研究者業績

村山 陵子

ムラヤマ リョウコ  (Ryoko Murayama)

基本情報

所属
藤田医科大学 研究推進本部 社会実装看護創生研究センター 教授
学位
博士(工学)

J-GLOBAL ID
201101039091532212
researchmap会員ID
1000296219

論文

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  • 村山 陵子, 阿部 麻里
    看護理工学会誌 11 106-111 2024年  
    超音波検査装置(エコー)は,非侵襲,非拘束,リアルタイムに皮下組織のアセスメントが可能である.それを活用し,末梢静脈カテーテル留置の際にエコーで観察しながら穿刺,および留置を可能とするカテーテル留置技術を考案した.しかし観察する際に用いるプローブやエコーゼリーによって清潔野が確保しにくく,感染の恐れを伴うことが課題であった.そこで超音波透過性のよいカテーテル固定用ドレッシングフィルムを,産学連携(看護理工学会員と賛助会員の企業との連携)により製作し,一般医療機器として上市にいたった.入院患者に対し新ドレッシングフィルムを使用し,視診できない血管をエコーで画像描出できたことでカテーテル留置が成功し実用化できたことより,開発が完了したことを報告する.今後はさらに使用実績を積み,ユーザビリティーや医療従事者,患者双方の満足感,費用対効果の検証もしながら,さらなる現場のニーズを開発者にフィードバックしていく必要がある.(著者抄録)
  • 村山 陵子, 芦田 沙矢香, 南谷 真理子, 松崎 政代, 吉田 美香子, 春名 めぐみ
    日本助産学会誌 37(3) 243-251 2023年12月  
    目的 骨盤臓器脱(POP)を含む骨盤底障害のリスクファクターとして最も多いのは妊娠・出産である。しかし,POPの原因は胎児による産道への負荷だけでなく,腹腔内圧の上昇による骨盤内臓器の下降がある。POPは多彩な自覚症状を示すため,問診による診断が困難である。POPの特異的症状の有病率と腹腔内圧を上昇させる習慣などの危険因子との関係がわかれば,産後の女性のPOP発症を予防できる可能性がある。本研究の目的は,産後5年間の骨盤臓器脱の自覚症状の有病率を産褥期ごとに明らかにすることである。さらに,これらの自覚症状の危険因子を明らかにすることである。方法 本調査は,東京大学医学部附属病院で経腟分娩を行った人を対象とした横断的研究であった。質問票は,Prolapse Distress Inventory(POPDI-6)を含むPelvic Floor Distress Inventory-short form 20 日本語版を使用した。産後半年ごとにPOPの症状経験率を算出した。またライフスタイルや出産記録など参加者の特徴を質問票やカルテから把握した。参加者を症状のあり,なしの2群に分け,2群間で有意差のある変数を用いてロジスティック回帰分析を行った。結果 合計3776名に質問票を配布し,1056名(28.0%)から回答を得た。有効回答数は681名であり,産後5年間にPOPの自覚症状があった女性は36%,産後半年以内にあった女性は43%であった。産後の各期間において,POP症状を持つ割合に有意な差はなかった。POP症状を有する女性は,そうでない女性に比べて,失禁,硬便,妊娠前の排便時に力む習慣,産後の硬便を経験する割合が有意に高かった。結論 妊娠前の生活習慣と産後の排泄状態が産後のPOP症状に関係していたため,POP症状の悪化,発症を予防するためには,産後早期の症状の有無のモニタリングや排泄ケア,骨盤底に負担をかけない日常生活行動へのアドバイスなどのケアの必要性が示唆された。(著者抄録)
  • Mari Abe-Doi, Ryoko Murayama, Kojiro Morita, Gojiro Nakagami, Hiromi Sanada
    Asian Nursing Research 17(5) 269-275 2023年12月  
  • Ryoko Murayama, Mari Abe-Doi, Yosuke Masamoto, Kosuke Kashiwabara, Chieko Komiyama, Hiromi Sanada, Mineo Kurokawa
    Drug discoveries & therapeutics 17(1) 52-59 2023年3月11日  
    Intravenous infusion using a peripheral intravenous catheter (PIVC) is often complicated by catheter failure (CF). We hypothesized that catheterization of an upper arm vein instead of a forearm vein may help prevent CF. This study was designed to compare the incidence of CF in patients receiving hyper-stimulant drugs when catheters are placed in the forearm using short PIVCs (SPCs) with that when catheters are placed in the upper arm using the new long PIVCs. Patients admitted to a university hospital in Tokyo, Japan were enrolled in this study and were assigned to the SPC or the new long PIVC group. The primary outcome was the incidence of CF until 7 days. The secondary outcomes were the number of CFs per 1,000 days, the duration of the indwelling catheter, and the presence of thrombi and subcutaneous edema. Forty-seven patients were analyzed (median age, 67.0 years). The incidence of CF was 0% in the new long PIVCs and 32.0% (8 catheters) in the SPCs (p = 0.007), and the number of CF per 1,000 days was 0/1,000 and 81.7/1,000 days, respectively (p = 0.001). A significant difference in the duration of the indwelling catheter until CF occurrence was observed between the two groups (p = 0.004). Thrombi and subcutaneous edema were observed more frequently in the SPC group (p < 0.001). Catheterization of an upper arm vein using the new long PIVC to administer a hyper-stimulant drug might reduce CF compared with catheterization of a forearm vein using SPC.
  • Mari Abe-Doi, Ryoko Murayama, Toshiaki Takahashi, Masaru Matsumoto, Nao Tamai, Gojiro Nakagami, Hiromi Sanada
    The Journal of Vascular Access 112972982311564-112972982311564 2023年3月9日  
    Background: Ultrasound guidance increases the success rate of peripheral intravenous catheter placement. However, the longer time required to obtain ultrasound-guided access poses difficulties for ultrasound beginners. Notably, interpretation of ultrasonographic images is considered as one of the main reasons of difficulty in using ultrasound for catheter placement. Therefore, an automatic vessel detection system (AVDS) using artificial intelligence was developed. This study aimed to investigate the effectiveness of AVDS for ultrasound beginners in selecting puncture points and determine suitable users for this system. Methods: In this crossover experiment involving the use of ultrasound with and without AVDS, we enrolled 10 clinical nurses, including 5 with some experience in peripheral intravenous catheterization using ultrasound-aided methods (categorized as ultrasound beginners) and 5 with no experience in ultrasound and less experience in peripheral intravenous catheterization using conventional methods (categorized as inexperienced). These participants chose two puncture points (those with the largest and second largest diameter) as ideal in each forearm of a healthy volunteer. The results of this study were the time required for the selection of puncture points and the vein diameter of the selected points. Results: Among ultrasound beginners, the time required for puncture point selection in the right forearm second candidate vein with a small diameter (&lt;3 mm) was significantly shorter when using ultrasound with AVDS than when using it without AVDS (mean, 87 vs 247 s). Among inexperienced nurses, no significant difference in the time required for all puncture point selections was found between the use of ultrasound with and without AVDS. In the vein diameter, significant difference was shown only in the absolute difference at left second candidate among inexperienced participants. Conclusion: Ultrasonography beginners needed less time to select the puncture points in a small diameter vein using ultrasound with AVDS than without AVDS.

MISC

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  • 春名 めぐみ, 松崎 政代, 大田 えりか, 本田 由佳, 渡辺 悦子, 村山 陵子, 村嶋 幸代, 永井 泰, 小笠原 加代子, 関根 恭一, 田畑 伸幸, 塚本 浩子, 福岡 秀興
    母性衛生 46(3) 119-119 2005年9月  
  • 松崎 政代, 春名 めぐみ, 大田 えりか, 渡辺 悦子, 村山 陵子, 村嶋 幸代, 永井 泰, 小笠原 加代子, 塩地 出, 関根 恭一, 田畑 伸幸, 本田 由佳, 塚本 浩子, 福岡 秀興
    母性衛生 46(3) 115-115 2005年9月  
  • 村山 陵子, 鈴木 幸子, 今井 充子, 伊藤 悠子, 金子 由美子, 渡邊 好恵
    思春期学 = ADOLESCENTOLOGY 23(1) 179-189 2005年3月25日  
    10代女性の妊娠・出産に関する課題と支援の動向を検討することを目的に,1996~2002年の文献を対象に医学中央雑誌を用いて検索を行った結果,141件の文献が得られた.検討の結果,近年,意図的に妊娠,または産もうと考えて妊娠するケースが増えつつあることから,産む決心をした10代女性の前向きな意志とその事実をまず認識したうえで,従来の「問題を起こさないための医学的管理や教育」以外のアプローチを進める必要があると考えた
  • 村山陵子, 久保田富夫
    日本母性衛生学会雑誌 46(1) 53-61 2005年  
    健常女性の月経周期と睡眠時姿勢,および自覚的睡眠感の関連を明らかにすることを目的にアンケート調査を実施し,284名(18~42歳,平均年齢20.9歳.初経年齢12.3歳)より回答を得た(回収率88.8%).その結果,48.8%が月経中は睡眠時に仰臥位でいることを自覚しており,普段と月経中で睡眠時姿勢が異なることを自覚していた者は,同一の者に比べ有意に熟睡感が低かった.また,健常女性4名(21~22歳)を対象に,夜間30日間のビデオ撮影を行った結果,4名中1名は普段と月経中では睡眠時の姿勢が明らかに変化していることが分かった
  • 今井 充子, 鈴木 幸子, 村山 陵子, 伊藤 悠子
    母性衛生 45(3) 232-232 2004年9月  
  • 大田 えりか, 春名 めぐみ, 村山 陵子
    助産雑誌 58(9) 781-786 2004年9月  
  • Tomio Kubota, Nobuo Ohshima, Naoko Kunisawa, Ryoko Murayama, Shukan Okano, Junko Mori-Okamoto
    Sleep and Biological Rhythms 1(2) 183-185 2003年3月1日  
    To investigate the frequency of ‘rolling over’ in bed and to clarify sleeping posture characteristics in nocturnal sleep, the sleeping positions of 19 healthy men were videotaped over 7 h (0:00–7:00 hours) for two consecutive nights. Sleeping habits and the degree of satisfaction upon awakening were also surveyed by using questionnaires. A significant positive correlation (r = 0.60, P &lt 0.01) was observed between the most favorite hypnogenetic position of the body and the most frequently observed position of the head during nocturnal sleep. Furthermore, sleeping positions varied from individual to individual, and the same subject slept showing similar positions and roll over frequencies to those on the day before.
  • 村山 陵子, 渡邊 典子
    日本看護科学会誌 22(1) 44-52 2002年3月31日  
  • 島田 三恵子, 渡辺 尚子, 戸田 律子, 中根 直子, 神谷 整子, 縣 俊彦, 竹内 正人, 安達 久美子, 村山 陵子, 鈴木 幸子
    小児保健研究 60(6) 749-756 2001年11月30日  
    全国47都道府県から層化無作為抽出法により,大学病院,一般病院,産婦人科診療所,助産院から合計270ヶ所を抽出し,平成9年の分娩数に比例配分して調査対象者数を割付けた.回答した褥婦のうち,早産,児体重2000g未満,多胎,胎児仮死,帝王切開を除く6676名を対象とし,分娩後の初回授乳の時期,入院中の新生児への補充栄養の実態について調査した.その結果,分娩後1時間以内に47%が初回吸啜を行い,入院中から母乳のみは15%で,糖水補充45%,人工乳補充29%,白湯補充5%であった.1ヵ月時の母乳栄養は初産婦42%,経産婦54%,平均48%であった.初回吸啜が早く,入院中母乳以外のものを補充しない母親ほど,1ヵ月時の母乳栄養率が有意に高かった
  • 島田 三恵子, 渡辺 尚子, 戸田 律子, 中根 直子, 神谷 整子, 縣 俊彦, 竹内 正人, 安達 久美子, 村山 陵子, 鈴木 幸子
    小児保健研究 The journal of child health 60(6) 749-756 2001年11月30日  
    rights: 日本小児保健協会rights: 本文データは学協会の許諾に基づきCiNiiから複製したものであるrelation:isVersionOf: http://ci.nii.ac.jp/naid/10007743615/
  • 島田 三恵子, 渡辺 尚子, 神谷 整子, 中根 直子, 戸田 律子, 縣 俊彦, 竹内 正人, 安達 久美子, 村山 陵子, 鈴木 幸子
    小児保健研究 60(5) 671-679 2001年9月28日  
  • 島田 三恵子, 渡部 尚子, 竹内 正人, 戸田 律子, 縣 俊彦, 中根 直子, 神谷 整子, 安達 久美子, 村山 陵子, 鈴木 幸子
    母性衛生 42(3) 181-181 2001年9月  
  • 久保田 富夫, 國澤 尚子, 村山 陵子
    生体材料工学研究所年報 35 35-41 2001年  
  • 久保田富夫, 國澤尚子, 村山陵子, 大嶋伸雄, 小川恵子
    埼玉作業療法士会誌 1 23-26 2001年  
  • 島田 三恵子, 渡部 尚子, 中根 直子, 神谷 整子, 戸田 律子, 竹内 正人, 縣 俊彦, 安達 久美子, 鈴木 幸子, 村山 陵子
    母性衛生 41(3) 236-236 2000年9月  
  • 渡部 尚子, 島田 三恵子, 村山 陵子, 戸田 律子, 竹内 正人, 縣 俊彦, 中根 直子, 神谷 整子, 鈴木 幸子, 安達 久美子
    母性衛生 41(3) 237-237 2000年9月  
  • 井口ひとみ, 山田正実, 村山陵子, 相沢由美子, 丸田好子, 佐藤寿美子
    日本母性衛生学会雑誌 40(2) 244-251 1999年  
    1)産後1ヵ月の体調は悪露のある者は174名中122名・創痛のある者は26名・便秘のある者は33名であった.105名の者が疲労感があると答えていた. 2)退院後から産後1ヵ月の間に骨盤底筋体操を実施していた経験のある者は131名であった.骨盤底筋体操を実施していた者と実施していなかった者の悪露,便秘,疲労感,家事労働量,夜間起きる回数との関連はなかった. 3)非妊時の尿失禁既往のあり,なしによって,又,産褥早期の尿失禁既往のあり,なしによって退院後から産後1ヵ月間の骨盤底筋体操の実施率に差がみられた. 4)骨盤底筋体操の知識のあり,なしによって骨盤底筋体操の実施率に差がみられた
  • 村山陵子, 山田正実, 井口ひとみ, 相沢由美子, 丸田好子, 佐藤寿美子
    日本母性衛生学会雑誌 40(1) 38-45 1999年  
    1)尿失禁の経験者は非妊娠時15%,妊娠中58%,産褥早期(産褥入院中)12.1%,退院後から産褥1ヵ月までは25.9%であった. 2)出産回数の増加と共に非妊娠時既往者も増加していた. 3)各時期の尿失禁の経験と,過去の尿失禁既往とは関連があった. 4)分娩時にクリステレル胎児圧出法を行った者,児頭囲が平均値以上だった者は,将来尿失禁を経験する可能性が大きい. 5)尿失禁を予防するための方法については68.9%の者が「知らない」という回答であった
  • 村山陵子, 渡邊典子, 村山ヒサエ
    助産婦雑誌 52(8) 716-720 1998年  
  • 村山 陵子, 渡邊 典子, 村山 ヒサエ
    母性衛生 = Maternal health 38(4) 336-342 1997年12月  
    全国の総病床数500床以上の有効回答216を分析した結果 1)呼吸法は215施設で行われていた. 2)呼吸様式は胸式,腹式に限定していない施設が多い. 3)呼吸リズムはいくつかの基本型を組み合わせて行っているものが多い. 4)呼吸法によるアクシデントとしては「過呼吸がでた」が最も多かった. 5)指導者側からみた呼吸法実施による効果は,主に身体面よりも精神面への利点の方が印象としては多い. 6)呼吸法を指導することへの感想を「積極的」又は「消極的」にとらえているかに分類すると,指導者の年齢や助産婦歴により違いがあった.このことは,分娩時に呼吸法を行うことへの目的意識が,時代と共に変化している可能性を示唆するものと考える
  • 村山陵子, 荒井理香, 枝次めぐみ, 大久保司穂, 大輪由美子, 萱沼泉, 中川理恵, 平井栄利子, 柳井孝恵, 横山純子, 潤間久江, 水谷喜代子, 海野信也, 水野正彦
    日本母性衛生学会雑誌 34(4) 527-531 1993年  
    東大病院で分娩した者284例を対象とし,カルテ調査及びアンケート調査を行い,母体因子,妊娠,産褥に関連する因子,生活上の因子,意識に関する因子等に分類し分析した。その結果,産褥期の体重変化には非妊時肥満度,妊娠中の体重増加量,自己の体型及び体重認識が重要な因子であることがわかった。体重に関する指導は,妊娠中のみならず産褥期にも,個別性に応じ具体的になされる必要性が示唆された
  • 杉本郁子, 尾花真知子, 阿部篤子, 中原綾子, 村山陵子, 銅谷三奈子, 加藤光寶, 高橋泰
    日本病院管理学会雑誌 28(1) 82-8 1991年  

書籍等出版物

 10

所属学協会

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共同研究・競争的資金等の研究課題

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