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Annals of vascular diseases 12(4) 514-518 2019年12月25日 査読有りObjective: Saphenous varicose veins can be accomplished by various operative techniques that result in stripping, ablation, or ligation of the venous reflux section. Great saphenous vein (GSV) stripping is one of the standard operations for varicose veins to eliminate reflux of the sapheno-femoral junction. The goal of any treatment regimen is to eliminate the junctional varicose reflux to control congestive dysfunction. Endovenous laser ablation (EVLA) is safe and effective with less postoperative pain, bleeding, and peripheral nerve damage than open surgery. In this study, a patient with severe progression of primary saphenous varicose veins is presented. We report the outcome of combined surgical strategy and perioperative treatment for extremely swollen varicose veins of the lower limbs to improve leg symptoms and congestion and/or promote skin ulcer healing. Materials and Methods: The subjects included 42 patients (51 limbs) who underwent EVLA with stripping. The patients comprised 24 males and 18 females, who presented a maximum GSV diameter >15 mm. The Clinical-Etiological-Anatomic-Pathophysiologic classification identified 9, 20, 9, 2, 6, and 5 limbs with C2, C3, C4a, C4b, C5, and C6, respectively, among the 42 patients. Results: EVLA was used to treat GSV with a mean length of 16.1±2.8 cm. The mean of the maximum GSV diameter was 16.8±3.2 mm (14.6-21.8 mm). The preoperative visual analog scale (VAS) score was 82.1±12.1. After operation, the VAS gradually deteriorated to 31.3±17.9 (p<0.0001), 2.8±3.6 (p<0.0001), and 1.2±1.8 (p<0.0001) in 7 days, 1 month, and 3 months, respectively. Conclusion: We obtained a satisfactory outcome from our combined strategy and perioperative treatment for extremely swollen saphenous varicose veins. This approach may show the possibility that lower saphenous varicose veins can induce cosmetic and minimally invasive ameliorated intervention to avoid late-phase incompetent perforating veins.
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Annals of vascular surgery 46 367.e7-367.e10 2018年1月 査読有りA venous aneurysm is a relatively rare disease defined by cystic vasodilated lesions in a general vein. Popliteal venous aneurysm (PVA) is a rare clinical entity, and the first signs may be a thromboembolic event. They can cause potentially life-threatening diseases, such as pulmonary embolism and deep venous thrombosis. A left-sided inferior vena cava (IVC) is a common anomaly associated with venous thrombus, resulting in anatomical variations in the venous return from the lower limbs. The general vascular malformation of PVA and left-sided IVC should also be preoperatively understood because of the unpredictable risk of thromboembolic complications.
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The Journal of dermatology 44(10) e254-e255 2017年10月 査読有り
MISC
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日本血管外科学会雑誌 13(1) 29-33 2004年2月1985.4.1〜2003.2.28の腹部大動脈瘤破裂の手術35例,孤立性腸骨動脈瘤破裂の手術6例の計41例の中で,下大静脈穿破は腹部大動脈瘤2例,総腸骨動脈瘤が1例の計3例で,全て男性であった.3例とも腹痛で発症し,下肢の浮腫が2例に,腹部の血管雑音を2例に認めた.2例に胸水貯留等の右心不全症状がみられた.3例とも造影CTや血管造影で動脈瘤の下大静脈穿破と判明した.3例にY字グラフトでの血行再建を行ったが,1例は静脈性の出血が著しく瘻孔の確認は困難で,瘻孔閉鎖に難渋した.2例は術後経過順調で歩行退院したが,1例は回復に難渋し45病日目に術後肺炎で死亡した.動脈瘤破裂の手術に当たっては,動静脈瘻の術前診断と瘻孔部位の同定が重要で,合わせて動静脈瘻の閉鎖の術を熟知することが不可欠と考えられた.閉鎖法としては,瘻孔より静脈へ挿入する場合には,壁在血栓やdebrisを塞栓させる危険もあることを頭に入れておくべきと考えられた
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産科と婦人科 70(9) 1229-1233 2003年9月エコノミークラス症候群がマスコミを賑わすようになって以来,静脈血栓症や肺塞栓症という疾患の存在が世間に認知されてきた感がある.入院患者の肺塞栓症対策のためにいろいろな工夫をしている医療機関も増えてきた.特に産婦人科領域では,妊娠,骨盤内手術が多いため,静脈炎や静脈血栓症の発症が比較的多いと考えられる.そこで,これらの疾患の初期診断について述べた
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血圧 10(6) 581-583 2003年6月閉塞性動脈硬化症では動脈狭窄や閉塞が下肢動脈血流を減少させ,跛行や安静時痛,悪化すれば潰瘍,壊疽を引き起こす.その下肢血流評価法として足関節上腕血比(ABI)測定があげられる.ABI測定は簡便に,無侵襲的に行うことができ,信頼度も高い.ABIの低下は閉塞性動脈硬化症の存在を示唆する.閉塞性動脈硬化症の治療目的は,下肢血流改善であるが,動脈硬化が基礎にあるため全身病として扱う必要があり,併存疾患,つまり心疾患や脳血管疾患の発症にも留意せねばならない
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静脈学 14(3) 197-202 2003年5月約17年間に深部静脈血栓症(DVT)と診断された114症例121肢を対象に,原因,治療および予後について検討した.その結果,病院内発症例は45例であり増加傾向がみられ,科別では,整形外科17例,産婦人科8例,内科および精神化が各々5例,他科8例,自科2例であった.発生原因は,術後が24例で,長期臥床,血液凝固線溶異常,悪性腫瘍,中心静脈ライン留置が各々4例であった.外科的治療を行ったのは8例のみで,残りの88例は抗凝固,線溶療法のみを行った.予後は,軽快75例,やや軽快9例と良好で,院内発症例でも治療の有効率は91.4%であった.死亡例は9例で,DVTが直接関与して死亡したのは1例のみであった
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静脈学 14(1) 43-47 2003年2月68歳男.喀血を主訴とした.喀血を繰り返しており,緊急気管支鏡検査を施行し右上肺野に出血を確認し,胸部CTにて右上肺野に浸潤像を認めた.CTでは気管支拡張症の所見はなく,気管支動脈造影で同部に血管増生を認めたため,気管支動脈塞栓術(BAE)を施行した.その後喀血はなく,右上肺野の陰影は消失し退院したが,再び喀血した.気管支鏡検査で,右上葉からの出血と気管支動脈(BA)の強い蛇行が認められた.蛇行が強く選択的BAEが困難と判断し,胸腔鏡下に右肺尖部S1の蛇行拡張血管を含む肺尖部楔状切除と右上葉気管支動脈のクリッピングを行った.組織学的検討を行った結果,肺梗塞内部の局所的な細気管支の拡張と,気管支動脈末梢枝の粘膜直下での増殖を認めた.術後,左総大腿静脈の完全な血栓閉塞を認めたため,下大静脈フィルターの留置を行った.その後,血痰・喀血及び下肢の腫大は認めていない
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北陸外科学会雑誌 21(1) 66-68 2002年12月65歳男.慢性腎不全に罹患しており腹部拍動性腫瘤を主訴とした.腹部嚢状大動脈瘤を指摘され,臍左側に拍動性腫瘤を認めた.末梢血,血液生化学検査では貧血,腎機能障害を認めた.動脈造影,CT検査で腎動脈下腹部大動脈に最大径5.3cmの嚢状動脈瘤および下行大動脈から右総腸骨動脈まで連続した動脈解離を認めた.瘤は偽腔から生じており,形状から仮性瘤と診断した.可及的に瘤内血栓を除去してY型人工血管置換術を施行した.腹部仮性大動脈瘤の形成要因として,偽腔が被薄化し脆弱になった動脈壁に真腔と偽腔からの血流により生じたshear stressが影響を及ぼしたと考えられた
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脈管学 42(11) 867-870 2002年11月虚血性心疾患(IHD)を合併する閉塞性動脈硬化症(ASO)409例の外科治療方針の選択についての検討した.脳,肺,腎等の合併症や体力を含めた全身状態とASOの重症度により,全身状態が良好な跛行症例では,同時手術もしくはCABGを先行する.全身状態が良好で重症虚血肢の症例では同時手術,全身状態が不良な跛行症例ではOPCABのみを行う.全身状態が不良でかつ重症虚血肢の症例ではOPCABを行い,同時もしくはなるべく早期にASOの治療として血管内治療もしくは低侵襲な非解剖学的バイパス術を行う.IHDとASOに対する同時手術においても周術期死亡はなかった
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日本臨床外科学会雑誌 63(11) 2652-2655 2002年11月18歳女.検診で胸部の異常陰影を指摘された.傍椎体部に腫瘤を認め入院となった.縦隔の低位傍椎体部に約3椎体の長径,肝臓・横隔膜に接してはいるが亜鈴型ではない後縦隔腫瘍を疑った.神経原性腫瘍を疑い血液生化学的検査を行った.131I-MIBGの淡い集積を認めたが,カテーコーラミンやステロイドの分泌はなく,非内分泌性腫瘍と考えた.低位後縦隔の腫瘍に対しより広い術野の確保を目的に,経腹経横隔膜アプローチを選択し,腫瘤を完全に切除した.腫瘍は神経節細胞腫で悪性所見は認めなかった.術後経過は順調で術後19病日に退院した
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静脈学 13(5) 343-350 2002年11月急性肺血栓塞栓症27例の病因,診断法,治療法を検討した.病因は深部静脈血栓症24例(88.9%),血液凝固異常3例(11.1%),診断は肺シンチ18/37(48.6%),肺動脈造影14/37(37.8%),造影CT 5/37(13.5%),治療は経末梢静脈線溶・抗凝固療法15例(55.6%),catheter directed thrombolysis 5例(18.5%),肺血栓塞栓摘出術4例(14.8%),経口的抗凝固療法7例(25.9%),永久的下大静脈フィルター留置13例(48.1%),内科治療23例中生存19例(82.6%),病院死亡3例(13%),遠隔期死亡1例(4.3%),外科治療4例は全例生存,遠隔期再発3例(13%)であった.ショック例は早期肺血栓塞栓摘出術,循環安定で有症状例は線溶・抗凝固療法,無症状例は経口的抗凝固療法,再発危惧症例は永久的下大静脈フィルターを留置した
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日本血管外科学会雑誌 11(4) 549-553 2002年6月プロスタグランジンE1,ウロキナーゼ,ヘパリンの持続動脈注入療法を行った急性動脈閉塞症8例(男6例,女2例,42〜86歳).病変部位は上肢2例,下肢6例で,付加手術施行が4例,単独が4例であった.末梢型の閉塞症では外科的な血行再建は不可能と判断し,血管造影時に責任動脈の中枢側より末梢に向かって動注カテーテルを穿刺法で留置した.血行再建術或いは腰部交感神経切除術を施行した例では,手術時に直視下でカテーテルを留置した.いずれの症例でも硬膜外麻酔用の20Gのカテーテルとインフューザーポートを使用し,プロスタグランジンE1の注入速度が0.1〜0.2ng/kg/minになるように調節した.末梢型の4例は全例自覚症状の改善を認めた.又,発症後時間が経過し,血行再建したにも拘わらずrun off poorな2例において,術後の二次血栓防止と切断部位の縮小化に有効と考えられた
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静脈学 13(3) 187-192 2002年5月片足立ち法での空気容積脈波法(APG)による下肢静脈機能評価を用いて,健常(N)12例,20肢,一次性静脈瘤(V)29例,42肢,深部静脈血栓症(D)15例,19肢を対象として比較検討した.静脈還流率,静脈容積量は,NとDはVより少なかった.静脈流入率はVとDはNより多く,VはDより多かった.駆出率はVとDはNより少なく,DはVより少なかった.静脈血残存率はDはV,Nより多かった.APGのみでの確定診断は不可能であるが,Vでは病態を良く反映していた.Dでは発症早期か陳旧性かといった病期による病態の違いを考慮する必要がある
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Circulation journal : official journal of the Japanese Circulation Society 66 920-920 2002年4月20日
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日本外科学会雑誌 103(臨増) 332-332 2002年3月
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日本血管外科学会雑誌 11(1) 35-38 2002年2月腎動脈以下の動脈瘤手術で生じた対麻痺症例を報告した.症例は47歳男性で,孤立性総腸骨動脈瘤が破裂し,人工血管による置換術を行った.完全血行再建までの時間は2時間40分,手術時間は3時間55分であった.術直後より両下肢の運動・感覚障害を認めた.次第に症状は軽減し,独立歩行も可能となったが,不全型のBrown-Sequard症候群と診断した
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静脈学 13(1) 23-28 2002年2月1985年7月より2000年8月迄に経験した肺塞栓症例21例を対象とした.8例が治療前ショック症状を呈した.16例が上肢或いは下肢の深部静脈血栓症が先行した.5例に外科的治療を施行したがカテーテル血栓溶解療法(CDT)3例,開心血栓塞栓除去術2例であった.残り16例は末梢静脈からの抗血栓療法のみで軽快した.遠隔期再塞栓予防のため経口抗凝固剤は全例に投与し,13例に下大静脈フィルターを留置した.ショック症状を呈した肺塞栓症例でCDT,開心血栓塞栓除去術を施行した症例は救命できた.血行動態の安定した肺塞栓症例は末梢静脈からの抗血栓療法のみで十分な治療効果が得られた
書籍等出版物
6講演・口頭発表等
51共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2012年4月 - 2015年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2010年 - 2012年
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2010年 - 2012年
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2009年 - 2011年
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2008年 - 2010年