研究者業績

星川 康

ホシカワ ヤスシ  (Yasushi Hoshikawa)

基本情報

所属
藤田医科大学 医学部 呼吸器外科学 主任教授
学位
医学博士(東北大学)
医学博士(東北大学)

J-GLOBAL ID
200901059259319075
researchmap会員ID
1000365543

外部リンク

委員歴

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MISC

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  • 鈴木聡, 星川康, 小野貞文, 他
    日本胸部疾患学会雑誌 34(1) 52-56 1996年  
    亜急性の低酸素曝露が肺胞上皮のイオントランスポートに及ぼす影響を調べるために, 我々はラット摘出肺の気道をアルブミン液で満たし, 肺胞水分クリアランスを測定した. 先ず, 肺胞水分クリアランスは肺灌流を行わなくともインキュベーション2時間にわたり直線的に上昇すること, その機序が能動的Na+イオン輸送に依存していることを明らかにした. 次いでこのモデルを適用し, 48時間の低酸素曝露 (FiO2=0.1) が肺胞水分クリアランスを減少させることを見いだした. 対照群では肺胞水分クリアランスはアミロライド (Na+チャネルプロッカー) やウアバイン (Na+-K+-ATPase インヒビター) の存在下で有意に抑制されたが, 低酸素曝露肺ではこれらの抑制効果は認められなかった. このことは低酸素曝露による肺胞水分クリアランスの減少にはこれらNa+イオンの通過経路にあたる細胞膜蛋白の機能低下が関与していることを示している.
  • 小野貞文, 谷田達男, 星川康, 他
    現代医療 28(増刊I) 597-603 1996年  
  • 鈴木 聡, 星川 康, 小野 貞文, 佐久間 勉, 小池 加保児, 谷田 達男, 藤村 重文
    日本胸部疾患学会雑誌 34(1) 52-56 1996年  
    亜急性の低酸素曝露が肺胞上皮のイオントランスポートに及ぼす影響を調べるために, 我々はラット摘出肺の気道をアルブミン液で満たし, 肺胞水分クリアランスを測定した. 先ず, 肺胞水分クリアランスは肺灌流を行わなくともインキュベーション2時間にわたり直線的に上昇すること, その機序が能動的Na+イオン輸送に依存していることを明らかにした. 次いでこのモデルを適用し, 48時間の低酸素曝露 (FiO2=0.1) が肺胞水分クリアランスを減少させることを見いだした. 対照群では肺胞水分クリアランスはアミロライド (Na+チャネルプロッカー) やウアバイン (Na+-K+-ATPase インヒビター) の存在下で有意に抑制されたが, 低酸素曝露肺ではこれらの抑制効果は認められなかった. このことは低酸素曝露による肺胞水分クリアランスの減少にはこれらNa+イオンの通過経路にあたる細胞膜蛋白の機能低下が関与していることを示している.
  • 小野貞文
    現代医療 28(増刊I) 597-603 1996年  
  • 小野貞文, 谷田達男, 星川康, 他
    日本胸部疾患学会雑誌 33(8) 862-867 1995年  
    モノクロタリン (Monocrotaline; MCT) による肺高血圧, 肺血管再構築に対するプロスタグランディンE1 (PGE1) の効果について検討した. コントロール群 [平均肺動脈圧 (mPAP): 17.2±1.1mmHg, 右室壁重量/左室+中隔重量比 (RV/LV+S): 0.259±0.008] に比し, MCT投与ラット (80mg/kg BW, 1回皮下注) では, 3週間後には肺高血圧 (mPAP: 24.9±1.3mmHg), 右室肥大 (RV/LV+S: 0.327+0.012), および肺動脈中膜肥厚が招来された. PGE1 (300μg/kg BW) を1日2回皮下投与したラットでは, MCTによる肺高血圧, 右室肥大は有意に抑制された (mPAP: 18.7±0.9mmHg, RV/LV+S: 0.267±0.011). また, PGE1のRV/LV+S比, 肺動脈中膜肥厚の抑制効果には容量依存性が認められた. 以上より, MCTによる肺高血圧, 右室肥大, 肺動脈中膜肥厚に対するPGE1の有効性が示唆された.
  • 星川康, 小野貞文, 谷田達男, 他
    日本胸部疾患学会雑誌 33(11) 1168-1173 1995年  
  • 小野 貞文, 谷田 達男, 星川 康, 宋 純, 前田 寿美子, 田畑 俊治, 野田 雅史, 植田 信策, 芦野 有悟, 藤村 重文
    日本胸部疾患学会雑誌 33(8) 862-867 1995年  
    モノクロタリン (Monocrotaline; MCT) による肺高血圧, 肺血管再構築に対するプロスタグランディンE1 (PGE1) の効果について検討した. コントロール群 [平均肺動脈圧 (mPAP): 17.2±1.1mmHg, 右室壁重量/左室+中隔重量比 (RV/LV+S): 0.259±0.008] に比し, MCT投与ラット (80mg/kg BW, 1回皮下注) では, 3週間後には肺高血圧 (mPAP: 24.9±1.3mmHg), 右室肥大 (RV/LV+S: 0.327+0.012), および肺動脈中膜肥厚が招来された. PGE1 (300μg/kg BW) を1日2回皮下投与したラットでは, MCTによる肺高血圧, 右室肥大は有意に抑制された (mPAP: 18.7±0.9mmHg, RV/LV+S: 0.267±0.011). また, PGE1のRV/LV+S比, 肺動脈中膜肥厚の抑制効果には容量依存性が認められた. 以上より, MCTによる肺高血圧, 右室肥大, 肺動脈中膜肥厚に対するPGE1の有効性が示唆された.
  • 星川康, 小野貞文, 谷田達男, 他
    日本胸部疾患学会雑誌 33(11) 1168-1173 1995年  
  • Tsutomu Sakuma, Tasuku Nakada, Toshihiko Nishimura, Yasushi Hoshikawa, Shigefumi Fujimura
    Surgery Today 24(12) 1050-1055 1994年12月  
    Levels of the granulocyte colony-stimulating factor (G-CSF) were determined in the plasma and resected lung tissue from patients who underwent pulmonary resection. Moreover, the effect of recombinant human (rh) G-CSF on the permeability of pulmonary endothelium and on liquid clearance from the alveolar spaces was investigated in rabbits. The plasma levels of G-CSF increased from 30 pg/ml preoperatively to 409 ± 236 pg/ml 3 h postoperatively (P &lt 0.05), while the levels of G-CSF in the resected lung tissue were increased in the alveolar fluid, to 1,834 ± 1,054 pg/ml, and in the pulmonary blood, to 5,466 ± 2,019 pg/ml. It was found that rh G-CSF 25 μg administered into the subcutaneous tissue of rabbits increased extravascular lung water to 3.45 ± 0.26 vs 2.98 ± 0.20 in control experiments (P &lt 0.05) however, rhG-CSF 0.75 pg/kg administered into the alveloar spaces did not affect liquid clearance from the alveolar spaces. The findings of this study led us to conclude that G-CSF is synthesized in the human lung and increases the permeability of pulmonary endothelium, but not liquid clearance across the alveolar epithelium. © 1994 Springer-Verlag.
  • T SAKUMA, T NAKADA, T NISHIMURA, Y HOSHIKAWA, S FUJIMURA
    SURGERY TODAY-THE JAPANESE JOURNAL OF SURGERY 24(12) 1050-1055 1994年  
    Levels of the granulocyte colony-stimulating factor (G-CSF) were determined in the plasma and resected lung tissue from patients who underwent pulmonary resection. Moreover, the effect of recombinant human (rh) G-CSF on the permeability of pulmonary endothelium and on liquid clearance from the alveolar spaces was investigated in rabbits. The plasma levels of G-CSF increased from 30 pg/ml preoperatively to 409 +/- 236 pg/ml 3 h postoperatively (P < 0.05), while the levels of G-CSF in the resected lung tissue were increased in the alveolar fluid, to 1,834 +/- 1,054 pg/ml, and in the pulmonary blood, to 5,466 +/- 2,019 pg/ml. It was found that rh G-CSF 25 mu g administered into the subcutaneous tissue of rabbits increased extravascular lung water to 3.45 +/- 0.26 vs 2.98 +/- 0.20 in control experiments (P < 0.05); however, rhG-CSF 0.75 mu g/kg administered into the alveloar spaces did not affect liquid clearance from the alveolar spaces. The findings of this study led us to conclude that G-CSF is synthesized in the human lung and increases the permeability of pulmonary endothelium, but not liquid clearance across the alveolar epithelium.
  • 谷田達男, 小野貞文, 星川康, 他
    呼吸 12(9) 1203-1205 1993年  
  • 谷田達男, 星川康, 舟田仁, 他
    日本臨床生理学会雑誌 23(5) 411-415 1993年  
  • 植田信策, 谷田達男, 星川康, 他
    日本胸部疾患学会雑誌 31(10) 1220-1226 1993年  
    肺切除術後の右心不全等の心合併症の発生と術前一側肺動脈閉塞試験時の右室駆出率の変化との関連について検討した. 基礎心疾患のない肺切除予定の患者 (n=34) に一側肺動脈閉塞試験を施行し, 閉塞前と閉塞中の右室駆出率, 右室拡張末期容量, 及び収縮末期容量, 全肺血管抵抗を測定した. このデーターと術後心合併症の有無との関連について検討した. 閉塞試験による全肺血管抵抗の変化率に拘わらず右室拡張末期容量の変化率が120%以上になる例が6例あり, これらは術後にジギタリス, カテコールアミンあるいは抗不整脈剤の投与を必要とする血圧低下, 又は, 不整脈を合併した. このことより一側肺動脈閉塞試験時の右室拡張末期容量の変化率と肺切除術後の心合併症との関連性が示唆された.
  • 谷田達男, 小野貞文, 星川康, 他
    呼吸 12(9) 1203-1205 1993年  
  • 谷田達男, 星川康, 舟田仁, 他
    日本臨床生理学会雑誌 23(5) 411-415 1993年  
  • 植田 信策, 谷田 達男, 星川 康, 西村 俊彦, 渋谷 丈太郎, 岩渕 悟, 芦野 有悟, 小野 貞文, 小池 加保児, 藤村 重文
    日本胸部疾患学会雑誌 31(10) 1220-1226 1993年  
    肺切除術後の右心不全等の心合併症の発生と術前一側肺動脈閉塞試験時の右室駆出率の変化との関連について検討した. 基礎心疾患のない肺切除予定の患者 (n=34) に一側肺動脈閉塞試験を施行し, 閉塞前と閉塞中の右室駆出率, 右室拡張末期容量, 及び収縮末期容量, 全肺血管抵抗を測定した. このデーターと術後心合併症の有無との関連について検討した. 閉塞試験による全肺血管抵抗の変化率に拘わらず右室拡張末期容量の変化率が120%以上になる例が6例あり, これらは術後にジギタリス, カテコールアミンあるいは抗不整脈剤の投与を必要とする血圧低下, 又は, 不整脈を合併した. このことより一側肺動脈閉塞試験時の右室拡張末期容量の変化率と肺切除術後の心合併症との関連性が示唆された.

講演・口頭発表等

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