Plastic Surgery

佐野 祥美

サノ ヨシミ  (sano yoshimi)

基本情報

所属
藤田医科大学 医学部 医学科 形成外科 助教
学位
博士(歯学)(朝日大学大学院)

J-GLOBAL ID
201601018491260386
researchmap会員ID
7000015637

研究キーワード

 3

論文

 5
  • 佐野 祥美
    顎口腔機能学会雑誌別冊 88-91 2015年  
  • 小倉英稔
    小児歯科学雑誌 53(1) 69-80 2015年  査読有り
    本研究は,口唇口蓋裂児における口唇形成術施行前後と術後3 か月時における吸啜機能の変化について,吸啜圧,吸啜サイクル時間および口腔周囲筋活動から検討したものである。被検児は,F 保健衛生大学病院に通院中の片側性完全唇顎口蓋裂児12 名である。計測は,口唇形成術前後,術後3 か月の計3 回行い,吸啜運動時の吸啜圧変化と口腔周囲筋活動を計測した。吸啜圧は計測用哺乳瓶を,口腔周囲筋活動は,左右側頭筋(L-R, TM)と咬筋(L-R, MM),唇裂の部位とは反対側(健側)の口輪筋(OM),舌骨上筋群(SM)の6 筋に双極表面銀電極を貼付し記録した。コントロールとして,3 か月の健常乳児に同様の観察を行った母乳群と人工乳群を用いた。その結果,糖液哺乳時の1 吸啜サイクル時間と陰圧相時間は,術後の方が術前に比べ有意に長くなった(p<0.05)。口腔周囲筋活動は両側TM, OM および総筋活動量は,術前に比べ術後の方が有意に増大していた(p<0.05)。吸啜圧は口唇形成術後3 か月が術前に比べ大きくなっていた(p<0.05)。口唇口蓋裂児の3 か月後とコントロール群との比較ではSM は3 か月群がコントロール2 群に比べ有意に小さい値を示した(p<0.05)。以上より,口唇形成術を施行した結果,吸啜サイクルの陰圧相時間は長くなり,口腔内の陰圧形成に有効であることが明らかとなった。しかし,口唇口蓋裂児のSM の活動は口唇形成術後も小さく,舌の動きが健常乳児とは異なっていることが示唆された。
  • 近藤裕子
    岐阜歯科学雑誌 41(1) 47-54 2014年  査読有り
    先天性エプーリスとは、新生児に稀に見られる先天的に発生した良性の限局的小腫瘤の臨床病省である。哺乳障害や乳前歯の萠出障害がみられることもあるため、治療法としては全身もしくは局所麻酔下で歯胚に注意しながら、茎部の組織を含めて切除するのが一般的である。今回我々は上顎左側前歯部の先天性エプーリスと診断した女児に対し、約5ヵ月半の経過観察を行い、白然に消失した症例について報告する。患児は初診時生後16日目の女児で、上顎左側前歯部歯肉の腫痛を主訴に、朝日大学病院小児歯科に来院した。エプーリスは、赤く有茎性で柔らかいゴム様の弾性軟で直径8mmであった。エプーリスは外科的に治療せず、経過観察を行った。それから、エプーリスは徐々に大きさが縮小して、生後6ヵ月で完全に消失した。先天性エプーリスの治療法としては、大きく分けて外科的な切除と何もせずに経遇観癖することが考えられる。それを追跡すると、本症例で示すようにエプーリスの縮小と消失が報告されていた。従って、哺乳障害等の問題が起こらない阻り、新生児において診断後のすぐのエブーリスの外科的な切除は望ましくない場合もあり、経過観察を第一選択とすべきと考える。(著者抄録)
  • 若松紀子
    The Journal of Gifu Dental Society 40(2) 127-133 2013年  査読有り