古賀 祥嗣, 平松 信, 中山 昌明, 中元 秀友, 中野 広文, 政金 生人, 伊丹 儀友, 伊東 稔, 稲熊 大城, 河合 弘進, 笠原 正登, 吉元 和浩, 宮形 滋, 栗山 哲, 山中 正人, 山本 裕康, 小坂 直之, 小倉 誠, 松田 香, 久保 義広, 上村 寛和, 清野 耕治, 西田 英一, 石橋 由孝, 石崎 允, 石田 真理, 川原 和彦, 川根 隆志, 足立 陽子, 池添 正哉, 竹田 正廣, 中岡 明久, 田畑 勉, 藤島 幹彦, 畠中 建策, 樋口 千惠子, 有薗 健二, 林 晃正, 鈴木 勝雄, 松島 雅人
腎と透析 61(別冊 腹膜透析2006) 47-51 2006年9月
腹膜透析を導入した421例の高齢者腹膜透析の実態調査を行った。60歳代、70歳代、80歳以上の3群で合併症の多さが生存や治療継続に影響を与えているか検討した。original CCI(年齢要因を点数に加算したもの)で検討を加えるとともに、modified CCIを3群に分けこのなかで年齢が有意差をもつかどうかを検討し、高齢者においてPD治療継続は年齢によって影響を受けないことの意味について検討を加えた。生存率には影響を与えているが、治療継続率には影響を与えていなかった。生存率および治療継続率ともにCCIが高いほど低下し、多変量解析において、導入時年齢は生存率には影響を与える因子であるが、治療継続には影響を与える因子ではなかった。明快な答えは出なかったが、70歳代のCCIの高い群と低い群での生存率、治療継続率の違いが際立った。