医学部
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MISC
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整形外科と災害外科 62(1) 149-152 2013年【目的】腰椎硬膜外に発生したまれな血管脂肪腫を経験したので報告する.【症例】62歳男性で,1年前より特に誘因なく歩行時に両下肢のしびれ感を自覚し近医にて加療していたが,立位での両下肢痛が出現したためにMRI撮像され脊柱管内に腫瘍性病変認め当科初診となる.筋力低下や感覚障害などの神経学的異常所見は認められなかった.MRIではL1-2脊柱管後方にT1強調像にて高信号領域内に点状陰影示す腫瘍性病変により硬膜管の著明な圧迫が確認できた.椎弓切除後に腫瘍摘出術施行するが,硬膜との癒着は軽度で一塊として全摘可能であり,術後経過は良好である.【考察】腰椎脊柱管内の血管脂肪腫はまれであるが,MRIにて特徴的な所見を示し,硬膜管背側に発生する非浸潤型腫瘍は全摘が可能で,予後も良好である.
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整形外科と災害外科 61(3) 600-603 2012年【背景】長期経過において軟部転移を繰り返した軟部淡明細胞肉腫の1例を経験したので報告する.【症例】78歳,女性【主訴】右大腿部腫瘤【現病歴】平成14年4月に右大腿部に腫瘤を自覚したため近医を受診し,MRIにて腫瘍性病変を認めたため当科外来受診となった.【現症】右大腿外側部に3×2cm,弾性硬,可動性不良な腫瘤を触知した.発赤,熱感,圧痛は認めなかった.【組織】類円形の大型の異型細胞が充実胞巣状に増殖しており,免疫染色にてHMB-45及びS-100蛋白が陽性であったためCCSと診断された.【経過】平成14年7月に広範切除術を施行.その後,術後4年に左大腿部に,さらに術後9年に左背部に転移性病変を認めたため,それぞれ広範切除術を施行した.現在新たな再発,転移性病変は認めない.