研究支援推進本部

前田 明

マエダ アキラ  (Akila Mayeda)

基本情報

所属
株式会社イクスフォレストセラピューティックス  (特命フェロー)
藤田医科大学 腫瘍医学研究センター 客員教授 (名誉教授)
学位
医学博士(筑波大学大学院)

研究者番号
50212204
J-GLOBAL ID
201101037230271477
researchmap会員ID
B000004071

外部リンク

私たちの体を作り、生きていくために必要なすべての蛋白質の設計図はmRNAです! ところが遺伝子から転写されたばかりのmRNA前駆体はイントロンと呼ばれる不要な部分でずたずたに分断されています。そのイントロンを取り除くスプライシングと呼ばれる過程は実に精巧に行われていて、ひとたびそれに狂いが生じると、細胞機能に障害をひき起こし、しばしば重い病気の原因になっています。私たちは、この重要なスプライシングが正確に行われる秘密を明らかにし、難治疾患に関与しているスプライシング異常がどのような機序で起こっているかを研究しています。

論文

 84

MISC

 15

書籍等出版物

 4

講演・口頭発表等

 191

担当経験のある科目(授業)

 14

共同研究・競争的資金等の研究課題

 25

その他

 2
  • ① がん由来細胞を用いた、mRNA再スプライシングを含む異常スプライシングの分子機構の解析、 ② ヒトの新規スプライシング因子として再発見されたSPF45の、抗がん多剤耐性への関与機構の解析、 *本研究シーズに関する産学共同研究の問い合わせは藤田医科大学産学連携推進セン ター(fuji-san@fujita-hu.ac.jp)まで
  • mRNA前駆体のスプライシングはイントロンを取り除いて蛋白質の設計図であるmRNAを作るが故に、遺伝子発現における必須の過程である。スプライシングは正確無比に制御され、ひとたび異常が起きると、しばしば重篤な疾患を引き起こす。プロテオームに多様性をもたらす選択的スプライシングが、様々な生命現象において重要な役割を果たしている事実は明らかである。講義では、ヒト遺伝子発現を制御するネットワークについて理解する。最近の画期的なアンチセンス核酸医薬の開発は記憶に新しい。疾患治療につながる低分子化合物によるスプライシング操作機構についても、学んでいきたい。アメリカでの17年にわたる研究所/大学教育現場での貴重な体験を、本学の教育の現場で生かし、国際的に活躍出来る研究者の育成を目標としたい。