研究者業績
基本情報
- 所属
- 藤田医科大学ばんたね病院 医学部 消化器外科(血管外科)
- 学位
- 医学博士(2003年3月 藤田医科大学)
- J-GLOBAL ID
- 201801000678510384
- researchmap会員ID
- 7000026485
- 外部リンク
研究分野
1論文
161MISC
524-
Therapeutic Research 26(6) 1121-1124 2005年6月53歳女.7年前に急性肺血栓塞栓症と診断されワルファリン内服を開始したが,3年ほどで自己中止していた.今回,感冒から呼吸困難が増悪し,精査で肺動脈圧は90/30mmHg,肺血管抵抗は1271dyne/sec/cm5と上昇し,心拍出量低下,低炭酸ガス血症,低酸素血症を呈していた.肺血流シンチで両側肺野に楔状の陰影欠損を,肺動脈造影ではpouch signを伴った閉塞所見を認めた.慢性肺血栓塞栓症の診断で体外循環下に開胸術を施行し,右肺動脈および左肺動脈の血栓内膜摘除術を行った.術後2日目に肺動脈圧の上昇を認め,PGI2を開始したが体血圧の低下を来たし,第4病日にPCPS回路交換を行った.第6病日よりweaningを再開し,体血圧低下に対してノルアドレナリン,ドブタミンを増量して第7病日に離脱可能となった.人工呼吸器は6cmH2Oから2cmH2Oまで徐々に下げ,第19病日に抜管した.第48病日には平均肺動脈圧16mmHg,肺血管抵抗は4.94dyne/sec/cm5と低下し,心拍出量も改善した
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Therapeutic Research 26(6) 1231-1234 2005年6月急性広範型肺血栓塞栓症と診断され外科治療を施行された17症例(男性7例・女性10例,年齢28〜81歳・平均56歳)について重症例を中心に検討した.17例中15例に体外循環下・2例に経皮的体外循環(PCPS)下の血栓除去術を施行した結果,17例中12例は経過良好で生存可能であったが,脳障害・低拍出量症候群と他臓器不全で各2例,MRSA縦隔炎で1例が死亡した.血栓が多量で両肺におよぶ広範囲急性肺血栓塞栓症に対しては心エコーや体部CTなどによる迅速な診断が必要であり,循環虚脱やショックを伴った症例では体外循環下の血栓除去術が非常に有効であった.病棟で突然ショック状態となった症例ではPCPSを緊急に装着して手術室に搬入できれば救命の可能性はあるが,脳障害などの合併を防ぐことは難しかった.以上より,本症の広範型では特に迅速な診断と心臓血管外科手術が可能な施設では積極的な外科的適応が要求されるものと考えられた
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Japanese Journal of Thoracic and Cardiovascular Surgery 53 79 2005年3月10日
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Japanese Journal of Thoracic and Cardiovascular Surgery 53 82 2005年3月10日
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Japanese Journal of Thoracic and Cardiovascular Surgery 53 71 2005年3月10日
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Japanese Journal of Thoracic and Cardiovascular Surgery 53 68 2005年3月10日
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The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY 53(Suppl.I) 42-42 2005年3月
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The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY 53(Suppl.I) 68-68 2005年3月
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The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY 53(Suppl.I) 71-71 2005年3月
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The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY 53(Suppl.I) 79-79 2005年3月
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The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY 53(Suppl.I) 82-82 2005年3月
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藤田学園医学会誌 28(1) 37-40 2004年10月1985年より2000年までに,外傷性心臓および胸部大血管損傷を12例経験し,全例手術を施行した.心臓損傷が4例,胸部大動脈破裂が4例,胸部大動脈破裂と心嚢内下大静脈破裂が1例,心臓損傷と胸部大動脈破裂が1例,心臓損傷と心嚢内大静脈破裂が2例であった.外傷の原因は,心臓損傷は刺創が2例,自動車の事故とオートバイの事故が各1例,胸部大動脈破裂は自動車の事故が2例,オートバイの事故が1例,転落が1例,心臓損傷および胸部大動脈破裂は自動車の事故と転落が各1例であった.心臓損傷および胸部大動脈破裂の診断は,他病院が2例,他科が1例,残りの9例は当科で行った.心臓損傷のうち2例の弁損傷は,心エコーにより診断した.2例が救命できなかった
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Japanese Journal of Thoracic and Cardiovascular Surgery 52 422 2004年9月21日
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The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY 52(Suppl.) 338-338 2004年9月
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The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY 52(Suppl.) 422-422 2004年9月
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Therapeutic Research 25(6) 1261-1263 2004年6月20日
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Therapeutic Research 25(6) 1261-1263 2004年6月27歳男.22歳時,肺高血圧症を指摘された.23歳時,血痰が出現し,全身倦怠感,動悸,下腿浮腫が増悪したため,自宅療養を開始した.24歳時,慢性肺血栓塞栓症またアンチトロンビンIII欠乏症の診断を受け,内科的治療を開始した.26歳時,精査加療を行い,外科的治療の適応ありと判断された.術直後より,プロスタグランジンI2を開始し,気管内チューブの抜管時まで続けた.術後80日で退院した
共同研究・競争的資金等の研究課題
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文部科学省 科学研究費補助金 若手研究B 2012年4月 - 2014年12月