保健衛生学部
基本情報
- 所属
- 藤田医科大学 保健衛生学部 自然科学 講師
- 学位
- 理学博士(名古屋大学)
- 研究者番号
- 20199946
- J-GLOBAL ID
- 201101052461367514
- researchmap会員ID
- B000004116
- 外部リンク
自己免疫疾患を対象に研究を行っています。
自己免疫疾患患者の血清を調べると、血管内皮細胞の細胞表面に結合する抗体(抗血管内皮細胞抗体;AECA)が高頻度で見つかってきます。細胞への抗体の結合が病態に直接関係してくると考えられ、結合している分子すなわち自己抗原を特定するための研究が行われてきました。徐々に見つかってきてはいるものの、まだまだ未知の自己抗原が多いと考えられます。それらの分子を特定し、病態との関連を解明すること、そして新たな診断法開発を目標にしています。
その基盤技術となる方法として、CSP-ELISA法を独自に開発し、特許を取得しています。(特開2014-081365)この方法により、立体構造が不安定になりやすい膜タンパク質と抗体との結合を検出することが可能になりました。膜タンパク質に対する抗体取得は、抗がん剤としての利用に繋がる可能性もあり、がん研究の分野での発展も目指しています。
教育では、保健衛生学部1年生を対象に生命科学と化学の講義を担当しています。生物学と化学は医療系専門科目につながる重要な基礎科学ですが、受験に生物や化学を選択しなかった学生もいるため、生物学や化学の基礎を確認しつつ、生命の不思議・おもしろさ・身の回りで起こる自然現象を話題に挙げ、生物であるヒトすなわち自分を見つめる機会にして欲しいと思っています。
研究キーワード
14経歴
4-
2014年4月 - 現在
-
2012年 - 2014年3月
-
2007年 - 2012年
-
1996年 - 2006年
論文
27-
Biochemical and biophysical research communications 503(2) 1141-1147 2018年6月 査読有り
-
PLoS One 11(10) e0163085 2016年10月 査読有り
-
JOURNAL OF IMMUNOLOGICAL METHODS 382(1-2) 32-39 2012年8月 査読有り
MISC
13-
NEPHROLOGY 19 149-149 2014年5月
講演・口頭発表等
6-
American Society of Nephrology, Anuual Meeting 2014年11月13日
-
American Society of Nephrology, Annual Meeting 2013年11月5日
-
American College of Rheumatology, Annual Meeting 2013年10月26日
担当経験のある科目(授業)
4-
生物学 (藤田保健衛生大学、医療科学部)
-
基礎科学実験(生物学) (藤田保健衛生大学・医療科学部)
-
化学 (藤田医科大学・保健衛生学部)
-
生命科学 (藤田医科大学・保健衛生学部)
共同研究・競争的資金等の研究課題
9-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2020年4月 - 2023年3月
-
独立行政法人科学技術振興機構 A-STEP FSステージ 探索タイプ 2013年8月 - 2014年3月
-
文部科学省 科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究) 2011年 - 2013年
-
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 2007年 - 2009年
-
文部科学省 科学研究費補助金(萌芽研究) 2006年 - 2007年
産業財産権
7その他
1-
細胞表面タンパクを抗原とする抗体を測定する方法(CSP-ELISA法) 自己抗体の中には、細胞表面の膜タンパクに結合するものがあり、病態を理解するためには標的抗原を同定して解析する必要がある。膜タンパクの抗原性を保持した形で抗原抗体反応を検出する方法がCSP-ELISA法であり、それを利用することで疾患の新たなバイオマーカーの同定が可能になる。国内特許取得済(特許6327662) *本研究シーズに関する産学共同研究の問い合わせは、藤田医科大学産学連携推進センター(fuji-san@fujita-hu.ac.jp)まで