栗山直英, 西田 修, 原 嘉孝, 中村智之, 湯本美穂, 柴田純平, 山下千鶴, 下村泰代, 安岡なつみ, 早川聖子, 栃井都紀子, 伊藤 舞, 内山壮太, 河田耕太郎, 野田昌宏, 秋山正慶, 須賀美華, 森 志乃
バイオメディカル 21 4-8 2011年
ICU入室時のThrombin-antithrombin complex(TAT)値および乳酸値と、SOFAスコア、APACHE IIスコアとICU室期間との関連を調べ、重症度の判定や予後予測の指標になり得るか検討した。ICUに3日間以上滞在し、28日間以内に退室した連続30例を対象とした。入室期間が7日間未満(A群)と7日間以上(B群)で2群に分けた。ICU入室時のTAT値とSOFAスコアは正の相関関係を示し、ICU入室時のTATとAPACHE IIスコアも正の相関関係を示した。TAT値はB群で有意に高かった。血清乳酸値もB群で有意に高かった。また、SOFAスコアはB群で有意に高く、APACHE IIスコアもB群で有意に高かった。