湯澤 由紀夫, 堀田 修, 鈴木 洋通, 大石 哲也, 望月 隆弘, 若狭 幹雄, 宇田 晋, 神應 裕, 堀川 和裕, 原 相俊, 市田 静憲, 両角 國男, 志水 英明, 露木 幹人, 玉井 宏史, 朝田 啓明, 成瀬 友彦, 稲熊 大城, 鈴木 聡, 春日 弘毅, 石村 栄治, 今井 圓裕, 山内 淳, 雑賀 保至, 斎藤 能彦, 瀧 正史, 川西 秀樹, 水口 潤, 湯浅 健司, 三宅 晋, 武田 一人, 安永 親生, 奥田 誠也, 中本 雅彦, 斉藤 喬雄, 鶴屋 和彦, 平方 秀樹, 保利 敬, 別所 正美, 椿原 美治, 鈴木 正司
薬理と治療 39(Suppl.1) S55-S68 2011年5月
遺伝子組換えヒトエリスロポエチン(rHuEPO)製剤投与されている保存期慢性腎臓病患者に対し、rHuEPO製剤からcontinuous erythropoietin receptor activator(治験薬名Ro50-3821、以下本剤)の4週に1回投与に切替えた後の有効性と安全性を第III相試験にて検討した。解析対象は101例であり、本剤100μgまたは150μgを皮下または静脈内投与し、ヘモグロビン(Hb)濃度の推移、有害事象などを評価した。その結果、いずれの投与経路でも同一の用法・用量により、ヘモグロビン(Hb)濃度は長期にわたって目標値内を推移し、安定した貧血改善持続効果を示した。また、長時間持続型に起因する新たな副作用は認めず、安全性プロファイルは既存の赤血球造血刺激因子製剤(ESA)と同様であり、本剤はESA治療の選択の幅を広げる薬剤であると考えられた。