医学部

山下 千鶴

ヤマシタ チヅル  (Chizuru Yamashita)

基本情報

所属
藤田医科大学 医学部 医学科 麻酔・侵襲制御医学講座 教授
学位
医学博士(2016年10月)

J-GLOBAL ID
201601020197803929
researchmap会員ID
7000016401

論文

 37
  • Tomoyuki Nakamura, Naohide Kuriyama, Yoshitaka Hara, Tomoaki Yamashiro, Satoshi Komatsu, Takahiro Kawaji, Seiko Hayakawa, Hidefumi Komura, Chizuru Yamashita, Osamu Nishida
    Journal of artificial organs : the official journal of the Japanese Society for Artificial Organs 27(3) 306-310 2024年9月  
    We report a case in which excessive negative pressure may have been applied to the proximal side hole of a drainage cannula during venovenous extracorporeal membrane oxygenation (V-V ECMO), resulting in abnormal stenosis of the drainage cannula. V-V ECMO was introduced in a 71-year-old male patient who was transferred from another hospital for severe respiratory failure associated with varicella pneumonia and acute respiratory distress syndrome. Drainage was performed using a PCKC-V™ 24Fr (MERA, Japan) cannula via the right femoral vein with the tip of the cannula near the level of the diaphragm under fluoroscopy. Reinfusion was performed via the right internal jugular vein. Due to poor systemic oxygenation, the drainage cannula was withdrawn caudally and refixed to reduce the effect of recirculation. Two days later, drainage pressure dropped rapidly, and frequent ECMO flow interruption occurred due to poor drainage. An abdominal X-ray revealed abnormal stenosis of the proximal side hole site of the drainage cannula. We diagnosed that the drainage cannula was damaged, and it was replaced with another, namely a Medtronic Bio-Medicus™ 25 Fr (GETINGE, Sweden) cannula. However, the removed drainage cannula was not damaged, suggesting that the cannula was temporarily stenosed by momentary excessive negative pressure. In a multi-stage drainage cannula, the main drainage site is the proximal side hole, with little negative pressure applied at the apical foramen in a mock experimental ex vivo drainage test in a water tank. Hence, improvement of a multi-stage drainage cannula is recommended, such as adequate reinforcement of the side hole site with a wire.
  • K. Kouzu, D. Kabata, H. Shinkawa, S. Shinji, T. Ishinuki, K. Tamura, M. Uchino, H. Ohge, J. Shimizu, S. Haji, Y. Mohri, C. Yamashita, Y. Kitagawa, K. Suzuki, M. Kobayashi, M. Kobayashi, Y. Hanai, H. Nobuhara, H. Imaoka, M. Yoshida, T. Mizuguchi, T. Mayumi, Y. Kitagawa
    Journal of Hospital Infection 150 134-144 2024年8月  査読有り
  • K. Tamura, M. Uchino, S. Nomura, S. Shinji, K. Kouzu, T. Fujimoto, K. Nagayoshi, Y. Mizuuchi, H. Ohge, S. Haji, J. Shimizu, Y. Mohri, C. Yamashita, Y. Kitagawa, K. Suzuki, M. Kobayashi, M. Kobayashi, M. Yoshida, T. Mizuguchi, T. Mayumi, Y. Kitagawa, M. Nakamura
    Techniques in Coloproctology 28(1) 2024年6月25日  査読有り
  • 小倉 実希, 松岡 宏, 田中 毅, 山下 千鶴, 一丸 智美, 篠原 彩恵理, 平野 好, 伊藤 明美, 須田 康一
    学会誌JSPEN 6(2) 83-89 2024年5月  
    【目的】胃がん手術後の体重減少は,生活の質の低下など影響をおよぼす重要な課題である.今回,低侵襲胃がん手術後1ヵ月の体組成変化と除脂肪体重減少の要因について検討した.【対象および方法】2021年4月から2022年8月で低侵襲胃がん手術の術前および術後1ヵ月に体組成測定した88例を対象とした.術後1ヵ月の除脂肪体重減少率の中央値(2.4%)以下46例をLow群(以下,L群と略),中央値より大きい42例をHigh群(以下,H群と略)とし比較検討した.また,重回帰分析にて除脂肪体重減少のリスク因子を検討した.【結果】L群,H群の術後1ヵ月の変化は体重-5.4%,-7.1%,体脂肪量-16.3%,-13.9%であった.重回帰分析の結果,術前体脂肪率(p<0.01)が有意な変数として抽出された.【結論】術前体脂肪率低値は,術後1ヵ月の除脂肪体重減少の有意な危険因子であり,術前からの介入を要すると考えられた.(著者抄録)
  • K. Kouzu, H. Tsujimoto, T. Ishinuki, S. Shinji, H. Shinkawa, K. Tamura, M. Uchino, H. Ohge, J. Shimizu, S. Haji, Y. Mohri, C. Yamashita, Y. Kitagawa, K. Suzuki, M. Kobayashi, M. Kobayashi, Y. Hanai, H. Nobuhara, H. Imaoka, M. Yoshida, T. Mizuguchi, T. Mayumi, Y. Kitagawa
    Journal of Hospital Infection 146 174-182 2024年4月  査読有り

MISC

 53
  • 山下千鶴, 中村智之, 栗山直英, 福島美奈子, 古賀恵里, 西田修
    日本臨床麻酔学会誌 44 323-331 2024年5月  招待有り筆頭著者
  • 山下 千鶴
    ICUとCCU 48(5) 265-272 2024年5月  
    集中治療領域では重症感染症患者の救命と耐性菌出現抑制を両立させる抗菌薬の使用法が求められる。それには,まず,疑わしい感染巣に対する疫学情報をもとに,患者背景や病歴などを考慮して可能な限り具体的な微生物や薬剤耐性を想定して有効な初期抗菌薬を選択し,各種培養提出後可及的速やかに十分量の抗菌薬投与を行うことが重要である。また,グラム染色の利用は広域抗菌薬の使用量の減少に有用である。次に,感受性判明後はde-escalationを基本とする。De-escalationは安全で死亡率を低下させるが,重症病態では原因菌不明,経過不良,免疫抑制患者など,de-escalationが躊躇される場合も多岐にわたる。常にde-escalation可能かを評価することが重要である。可能な限り短期間で抗菌薬投与を終了することも考慮すべきである。今後さらなる抗菌薬適正使用の推進に向けて,重症患者においても,今一度感染症診療の基本的ロジックに立ち返り診療を進めることが望まれる。(著者抄録)
  • 武田 親宗, 北山 未央, 高田 順子, 高山 綾, 田口 茂正, 番匠谷 友紀, 藤井 智子, 真壁 香菜, 正木 宏享, 三島 有華, 山下 千鶴, 久志本 成樹, 志馬 伸朗, 西田 修, 日本集中治療医学会2022年度・2023年度ダイバーシティ委員会
    日本集中治療医学会雑誌 31(2) 159-166 2024年3月  
    日本集中治療医学会は,会員の多様性を重視し,2022年4月にダイバーシティ委員会を設置し,現状調査を行った。2023年9月時点の一般会員と准会員の総数は11,140名で,医師が72%,看護師が17%を占めた。集中治療専門医は,2,550名で,女性の割合は13%であり,女性医師会員の専門医取得率21%は男性医師会員の専門医取得率35%に比較して低い結果であった。また,理事や評議員に占める女性の割合も他の基本領域と比較して低い傾向にあり,改善の余地があった。当委員会はこれらの調査結果を踏まえ,ダイバーシティの推進を図るための方策を提案する。(著者抄録)
  • 山下 千鶴
    救急・集中治療 35(1) 228-233 2023年5月  
    <ここがポイント!>▼腸球菌属はヒト腸管内に常在する弱毒性のグラム陽性球菌で,Enterococcus faecalisとEnterococcus faeciumが主な臨床分離菌である.▼腸球菌属は基礎疾患のある患者や免疫抑制状態の患者に日和見感染症として,複雑性尿路感染症,胆道感染症,皮膚・創傷感染症などを発症することが多いが,ときに感染性心内膜炎や敗血症をひき起こす.▼腸球菌属はセフェム系薬などに自然耐性を示すため,腸球菌感染症の治療では,ペニシリン系に感受性があればアンピシリン,感受性がなければバンコマイシンを第一選択とする.▼バンコマイシンに耐性を獲得した腸球菌をバンコマイシン耐性腸球菌(vancomycin-resistant enterococcus:VRE)という.VREの菌種はE.faeciumが圧倒的に多い.▼VREは腸管内に無症状で保菌することが多く,水面下で拡大しやすいため,1例でも発見されればアウトブレイク対応を行う.接触感染予防策,便を用いた積極的保菌検査,環境の消毒管理,患者やスタッフの手指衛生の徹底などを行う.これらの対策は長期間必要な場合が多い.▼VRE感染症はほとんどの抗菌薬に耐性を示すため予後不良であり,第一選択としてリネゾリドを用いる.ただし,定着例にはVRE除菌目的での抗菌薬治療を行わないことが重要である.(著者抄録)
  • 山下 千鶴
    救急・集中治療 34(4) 1406-1415 2023年2月  
    <ここがポイント!>▼PMXはポリミキシンBとエンドトキシンの高い結合親和性を利用した,世界初の繊維状吸着体を利用した血液浄化器である.▼エンドトキシンは敗血症性多臓器不全をひき起こす,過剰な免疫反応にスイッチを入れる重要なPAMPsの一つであるとともに,各臓器に対して敗血症の発症メカニズムと予後を左右する特別な役割を担っている.▼PMX-DHPの開始時期は,敗血症性ショックの診断基準を満たし,抗菌薬投与や外科的処置が行われたにもかかわらず敗血症性ショックの状態が継続するようであれば施行を考慮することが勧められる.▼PMX-DHPは血液上昇および血管収縮薬投与量低下,肺酸素化能改善,尿量増加などの臨床効果を得ることができる.▼PMX-DHP施行時間は原則2時間とされているが,長時間施行の安全性と有効性が報告され,近年では安全性に留意しながら長時間施行が行われることが増加してきている.(著者抄録)

共同研究・競争的資金等の研究課題

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