研究者業績
基本情報
- 所属
- 藤田医科大学 医療科学部 臨床工学科 臨床工学技術学 教授
- 学位
- 博士(医学)(藤田医科大学)
- J-GLOBAL ID
- 200901033786050786
- researchmap会員ID
- 1000205082
研究分野
1論文
114-
Journal of medical virology 96(8) e29847 2024年8月To elucidate the seroprevalence and rate of asymptomatic infection with severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2) in Japanese children, serological analysis was performed using serum samples collected from March 2020 to February 2023. A total of 1493 serum samples were collected during the first study period (March 2020 to February 2021). None of the serum samples was positive for SARS-CoV-2 antibody. In the second period (March 2021 to February 2022), seven of the 1055 patients (0.7%) experienced SARS-CoV-2 infection. The third period (March 2022 to February 2023) was divided into three terms: from March to June 30, 2022; from July to October 2022; and from November 2022 to February 2023. The seroprevalence gradually increased throughout this period, with rates of 6.0%, 18.6%, and 30.4% in the three terms, respectively. Pediatric cases of asymptomatic SARS-CoV-2 infection occurred after the surge of Omicron variants. Since none of the SARS-CoV-2 antibody-positive patients had a previous history of coronavirus disease 2019, the seroprevalence rate in this study may represent the rate of asymptomatic infection.
MISC
125-
体外循環技術 34(1) 7-9 2007年3月人工心肺を用いた体外循環がトリプトファン代謝に及ぼす影響について検討した。方法は人工心肺を用いて開心術を行った9例(胸部大動脈疾患7例、弁膜疾患2例)で、術前後の血漿と部分尿を採取し、血漿中のトリプトファンとキヌレニン、尿中のトリプトファン代謝物を測定した。その結果、血漿中トリプトファンとキヌレニン濃度は術前後で差はなく、尿中トリプトファンの代謝物であるキヌレン酸、キサンツレン酸、キノリン酸も有意な変化はなかった。しかし、アンスラニル酸、3-ヒドロキシアンスラニル酸は術後で有意に増加していた。以上、このことは体外循環により肝臓でのトリプトファン代謝系は亢進し、臓器傷害をもたらす可能性がある過剰な代謝物は排泄されることが示唆された。また、体外循環中の腎機能の維持や除水に対して重要性を示していると考えられた。
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日本皮膚アレルギー学会総会・日本接触皮膚炎学会総会合同学術大会プログラム・抄録集 36回・31回 141-141 2006年7月
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体外循環技術 33(1) 16-19 2006年3月体外循環に関わる血液回路に使用される軟質塩化ビニルチューブについて,可塑剤であるフタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP)とトリメリット酸トリ2-エチルヘキシル(TOTM)の溶出量を比較した.対象としたチューブにウシ血清を封入して37℃下に置き,2時間後,6時間後のDEHP濃度,TOTM濃度を調べた.DEHP濃度は,2時間後には24.77±9.98μg/ml,6時間後には61.46±10.31μg/mlに上昇した.一方,TOTM濃度の上昇は,2時間後0.28±0.99μg/ml,6時間後0.39±0.18μg/mlであった.時間経過に伴って両群共に溶出濃度は低下し,TOTM群では2時間後までは0.14±0.04μg/ml/hrであったが,6時間後には0.03±0.02μg/ml/hrと有意に低下した.TOTMは単位時間当たりの溶出増加率がDEHPに比べて緩やかで,溶出量もDEHPに比べて極めて少なく,TOTMチューブの使用は,可塑剤の生体被曝を軽減する方法の一つであると考えられた
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体外循環技術 33(1) 84-86 2006年3月65歳女性.患者は労作時呼吸困難を主訴に,慢性肺血栓塞栓症の診断で体外循環下に肺血栓内膜摘除術を施行した.術後,人工心肺離脱の際,残存肺高血圧および肺動脈縫合部の出血を認め,経皮的心肺補助(PCPS)導入となった.当初,大腿静脈脱血-大腿動脈送血の予定であったが,血栓によりIVC filterが完全閉塞し挿入不可能であったため,右腋窩静脈へ脱血管を挿入し,送血は大腿動脈にて補助循環を開始した.補助循環時間は312時間で,その間2回の回路交換を実施し,術後8日目にPCPSの離脱を試みたが離脱困難であった.補助循環中は回路に起因するトラブルは認めなかったが,第13病日目に肺高血圧,右心不全,呼吸不全を合併し死亡となった
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体外循環技術 32(1) 7-10 2005年3月 査読有り体外循環低侵襲化への基礎的研究として,回路用チューブのコーティングによる可塑剤溶出抑制効果,遠心ポンプ使用による術後入院日数短縮効果,コーティングおよび遠心ポンプ使用による生体物質の血中誘導抑制効果の3点について検討した.対象は,ローラーポンプ使用15例,遠心ポンプ使用15例,off pump CABG施行14例とした.検討の結果,フタル酸ジ2-エチルヘキシルの溶出を抑制するうえでヘパリンコートとXコートは有効であった.生体物質の血中誘導抑制にはコーティングよりも遠心ポンプ使用のほうが有効であった.CABG後の入院日数はローラーポンプ使用群よりも遠心ポンプ使用群が有意に短かった
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体外循環技術 31(4) 405-407 2004年12月開心術を施行し体外循環(CPB)を行った24例と,Off Pump CABG(OPCAB)を施行した4例を対象に,血中ビスフェノールA(BPA)を測定した.その結果,CPB症例において,CPB時間が長い症例でBPA溶出量が増加した.循環停止を行った超低体温例と軽度〜中等度低体温例では,CPB復温直前及び硫酸プロタミン投与後15分とも有意にBPA溶出量が多かった.PMEAコーティング回路使用例と従来回路使用例では,CPB復温直前および硫酸プロタミン投与後15分ともBPA溶出量に差はなかった.冠動脈バイパス術において,OPCABでは,時間経過によるBPAの有意な増加は認めなかった.OPCAB症例と比較してOn Pump CABG症例は,CPB復温直前と硫酸プロタミン投与後15分とも有意に血中BPA濃度が高値であった.On Pump CABG症例では,麻酔導入直後よりもCPB復温直前,硫酸プロタミン投与後15分で血中BPA濃度が高値であった
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体外循環技術 31(4) 405-407 2004年8月 査読有り【要旨】ビスフェノールA(BPA)は,内分泌撹乱化学物質として指摘されている化学物質の1つである。BPAは,エポキシ樹脂やポリカーボネート樹脂の主原料であり,体外循環回路はじめ医療用具に広く使用されている。今回,開心術を施行した成人症例で,CPBを行った24例とOPCAB4例を対象に血中BPAの測定を行った。測定は麻酔導入直後,CPB復温直前(OPCABでは,予定吻合数の半数終了時),硫酸プロタミン投与後15分の3点でサンプリングを行い,CPB症例におけるCPB時間,体温,コーティング回路の有用性,OPCAB症例とCPB症例とにおけるBPA溶出の比較について検討を行った。BPAの溶出は,血液の回路との接触時間,接触面積により増加することが示唆された。また,コーティング回路を使用してもBPAの溶出は抑制困難であると考えられた。今回,CPB回路使用による明らかな血中へのBPA溶出は確認できたが,どの材料からの溶出であるかは確認できておらず,今後の課題である。
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体外循環技術 31(2) 139-142 2004年6月現在市場に提供されている体外循環用チューブのうち,従来から供給されているチューブ(ノンコートチューブ),ポリエステル可塑剤で二層をなすチューブ(バイレイヤー),共有結合とほぼ同等の性能をもつイオン結合によってヘパリンをコーティングさせたチューブ(ヘパリンチューブ)の3種について可塑剤(フタル酸ジ-2-エチルヘキシル;DEHP)の溶出抑制能を比較検討した.DEHPの溶出量はヘパリンチューブが他の2種に比べて有意に少なかった.ノンコートの溶出量は短時間の体外循環であればバイプレイヤーよりも少なかったが,体外循環開始から1時間後には逆転した
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体外循環技術 29(2) 137-140 2002年6月 査読有り軽度低体温体外循環(最低直腸温30℃以上)で施行した無輸血充填体外循環症例23例のうち,バイオメイト回路を用いた13例をB群,ノンコート回路を用いた10例をN群として,体外循環におけるバイオメイト回路の有用性を,ノンコート回路における補体活性,血液凝固線溶系,サイトカイン,フタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)の溶出及び術後出血量への影響を比較検討した.サイトカイン・血液凝固系については両群間に有意差はなかった.DEHPはB群が低い傾向にあったが,有意差はなかった.術後出血量はB群が低い傾向にあったが,有意差はなかった
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臨床と微生物 29(2) 211-215 2002年3月妊娠初期から後期迄の妊婦53例から経時的に頸管拭い液,末梢血を採取し,単純ヘルペスウイルス(HSV)-1,HSV-2の感染状況を検討した.HSV-1を保有していた妊婦は30名(56.6%)で,内3名(10.3%)から無症候性ウイルス排泄が認められた.更に,未感染妊婦の内の1名が妊娠経過中に初感染を起こしたと考えられた.HSV-2の保有は2名に見られたが,ウイルス排泄は見られなかった.出生した児の中で新生児ヘルペスを発症した症例は見られなかった
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藤田学園医学会誌 25(1) 31-34 2001年9月Varicella-zoster virus(VZV)の感染力とPCR法によるウイルスゲノム検出期間の比較を行った.VZVの感染力の検討はプラスチック板,布,皮膚上に付着させたVZVの感染力の保持期間をヒト胎児肺線芽細胞を用いたウイルス分離により行った.環境に付着したVZVは最も長時間ウイルス分離が可能であったプラスチック板でも3時間後には分離陰性となり,室温に放置されたVZVは約3時間でその感染力を失った.皮膚,布上に放置したVZVは分離率は低く,湿度,温度等の影響があるものと思われた.PCR法によるVZVゲノムの検出はプラスチック板上に放置したVZVを用いて行ったが,最長4週間後でも陽性であった.PCR法は微量のウイルスゲノムを検出できることから,拡散状況の検討には有用であると思われた
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臨床と微生物 = Clinical microbiology 28(4) 431-436 2001年7月25日妊婦123例から経時的に検体を採取し,ヒトヘルペスウイルス(HHV)-6及びHHV-7血清抗体価の推移と頸管粘液ウイルスゲノム排泄の有無を調べた.妊婦から採取した432検体の血漿では,HIV-6,7IgM抗体陽性例はなく,全ての妊婦で両ウイルスIgG抗体が陽性であったことより,初感染を受けた症例はないと考えられた.HHV-6,HHV-7感染と臨床像との関連は見出されなかった.69例では臍帯血について解析したが,IgM抗体は両ウイルス共に陰性であり,胎内感染を疑わせる所見はなかった.頸管粘液中へのウイルスゲノム排泄に関しては,HHV-6が12.2%,HHV-7が9.6%に認められた
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臨床とウイルス 29(1) 25-30 2001年3月水痘家族内発症10例を対象に,患児・家族の咽頭及び空気清浄器フィルタからのVZV(Varicella-Zoster virus)DNA検出状況を調査した.水痘発症2日前には全ての検体からVZV DNAが検出され,発症前からのウイルス排泄ならびに周辺へのウイルス拡散が示唆された.発症日から痂皮化迄の期間中,患児咽頭からは高率にVZV DNAが検出され,家族咽頭からも30%前後の割合で検出された.フィルタからは潜伏期に約半数で検出され,その後は漸減した.経口acyclovir投与が水痘発症24時間以内に開始された群ではそれ以降に開始された群に比べて第4病日以後の咽頭・フィルタからのVZV DNA検出率が低かった.最高発疹数と周辺環境からのVZV DNA検出は必ずしもparallelではなかった
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体外循環技術 27(4) 23-26 2000年12月軽度低体温体外循環(直腸温30℃以上)を施行した単独冠血行再建術22例を対象に乳酸リンゲル液(LR)と酢酸リンゲル液(AR)の差による影響を血液ガス分析,血行動態,生化学検査,サイトカイン濃度で比較検討した.LRとARの違いでは両群間に術後の酸塩基平衡,血行動態,血液生化学検査及びサイトカインに相違は認めなかった.AR群はLR群に比べ,術中の重炭酸ナトリウム投与量は少量であり,ARは代謝性アシドーシスの補正に有用であると考えられた
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体外循環技術 27(2) 49-51 2000年6月体外循環下に開心術を行った15症例のDEHP血中濃度を測定した.体外循環開始前では全ての症例においてDEHPは検出感度以下であったが,体外循環開始後,1例を除いた全ての症例で増加し,全症例で体外循環終了直前がピーク値となり,その後減少した.DEHPが5.0μg/ml以上を示した症例3例を高値群(H群),他の症例を低値群(L群)とし,その2群間における体外循環中の尿量,除水量及び分時尿量,分時除水量を各々比較した.体外循環中除水量及び分時尿量,分時除水量においてH群はL群より有意に低値を示した
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藤田学園医学会誌 19(1) 297-319 2000年3月 査読有り
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体外循環技術 26(4) 44-47 1999年12月体外循環前後及び肺切除術前後のIL-1β,IL-6,IL-10及びTGF-β1を測定した. 1)体外循環群では測定した全てのサイトカインの血中濃度が増加した. 2)肺切除群ではIL-1β及びTGF-β1は術後増加しなかった. 3)体外循環は体液性免疫機構を活性化するのみならず,Th1ヘルパーT細胞の関与する細胞性免疫機構をも活性化することが示された
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$臨床と微生物 26(5) 545-551 1999年9月25日 査読有り生体肝移植後約半数の症例でHHV-7の活動性感染が起きていることが示唆された.HHV-6の活動性感染は移植後2週間頃に好発するが,HHV-7については明確な好発時期を認めず,より長期にわたることが示唆された.又,両ウイルス感染間に明らかな関連性は認められなかった
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藤田学園医学会誌 23(1) 37-39 1999年9月用いたnested PCR法はHHV-8 DNA検出に対し高感度で,かつ信頼し得ることが確認された
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藤田学園医学会誌 23(1) 95-97 1999年9月軽度低体温体外循環と中等度低体温体外循環におけるサイトカインの血中濃度変化を比較的検討した.IL6は軽度低体温で有意に増加したがIL1β,IL8では差は認めなかった
講演・口頭発表等
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8th International Conference on Human Herpesviruses 6 and 7 2013年4月
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8th International Conference on Human Herpesviruses 6 and 7 2013年4月
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8th International Conference on Human Herpesviruses 6 and 7 2013年4月
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8th International Conference on Human Herpesviruses 6 and 7 2013年4月
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US-Japan cooperative medical science program ;ubaculosis and leprosy panel Meeting 2013年3月
共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2024年4月 - 2027年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2024年4月 - 2027年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2022年4月 - 2025年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2021年4月 - 2024年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2019年4月 - 2022年3月
教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
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件名生体計測装置学講義ノート、画像診断装置学Ⅱ講義ノート終了年月日2012/04/01概要担当講義科目について内容を補助する講義ノートを作成した。
作成した教科書、教材、参考書
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件名臨床工学講座 生体計測装置学(医歯薬出版 2010 第1版 第3刷)終了年月日2013/01/10概要日本臨床工学技士教育施設協議会監修として発刊された生体計測装置学の第2章生体電気磁気計測(P32-64)、第3章血圧・血流計測(p131-142)を分担執筆
教育方法・教育実践に関する発表、講演等
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件名第5回医療科学部相互研修FD 「留年となる学生の問題点と対応策」
終了年月日2012/08/07概要臨床工学科からのテーマとしてFD研修会にて「留年となる学生の問題点と対応策」として本学科における現況と対応策を発表
その他教育活動上特記すべき事項
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件名第4-6回医療科学部相互研修FD 「学習の質をどう評価するか-医療人教育におけるパフォーマンス評価を中心に」終了年月日2015/08/06概要医療科学部相互研修FDに参加