研究者業績
基本情報
- 所属
- 藤田医科大学ばんたね病院 医学部 消化器外科(血管外科)
- 学位
- 医学博士(2003年3月 藤田医科大学)
- J-GLOBAL ID
- 201801000678510384
- researchmap会員ID
- 7000026485
- 外部リンク
研究分野
1論文
161MISC
524-
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY 51(Suppl.) 138-138 2003年3月
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The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY 51(Suppl.) 149-149 2003年3月
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医薬の門 43(1) 140-141 2003年2月78歳男.胸痛,一過性意識消失,失禁を主訴とした.心電図,心エコー検査,トロポニンT陽性から左室側壁急性心筋梗塞と診断され,t-PAを用いた血栓溶解療法が行われたがt-PA投与後にショックに陥った.第2病日に心嚢液の急激な増加を認め,心破裂と診断された.緊急開胸術を行ったところ,高位側壁のoozingを認めたため,同部位にタココンブを用いた3層の圧迫止血を行った.手術時間は53分で,比較的容易に短時間で止血を得ることができ,術後のドレーンからの排液も少なかった.また,術前より用いていたIABPやカテコラミンも,術後早期の離脱が可能であった.以上より,タココンブを用いた圧迫止血法は左室法は左室破裂におけるsutureless techniqueとして有効と考えられた
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医薬の門 43(1) 140-141 2003年2月78歳男.胸痛,一過性意識消失,失禁を主訴とした.心電図,心エコー検査,トロポニンT陽性から左室側壁急性心筋梗塞と診断され,t-PAを用いた血栓溶解療法が行われたがt-PA投与後にショックに陥った.第2病日に心嚢液の急激な増加を認め,心破裂と診断された.緊急開胸術を行ったところ,高位側壁のoozingを認めたため,同部位にタココンブを用いた3層の圧迫止血を行った.手術時間は53分で,比較的容易に短時間で止血を得ることができ,術後のドレーンからの排液も少なかった.また,術前より用いていたIABPやカテコラミンも,術後早期の離脱が可能であった.以上より,タココンブを用いた圧迫止血法は左室法は左室破裂におけるsutureless techniqueとして有効と考えられた
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藤田学園医学会誌 26(2) 109-113 2002年12月38歳女.23歳で第1子出産後より眼瞼下垂が出現し重症筋無力症と診断され内服治療を受けていた.30歳頃より増悪し,38歳時に拡大胸腺摘出術を施行した.胸部CT上は明らかな胸腺腫は認められなかった.切除胸腺の病理組織所見は脂肪化した退縮胸腺であった.術後経過は良好で症状も改善した.病理組織学的には,切除胸腺は脂肪組織が80%以上を占め髄質部にmild lymphoid follicular hyperplasiaを伴う退縮胸腺であった.免疫組織染色によるthymidylate synthase発現は陽性,dihydropyrimidine dehydrogenase発現は陽性,thymidine phosphorylase発現は陰性であった
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藤田学園医学会誌 26(2) 77-80 2002年12月体外循環(CPB)の生体への影響を,CPBを用いない冠動脈バイパス術(OPCAB)とCPB下の冠動脈バイパス術(CABG)においてIL-8とmonocyte chemoattractant protein-l(MCP-1)の発現を指標として,経時的に比較検討した.平均年齢,バイパス本数,出血量,手術時間に両群間で有意差は認めなかった.最低膀胱温度はCABG群で低かった.IL-8はCABG群では,CPB開始後より上昇しCPB終了後にピークを示した.これに対しOPCAB群では麻酔導入後から術後24時間の間でIL-8は全例感度以下であった.IL-8はCPBによって増加する傾向を示た.MCP-1はCABG群では麻酔導入後より上昇し,体外循環終了後にピークを示した.これに対しOPCAB群では,CABG群同様に麻酔導入後より上昇したが,そのピークは吻合時であった
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藤田学園医学会誌 26(2) 77-80 2002年12月体外循環(CPB)の生体への影響を,CPBを用いない冠動脈バイパス術(OPCAB)とCPB下の冠動脈バイパス術(CABG)においてIL-8とmonocyte chemoattractant protein-l(MCP-1)の発現を指標として,経時的に比較検討した.平均年齢,バイパス本数,出血量,手術時間に両群間で有意差は認めなかった.最低膀胱温度はCABG群で低かった.IL-8はCABG群では,CPB開始後より上昇しCPB終了後にピークを示した.これに対しOPCAB群では麻酔導入後から術後24時間の間でIL-8は全例感度以下であった.IL-8はCPBによって増加する傾向を示た.MCP-1はCABG群では麻酔導入後より上昇し,体外循環終了後にピークを示した.これに対しOPCAB群では,CABG群同様に麻酔導入後より上昇したが,そのピークは吻合時であった
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藤田学園医学会誌 26(2) 109-113 2002年12月38歳女.23歳で第1子出産後より眼瞼下垂が出現し重症筋無力症と診断され内服治療を受けていた.30歳頃より増悪し,38歳時に拡大胸腺摘出術を施行した.胸部CT上は明らかな胸腺腫は認められなかった.切除胸腺の病理組織所見は脂肪化した退縮胸腺であった.術後経過は良好で症状も改善した.病理組織学的には,切除胸腺は脂肪組織が80%以上を占め髄質部にmild lymphoid follicular hyperplasiaを伴う退縮胸腺であった.免疫組織染色によるthymidylate synthase発現は陽性,dihydropyrimidine dehydrogenase発現は陽性,thymidine phosphorylase発現は陰性であった
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Japanese Journal of Thoracic and Cardiovascular Surgery 50 508 2002年9月10日
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The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY 50(Suppl.) 508-508 2002年9月
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日本呼吸器外科学会雑誌 16(5) 670-674 2002年7月15日気管支鏡下擦過細胞診で肺腺癌と診断され手術を施行したが, 最終診断が肺膿瘍であった症例を経験した.症例は46歳, 男性.右前胸部痛を自覚し, 近医を受診した.胸部X線写真とCTで右S4 の異常陰影を指摘され, 精査のため当院紹介となった.CT上腫瘤はA4aの巻き込みと胸膜陥入像を認め, 原発性肺癌を最も疑った.喀痰細胞診と気管支鏡下肺生検では異型細胞を認めなかったが, 気管支鏡下擦過細胞診で肺腺癌と診断された.cT3 N0 M0 stage IIBで手術を施行した.右上中葉切除, 下葉部分切除, 胸壁・第4, 5肋骨合併切除を施行した.術後の病理検査では異型細胞は認めず, 膿瘍形成と炎症細胞浸潤を認め, 肺膿瘍と診断された.細胞診のみで異形細胞を認める場合には偽陽性を否定できないので, 繰り返し細胞診・組織診を行うか, 術中迅速組織診を行う必要がある
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日本呼吸器外科学会雑誌 16(5) 670-674 2002年7月46歳男.右胸部痛で近医に右S4の異常陰影を指摘され紹介入院した.CTで右S4aに腫瘤陰影を認め,A4aの巻き込みと胸膜陥入像から原発性肺腺癌を疑った.喀痰細胞診,気管支鏡下肺生検では異型細胞は認めず,擦過細胞診で異型細胞を孤立性,散在性に認め,肺腺癌と診断し,手術を施行した.右上中葉切除,右下葉部分切除,胸壁・第4,5肋骨合併切除を行った.病理検査では異型細胞は認めず,膿瘍形成と広範な器質化肺炎像,肋骨周囲の線維性胸膜炎像を認め,炎症細胞内にII型肺胞上皮細胞を少数認めて肺膿瘍と診断された.細胞診のみで異型細胞を認める場合には偽陽性を否定できず,繰り返し細胞診・組織診を行うか,術中迅速組織診を行う必要があると思われた
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日本臨床外科学会雑誌 63(2) 337-340 2002年2月鬱病で治療中の26歳女.7階より転落した.意識レベルはJCSで30,血圧40/25mmHgであった.骨盤骨折,膀胱破裂,左多発肋骨骨折,両側血胸,肺挫傷の診断で,両側胸腔ドレナージと輸血による保存的治療を行った.胸部単純CTで胸部下行大動脈損傷は指摘されなかった.観血的骨盤骨折修復術を施行し,その後2回の再手術を施行した.胸部単純X線写真で左第2弓の突出の拡大を認め,胸部造影CTで胸部下行大動脈瘤と診断し,人工血管置換術を施行した.術後経過は良好で,術後25日目にリハビリテーション目的で整形外科に転科した
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日本臨床外科学会雑誌 63(2) 337-340 2002年鈍的胸部外傷後の慢性期に胸部下行大動脈瘤を形成した比較的稀な1手術例を経験した.症例は鬱病で治療中の26歳,女性. 1998年5月3日7階より転落し,当院の一般外科に入院した.入院時意識レベルはJCSで30, 血圧40/25mmHgであった.骨盤骨折,膀胱破裂,左多発肋骨骨折,両側血胸,肺挫傷の診断で,両側胸腔ドレナージと輸血による保存的治療を行った.胸部単純CTで胸部下行大動脈損傷は指摘されなかった.整形外科に転科し, 5月22日観血的骨盤骨折修復術を施行した.その後2回の再手術を施行した. 11月5日の胸部単純X線写真で左第2弓の突出の拡大を認め,当科に紹介された. 6日胸部造影CTで胸部下行大動脈瘤と診断し, 12月1日人工血管置換術を施行した.外傷性胸部大動脈破裂は迅速な診断と外科治療が重要であるが,稀に急性期の破裂による死亡を免れ慢性期に動脈瘤を形成する症例があり,診断がつき次第手術を行うが良い.
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藤田学園医学会誌 25(2) 71-75 2001年12月体外循環下開心術患者10例を対象に,体外循環がアミノ酸代謝とインターロイキン(IL)値へ及ぼす影響を調べた.血清アミノ酸のうちグルタミンの値は体外循環中に上昇し,体外循環終了後には手術開始前よりも有意に減少した.アルギニンの動態もグルタミンと類似していた.分枝鎖アミノ酸は体外循環中に増加し,体外循環後には術前と差のない値を示した.システイン値は体外循環中より上昇し,体外循環終了後も上昇を示した.IL-6とIL-8は体外循環中から上昇し,体外循環後も上昇を続けた.これらの結果から体外循環下開心術に伴う侵襲に全身性酸化ストレスが深く関わっている可能性が示唆された
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藤田学園医学会誌 25(2) 71-75 2001年12月体外循環下開心術患者10例を対象に,体外循環がアミノ酸代謝とインターロイキン(IL)値へ及ぼす影響を調べた.血清アミノ酸のうちグルタミンの値は体外循環中に上昇し,体外循環終了後には手術開始前よりも有意に減少した.アルギニンの動態もグルタミンと類似していた.分枝鎖アミノ酸は体外循環中に増加し,体外循環後には術前と差のない値を示した.システイン値は体外循環中より上昇し,体外循環終了後も上昇を示した.IL-6とIL-8は体外循環中から上昇し,体外循環後も上昇を続けた.これらの結果から体外循環下開心術に伴う侵襲に全身性酸化ストレスが深く関わっている可能性が示唆された
共同研究・競争的資金等の研究課題
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文部科学省 科学研究費補助金 若手研究B 2012年4月 - 2014年12月