研究者業績
基本情報
論文
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CLINICAL AND EXPERIMENTAL NEPHROLOGY 21(3) 425-435 2017年6月 査読有り
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CLINICAL AND EXPERIMENTAL NEPHROLOGY 21(3) 446-456 2017年6月 査読有り
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Clinical and experimental nephrology 21(1) 159-168 2017年2月 査読有り
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CLINICAL AND EXPERIMENTAL NEPHROLOGY 20(5) 795-807 2016年10月 査読有り
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NEPHRON 132(2) 86-92 2016年 査読有り
MISC
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臨床透析 32(5) 603-606 2016年5月67歳男。33年前に透析導入され外来通院中、右視力障害が出現した。徐々に増悪するため近医を受診したところ、頭部CTで蝶形骨洞内から一部眼窩尖部に及ぶ異常影を認められ、当院に紹介された。右眼は指数弁で外眼筋麻痺を認め、右眼球運動は左右上下すべてに制限を認めた。眼窩部MRIで蝶形骨洞内に23×17mm大の腫瘤性病変を認め、T1強調像で内部不均一な等〜軽度の高信号、T2強調像で低信号を呈した。また、右眼窩尖付近ではT1強調像で低信号、T2強調像で高信号となり、炎症の波及による変化と考えられた。これらの所見から浸潤性副鼻腔真菌症が疑われたため、緊急で内視鏡下鼻内副鼻腔手術を行い、蝶形骨洞内の真菌塊を除去し、蝶形骨を開放した。真菌塊の病理組織検査で菌糸にY字状分岐と隔壁を認め、アスペルギルスと判定された。
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臨床栄養 別冊(栄養指導・管理のためのスキルアップシリーズ3) 70-73 2015年8月
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透析スタッフ 3(1) 98-103 2015年1月
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腎と透析 75(6) 903-908 2013年12月Surface-modifying additive(SMA)コーティングカテーテルの形態学的検討を行った。緊急バスキュラーアクセスとして非カフ型カテーテルを挿入した10例を対象とし、SMAコーティングカテーテル(S群)5例とウロキナーゼコーティングカテーテル(U群)5例に分けた。電子顕微鏡所見では、S群は、カテーテル表面と内腔はところどころ薄い膜様物で被覆されているが、筋状に被覆されていない部分も目立ち、カテーテル自体の表面が露出され、血球成分の付着はほとんど認めなかった。U群は、カテーテル表面と内腔は一部網状構造のある膜様物で厚く覆われ、カテーテル自体の表面が露出する部分は認めず、程度の差はあるものの血球成分の付着を観察した。カテーテル関連感染症は6例で発症し、カテーテル内腔表面に著明に肥厚した網状膜様物に加え、その隙間を埋めるように白血球の付着と多数の赤血球による集簇を認めた。
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Therapeutic Research 34(11) 1441-1449 2013年11月保存期慢性腎臓病患者に対するAST-120とレニン・アンジオテンシン系抑制薬との併用は透析開始時期を遅らせる可能性があるか横断的に検討した。新規に透析を開始し、慢性維持透析に移行した慢性腎臓病患者1023例を対象とした。保存期から透析導入時において246例でAST-120が使用された。AST-120使用群では、RA系抑制薬の使用率が高く、血清アルブミン値ならびにクレアチニン値が高く、その結果eGFRが低かった。心エコーによる右室駆出率はAST-120使用群で有意に高値を示した。透析導入時の低いeGFRに寄与する因子として、年齢が若い、女性、非糖尿病、心血管病既往なし、血清アルブミン値が高値、ヘモグロビン低値ならびにAST-120使用となった。AST-120とRA系抑制薬使用群でCRPは最も低値を示した。RA系抑制薬にAST-120を併用することで透析導入期を遅らせる可能性が示唆された。
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腎と透析 75(1) 133-136 2013年7月保存期から赤血球造血刺激因子製剤を使用し血液透析(HD)導入に至った慢性腎臓病患者を対象に、ダルベポエチンアルファを使用した54例(男30例、女24例、平均68.6歳;DA群)と遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤を使用した55例(男37例、女18例、平均66.4歳;rHuEPO群)でヘモグロビン(Hb)濃度の推移を比較した。HD導入前6ヵ月の時点での平均Hb濃度は、DA群10.4g/dl、rHuEPO群10.0g/dlとDA群で高く、その後も同様の傾向を示し、HD導入時にはそれぞれ9.8g/dl、8.9g/dlと有意差が認められた。またHD導入後に転院先から得た検査データに基づき、HD導入前後とも同一薬剤を使用した60例の推移をみると、DA群のHb濃度は一貫してrHuEPO群の値を上回っており、導入後は0.5g/dl/週を超えない範囲で速やかな上昇を示し、1ヵ月後には目標下限値である10.0g/dlを超えていた。
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薬理と治療 39(Suppl.1) S21-S30 2011年5月血液透析導入後に遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤を投与されたことのない腎性貧血患者を対象に、continuous erythropoietin receptor activator(治験薬名Ro50-3821、以下本剤)50μgを2週に1回静脈内投与した際の有効性と安全性を第III相臨床試験にて検討した。評価対象48例におけるヘモグロビン(Hb)濃度の推移、QOLスコアの変化量、有害事象などを評価した結果、初期用量投与後、Hb濃度に応じて用量を適宜調整することにより、Hb値の急激な上昇なく、十分な貧血改善効果が得られた。また、QOLは日常役割機能(身体)、活力および心の健康のスコアが大きく改善し、安全性プロファイルは既存の赤血球造血刺激因子製剤と同様であった。本剤は、腎性貧血を有する血液透析患者の貧血改善・維持およびQOLの改善に極めて有用と考えられた。
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薬理と治療 39(Suppl.1) S43-S54 2011年5月保存期慢性腎臓病患者にcontinuous erythropoietin receptor activator(治験薬名Ro50-3821以下本剤)を皮下または静脈内投与した際の貧血改善効果の用量反応性、貧血改善維持効果と安全性を中央登録法による後期第II相多施設共同無作為化非盲検並行群間比較試験にて検討した。解析対象は75例であり、初期投与期に25μg、50μg、75μgを2週に1回の頻度で投与した結果、いずれの投与経路でも用量依存性の貧血改善効果が認められ、初期用量は25μgが妥当と考えられた。また、維持投与期には4週に1回の頻度で用量を適宜調整して投与した結果、48週の長期にわたってHb濃度は目標値内に安定して維持され、2〜4週に1回の投与による臨床上の問題は認めなかった。本剤投与により4週に1回の貧血治療が可能となり、腎性貧血治療の選択肢が広がるものと期待される。
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薬理と治療 39(Suppl.1) S55-S68 2011年5月遺伝子組換えヒトエリスロポエチン(rHuEPO)製剤投与されている保存期慢性腎臓病患者に対し、rHuEPO製剤からcontinuous erythropoietin receptor activator(治験薬名Ro50-3821、以下本剤)の4週に1回投与に切替えた後の有効性と安全性を第III相試験にて検討した。解析対象は101例であり、本剤100μgまたは150μgを皮下または静脈内投与し、ヘモグロビン(Hb)濃度の推移、有害事象などを評価した。その結果、いずれの投与経路でも同一の用法・用量により、ヘモグロビン(Hb)濃度は長期にわたって目標値内を推移し、安定した貧血改善持続効果を示した。また、長時間持続型に起因する新たな副作用は認めず、安全性プロファイルは既存の赤血球造血刺激因子製剤(ESA)と同様であり、本剤はESA治療の選択の幅を広げる薬剤であると考えられた。
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薬理と治療 39(Suppl.1) S69-S78 2011年5月遺伝子組換えヒトエリスロポエチン(rHuEPO)製剤が投与されている腹膜透析施行中の腎性貧血患者を対象に、continuous erythropoietin receptor activator(治験薬名Ro50-3821以下本剤)の皮下または静脈内投与に切替えた際の長期投与による有効性及び安全性を第III相試験にて検討した。解析対象は63例で、rHuEPO製剤から本剤100μgまたは150μgに切替え、4週に1回の頻度で用量を適宜調整して投与した結果、いずれの投与経路でもヘモグロビン(Hb)濃度は48週の長期にわたり目標値内を推移し、安定した貧血改善持続効果を示した。また、安全性においても新たに問題となる事象は認めず、投与経路間での安全プロファイルは同様であることが確認された。本剤は腹膜透析患者の貧血治療において、非常に有用な薬剤と考えられた。
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腎と透析 69(別冊 腹膜透析2010) 638-640 2010年9月東海地区13施設に2005〜2007年に存在したPD患者561例について、「年齢」「性別」「基礎疾患」「検査所見」「PD関連合併症」「PD離脱率」「離脱理由」「転帰」などを解析し、PD療法の現状と今後の課題について検討した。年齢は平均60.9歳、男女比は男性64%、女性36%であった。基礎疾患は、多い順に糸球体腎炎41%、糖尿病34%、腎硬化症16%などであった。PD離脱例のうち導入後3年以内に離脱したものが約半数を占めていた。離脱理由は「腹膜炎」が最も多かった。離脱例のPD継続期間は平均47ヵ月であった。離脱例の転帰は、HD移行56%、腎移植6%、死亡36%であった。PD療法における今後の課題として、導入後3年以内の早期離脱をいかに抑えるか、特に腹膜炎の発生を抑えるために患者教育をいかに工夫していくかが重要であると考えられた。
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腎と透析 68(3) 423-435 2010年3月遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤非投与の腎性貧血合併血液透析患者39例(男31例・女8例・平均60.8歳)を対象に、目標Hb濃度10.0〜12.0g/dlとしてKRN321(ダルベポエチンアルファ)を初期用量20μgで週1回静脈内投与し、有効性と安全性を検討した。投与開始後4週までのHb濃度上昇速度は平均0.246g/dl/週で、0.4g/dl/週を超えた被験者は7例、0.0g/dl/週未満が2例であった。試験を完了した35例全例が目標Hb濃度下限に達し、50%点到達週は投与開始後8週であった。平均Hb濃度は投与開始後経時的に上昇し、9週に目標Hb濃度下限に到達して28週まで維持された。投与開始4週以降に増量を行ったのは30例で、2段階または2倍量増量は16例に行った。有害事象は39例244件、副作用は10例12件認めたが、特に安全上問題はなかった。以上、KRN321の20μg週1回投与は腎性貧血合併血液透析患者の初期投与量として適切であることが確認された。
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腎と透析 68(3) 436-448 2010年3月腎性貧血合併保存期慢性腎臓病患者40例(男21例・女19例・平均66.6歳)を対象に、目標Hb濃度11.0〜13.0g/dlとしてKRN321(ダルベポエチンアルファ)を初期用量30μgで2週1回、26〜28週間静脈内投与し、有効性と安全性を検討した。Hb濃度上昇速度は平均0.241g/dl/週で、0.4g/dl/週を超えた被験者は6例であった。目標Hb濃度に到達したのは36例で、50%点到達週は10週であった。投与開始時の平均Hb濃度は9.20g/dlであったが、開始後10週には目標Hb濃度下限に到達し、以後投与終了まで維持された。増量は投与開始4週以降に行い、10週には平均21.09μg/週となり、以降20μg/週以上で推移した。また、40例中24例は4週に1回投与へ頻度を変更し、変更後も目標Hb濃度を維持した。有害事象は35例105件、副作用は5例5件認めたが、特に安全上問題はないと考えられた。以上、KRN321の初期用量30μg・2週1回投与は腎性貧血合併保存期慢性腎臓病患者に有用であることが確認された。