研究者業績
基本情報
論文
114-
小児内科 55(11) 1811-1815 2023年11月症例は5歳女児で、発熱、悪心、胸痛を主訴とした。砂遊びによる両手指の慢性湿疹に対して外用加療中であり、近医受診後も発熱が持続し、入院時には胸骨直上に辺縁不明瞭な発赤、腫脹を認め、CT検査で胸骨体の両側に低吸収帯を認めた。感染症の疑いで抗菌薬治療を開始し、血液培養でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が同定されたため、バンコマイシン(VCM)を併用した。その結果、解熱と胸痛の軽快が得られ、MRSAによる原発性胸骨骨髄炎と診断した。その後はCRP陰性化を確認してリネゾリド内服に変更し、VCMと併せて計6週間の抗MRSA薬による治療を行ったところ、炎症の再燃や血小板減少は認めなかった。本症例では手指の慢性湿疹が感染経路と考えられ、慢性湿疹を背景に持つ患児では薬剤耐性菌による全身性の感染症に留意する必要があると考えられた。
MISC
327-
JJPEN: The Japanese Journal of Parenteral and Enteral Nutrition 17(5) 407-411 1995年5月
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日本臨床 別冊(領域別症候群4) 605-607 1994年3月
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日本新生児学会雑誌 27(4) 1001-1003 1991年12月生後5日目に発熱を主訴に発症し,便及び血液からCampylobacter jejuniが検出された.C. jejuniの血清型はTCK 21型で,分離菌を用いた血中特異抗体価の上昇はみられなかった.感染経路として,本症例では分娩は帝王切開で,母親に下痢,発熱等はなく,母親の便培養と特異抗体価は陰性であったので,垂直感染よりも水平感染が強く疑われた
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感染症学雑誌 65(9) 1188-1193 1991年9月下痢,血便に引き続いて発症したHUSの兄妹例5歳男,3歳女を経験し,本邦ではじめてその糞便中より大腸菌O157:H7を分離しえた
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日本小児科学会雑誌 95(7) 1681-1685 1991年7月新生児期に発症し,2歳7ヵ月でインフルエンザに伴う高アンモニア血症で死亡するまで一度も発作がみられず,成長,発達とも良好であったBriand 1型オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症の一例
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日本小児科学会雑誌 95(6) 1466-1470 1991年6月本邦で3家系4例目の先天性グルコース,ガラクトース吸収不全症の1例.従来,本症の診断は灌流実験による生化学的なグルコース吸収不全の証明,あるいは小腸組織片を用いたin vitroでの14C-グルコース,14C-ガラクトースの腸管上皮内への取り込み低下の立証によりなされてきたが,著者等は糖質,アミノ酸が腸管で能動的に吸収される際に起こる電気生理学的変化を定量的に測定することにより確定診断を行った.本法は比較的非侵襲的で精度の高い方法と思われた
講演・口頭発表等
3所属学協会
5共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2022年4月 - 2025年3月
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AMED 難治性疾患実用化研究事業 2017年4月 - 2020年3月
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厚生労働科学研究費 2017年4月 - 2019年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2014年4月 - 2016年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2004年 - 2005年