學會雜誌, 50(11) 1923-1942, Nov, 1994
2年間にわたる核医学ディジタル画像の基準化検討班の活動は, 1年目は基準化に必要な検査装置システム, ディスプレイ装置, フィルム, 検査技術等のハード面, ソフト面の基礎資料の収集, 調査分析を行い, 基準化に必要な項目を決定した. 2年目はディジタル画像の画質を調べるためファントムによる基礎実験を行い, 物理的, 視覚的に解析し, これらの活動の結果と全国的な調査を基にして基準化案を作成した.この核医学ディジタルイメージング技術の基準化案は核医学ディジル画像の画質の最適化を図ったものである.検査の目的によってはディジタル検査技術, ディスプレイ技術の特徴を生かして, 検査目的に適合したシンチグラムを提供することができる.この基準化案を基本として, 各施設で広く使用していただけるならば, 班員一同の幸せである.最後になりましたが, 様々なアンケート調査, 画像視覚調査にご協力いただいた医師, 技師, メーカーの方々に深く感謝いたします.