医学部 総合消化器外科学
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1-
癌と化学療法 49(13) 1862-1864 2022年12月症例は79歳,男性。心窩部不快感,食欲低下を主訴に近医を受診し,上部消化管内視鏡で胃体下部大彎に1型進行胃癌を認めた。造影CTで胃下壁からトライツ靱帯に及ぶ造影増強を伴う7cm大の腫瘤を認めたが,他に遠隔転移を認めなかった。進行胃癌とリンパ節転移,腹膜播種または胃GISTの診断で審査腹腔鏡を施行した。腫瘤は横行結腸に約3cm接していたが腫瘍の可動性は良好であり,腹膜播種を認めず,切除可能と判断し手術方針となった。胃全摘および横行結腸部分切除を施行し,病理検査ではpT3N1で胃大彎の腫瘤は胃癌による#4saリンパ節転移であった。現在,術後12ヵ月が経過し,再発を認めず生存中である。本症例について多少の文献的考察を加えて考察する。(著者抄録)