研究者業績
基本情報
- 所属
- 藤田医科大学 医学部 医学科 アレルギー疾患対策医療学 教授一般社団法人 SSCI-Net 理事長
- 学位
- 医学博士(藤田保健衛生大学)
- J-GLOBAL ID
- 200901019418727145
- researchmap会員ID
- 1000102542
2000年5月から藤田保健衛生大学医学部皮膚科学講座教授としてあらゆる皮膚疾患に対応できる診療,教育,研究をおこなってきましたが,その中で,皮膚アレルギー,接触皮膚炎,皮膚安全性研究,食物アレルギーなどを専門領域にしてまいりました.2016年藤田保健衛生大学医学部アレルギー疾患対策医療学講座教授として大学に残り,さらにアレルギー疾患の患者さんの治療とQOL向上のために役立つ研究を総合的にすすめております.
研究分野
2経歴
13-
2016年4月 - 現在
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2014年4月 - 2016年3月
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2000年5月 - 2016年3月
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2013年 - 2015年3月
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2012年 - 2013年
学歴
1-
- 1976年3月
委員歴
95-
2016年7月 - 現在
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2015年4月 - 現在
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2013年5月 - 現在
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2013年1月 - 現在
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2014年7月 - 2017年
受賞
8-
2017年
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2016年
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2015年
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2014年
論文
403-
Contact Dermatitis Epub ahead of print 2025年2月25日 査読有り
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Journal of Investigative Dermatology 144(4) 908-911.e7 2024年4月 査読有り
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The Journal of Allergy and Clinical Immunology: In Practice 2024年4月
MISC
1264-
Visual Dermatology 12(2) 142-143 2013年1月
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Visual Dermatology 12(4) 358-363 2013年
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Derma. (200) 17-22 2013年1月パッチテストはアレルギー性接触皮膚炎の診断に最も有用な検査法である。パッチテストにより原因となる接触アレルゲンを明らかにすることにより、難治性・再発性のかぶれ(アレルギー性接触皮膚炎)の根治が可能となる。しかしながら、パッチテストの準備、実施には医療機関において多大な時間や人的労力、金銭的な負担が必要である。今後、パッチテストの診断技術を習得した皮膚科医が増えるためにも、現在の試薬が得にくい現状が改善され、必要な化学物質をパッチテスト試薬として供給し情報を共有することができるシステムが構築されることを望む。近年、ready-to-use製品であるパッチテストテープ(佐藤製薬)が保険収載され、パッチテストは接触皮膚炎を専門としている医師に限らず、幅広い医療機関で行えるようになりつつある。現在利用できるパッチテストテープはわずか6品目であるが、今後、需要が増えるとともに貼布できるアレルゲンの数が増えていくことに期待したい。本稿では、パッチテストの入門編として手技や解釈について概説した。(著者抄録)
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アレルギー・免疫 20(2) 224-232 2013年1月近年本邦において、ある特定の加水分解コムギ末を含有した石鹸を使用した者が小麦摂取による即時型アレルギーを呈する症例が急増した。本疾患は、加水分解コムギ末(グルパール19S)を含む(旧)茶のしずく石鹸((株)悠香)で洗顔することによって、グルパール19Sが経皮・経粘膜的に吸収され、それまでコムギアレルギーのなかった人にグルパール19Sに対する特異IgE抗体を産生し、これと交差反応する小麦摂取時にアナフィラキシー等の即時型アレルギーを引き起した。この一連の事象は、"経皮・経粘膜的に感作された食物アレルギー"として注目されるのみでなく、香粧品における即時型アレルギーの安全性評価の確立が急務であることを我々に気づかせた。今後、社会的な取り組みが進み、化粧品の安全性が確保されることを期待したい。(著者抄録)
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JOURNAL OF DERMATOLOGY 39(12) 1100-1101 2012年12月
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日本ラテックスアレルギー研究会会誌 16(1) 25-29 2012年12月 査読有りラテックスコンポーネントアレルゲンであるrHev b 6.02 sIgEと従来のラテックスsIgEの測定を同時に行い、診断における有用性を比較検討した。対象は、天然ゴムラテックス製品による臨床症状を有し、天然ゴム手袋抽出液によるプリックテスト陽性の医療従事者39名とした。測定項目は、ラテックスsIgEと[rHev b 1][rHev b 3][rHev b 5][rHev b 6.02][rHev b 8]のsIgEとした。検討の結果、診断感度は従来ラテックスsIgEのほうがやや高かったが、特異度はrHev b 6.02 sIgEのほうが有意に高く(100% vs 33.3%)、陽性的中率、陰性的中率もrHev b 6.02 sIgEのほうが高かった。
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西日本皮膚科 74(6) 604-607 2012年12月 査読有り11ヵ月の女児。生後1ヵ月頃より右第4指に丘疹が出現し,徐々に増大傾向となったため当院を受診した。右手第4指遠位指節間関節付近に径15mmと6mmの2つの皮下結節を認めた。病理組織像で紡錘形腫瘍細胞の増生と好酸性封入体を認め,乳児指趾線維腫症と診断した。手指の可動制限や成長障害は認めなかったため,無治療で経過観察したところ軽度の瘢痕は残したものの機能障害は残さず1年後には自然消退した。本症は自然退縮することも多いため,成長障害や機能障害が危惧される症例を除けば,まずは経過観察してみることが適切と考えられる。本症は稀な疾患ではあるが,乳児の指趾に好発するため両親をはじめとした家族の不安も強いことも多い。本症に対する治療法や経過について充分なインフォームドコンセントを行っていくことが皮膚科医として大切と考えられた。(著者抄録)
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日本ラテックスアレルギー研究会会誌 16(1) 52-55 2012年12月 査読有り2010年8月〜2012年3月に受診したラテックスアレルギー4例について報告した。男性1例、女性3例、年齢は26〜40歳で、4例とも既往歴にアトピー性皮膚炎のある非医療従事者であった。Kroghらの『接触蕁麻疹症候群の重症度分類』は3例がstage 1で、残りの1例は手の痒みのみで接触蕁麻疹は認めなかったが、これは抗アレルギー薬内服によって症状が抑えられていたためではないかと考えられた。皮膚テストの結果は全例Hev b 6.02陽性であり、臨床経過と矛盾しなかった。ラテックスの特異IgE抗体検査で陰性を示したものが1例あったが、これはラテックス製品の使用を避けていたために陰性化したか、または偽陰性データによるものと考えられた。
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BIOLOGICAL & PHARMACEUTICAL BULLETIN 35(11) 2088-2091 2012年11月Recently, we have found that pressure-induced hemolysis is enhanced by inhibiting water transport via aquaporin-1 (AQP1), as seen in p-chloromercuribenzoate (pCMB)-treated erythrocytes. So, using this method we reinvestigated the functions as AQP1 inhibitors of drugs and chemicals such as acetazolamide, sodium nitroprusside, tetraethylammonium ions (TEA(+)), and dimethylsulfoxide (DMSO). The values of hemolysis at 200MPa were almost unaffected by acetazolamide or sodium nitroprusside, decreased by TEA(+), and increased significantly by DMSO. Furthermore, the erythrocytes were exposed to pCMB in the presence of TEA(+) or DMSO. The enhancement effect of pCMB on pressure-induced hemolysis was unaffected by TEA(+) but attenuated by DMSO. Taken together, these results suggest that, of drugs and chemicals examined here, DMSO only is an AQP1 inhibitor, but the effect of DMSO is small compared with pCMB.
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MEDICAL MYCOLOGY 50(8) 802-810 2012年11月Malassezia cells stimulate cytokine production by keratinocytes, although this ability differs among Malassezia species for unknown reasons. The aim of this study was to clarify the factors determining the ability to induce cytokine production by human keratinocytes in response to Malassezia species. M. furfur NBRC 0656, M. sympodialis CBS 7222, M. dermatis JCM 11348, M. globosa CBS 7966, M. restricta CBS 7877, and three strains each of M. globosa, M. restricta, M. dermatis, M. sympodialis, and M. furfur maintained under various culture conditions were used. Normal human epidermal keratinocytes (NHEKs) (1 X 10(5) cells) and the Malassezia species (1 X 10(6) cells) were co-cultured, and IL-1 alpha, IL-6, and IL-8 mRNA levels were determined. Moreover, the hydrophobicity and beta-1,3-glucan expression at the surface of Malassezia cells were analyzed. The ability of Malassezia cells to trigger the mRNA expression of proinflammatory cytokines in NHEKs differed with the species and conditions and was dependent upon the hydrophobicity of Malassezia cells not beta-1,3-glucan expression.
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皮膚の科学 11(5) 418-422 2012年10月 査読有り79歳,女性。既往に糖尿病はない。初診の2年前より両下腿前面に軽い痛み,痺れを伴う小紅斑が多発し,局面を形成した。その後同部位に潰瘍が出現したため当院を受診した。初診の皮膚生検では診断がつかず,2回目の皮膚生検にて,病理組織学的に柵状肉芽腫と多核巨細胞,組織球を認め,リポイド類壊死症と診断した。6ヵ月後よりトラニラスト300mg/日の内服を開始し,9ヵ月後よりクロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏の外用を行ったところ,病変部辺縁部の隆起は平坦化し,紅斑も消退し軽快した。様々な治療が試みられているリポイド類壊死症において,本症例はトラニラスト内服とクロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏外用治療が有効であった。(著者抄録)
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Skin Cance 27(2) 218-225 2012年10月 査読有り80歳、女性。初診の半年前より下着に血液が付着するようになり受診した。外陰部の広範囲に浸潤性紅斑と腫瘤を認め、右鼠径リンパ節腫張も伴っていた。原発巣切除・植皮術、右鼠径リンパ節廓清術と化学療法を行ったが、術後半年頃から多発肺転移と臍部への皮膚転移を生じた。皮膚転移巣は急速に増大・潰瘍化し、滲出液も著しく、患者のQOLを著しく低下していった。局所コントロール目的で電子線照射を行ったところ、照射約5ヵ月で臍部の皮膚転移巣はほぼ消失した。肺、肝、骨への多発転移巣は次々に出現・増大していったが、電子線照射部は永眠するまでの1年3ヵ月の間良好な局所コントロールを得ることが可能であった。現在までのところ乳房外Paget病に対する放射線治療の効果についてのエビデンスは確立されていないが、転移巣の局所コントロールのための一つの選択肢として有用と考えられたので報告した。(著者抄録)
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Skin Cancer 27(2) 226-230 2012年10月74歳、男性。初診6ヵ月前より下口唇にびらんを伴う扁平隆起性局面を認め、当院を受診した。扁平苔癬や日光口唇炎などとの鑑別のため2度にわたり部分生検を行ったが、明らかな悪性像は認められず、確定診断には至らなかったが、腫瘍は初診から約5ヵ月間で直径15mmから45mmにまで急激に増大していった。臨床像と病理組織所見から最終的に口唇部有棘細胞癌と診断し、皮膚側から粘膜側までの全層を含めて腫瘍を全摘しAbbe's flapを用いて再建した。全摘標本の病理組織所見では筋層への浸潤を認める高分化型の有棘細胞癌であった。口唇部有棘細胞癌は初期の段階や高分化型の組織型では細胞異型が軽度であり部分生検で確定診断がつきにくい場合があるので注意が必要と考えた。(著者抄録)
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医学教育 43(5) 409-410 2012年10月平成15年から9年間に臨床研修センターが医学教育企画室と協力し、新医師臨床研修制度の基本理念の達成を目標に、卒後臨床研修の改善と充実・屋根瓦方式による指導体制の確立に向けて様々な取り組みを行った。藤田保健衛生大学病院での臨床研修において次のことが達成できた。1)研修医2年目が研修医1年目に知識・技能を教える屋根瓦方式が確立され、研修医の自主性が育まれた。2)救急に対する初期治療の教育システムが確立され、統一した救急処置が可能になった。3)臨床研修に対する病院全体の共通意識が一応できた。しかし、研修医の到達度にはかなり差があり、各科の関り・指導法については、さらに改善が望まれた。(著者抄録)
書籍等出版物
62-
協和企画 2016年7月 (ISBN: 9784877941826)職業性アレルギー疾患診療ガイドラインは2013年に初めて刊行され、今回は、2回目の改定である。日本職業・環境アレルギー学会ガイドライン専門部会監修で、喘息、皮膚疾患、鼻炎、過敏性肺炎、アナフィラキシー、そして、法律面について記載されている。
講演・口頭発表等
596所属学協会
21共同研究・競争的資金等の研究課題
7-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2021年4月 - 2024年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2017年4月 - 2020年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2013年4月 - 2017年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2012年4月 - 2015年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2010年 - 2012年
社会貢献活動
57メディア報道
38作成した教科書、教材、参考書
5-
件名蕁麻疹・血管性浮腫 パーフェクトマスター皮膚科臨床アセット16終了年月日2013概要最新のガイドラインに基づき、蕁麻疹を深く掘り下げて解説した。
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件名油脂・脂質・界面活性剤データブック終了年月日2012概要化学の全体像を提示することを主な目的としている“便覧”に記述されている基礎的データを生かしながら,現場に役に立つ最新のデータを加味したデータブックをまとめた。
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件名藤田保健衛生大学病院における卒後臨床研修への取り組み終了年月日2012概要必修化新臨床研修制度が平成16年4月に導入されて8年が経過した. 新医師臨床研修制度の基本理念を実現するために, この9年間に卒後臨床研修の改善と充実, 屋根瓦方式による指導体制の確立に向けて 臨床研修センター(センター)が中心に行ってきた様々な取り組みについて示した。
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件名日本美容皮膚科学会用語集終了年月日2011概要美容皮膚科学を習得する際に必要な用語を選定した。
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件名アトピー性皮膚炎-湿疹・皮膚炎パーフェクトマスター 皮膚科臨床アセット1終了年月日2011概要日本皮膚科学会作成の診療ガイドラインを基に、薬物治療・スキンケア・悪化因子の除去などについて詳述した。
教育方法・教育実践に関する発表、講演等
3-
件名CBT試験問題作成・ブラッシュアップワークショップ終了年月日2013概要第46回藤田保健衛生大学医学部医学教育ワークショップに参加しCBTのブラッシュアップを行った。
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件名理容・美容における化粧品の皮膚への影響とその取扱い終了年月日2012概要理容・美容師向けの保健研修カリキュラムの一環として講義を行った。
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件名理容・美容における化粧品の皮膚への影響とその取扱い終了年月日2011概要理容・美容師向けの保健研修カリキュラムの一環として講義を行った。
その他教育活動上特記すべき事項
16-
件名医学部M4〜M6担任開始年月日2011終了年月日2013
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件名大学院医学研究科委員会委員開始年月日2010終了年月日2012
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件名教務・学生指導合同委員会委員開始年月日2010終了年月日2013
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件名茶道部部長開始年月日2009終了年月日2013
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件名卒後医学教育委員会委員開始年月日2010終了年月日2013
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件名私立医科大学協会委員会委員終了年月日2011
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件名環境保全委員会副委員長終了年月日2011
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件名入試委員会委員開始年月日2010終了年月日2011
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件名CM-E国内委員会委員終了年月日2010
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件名医学部MOU国際交流委員会委員終了年月日2010
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件名後期研修委員会委員終了年月日2010
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件名学事協議会構成員終了年月日2010
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件名薬事委員会開始年月日2009終了年月日2012
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件名褥瘡対策実務委員会開始年月日2009終了年月日2012
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件名副院長開始年月日2009終了年月日2012
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件名臨床研修センター長開始年月日2009終了年月日2012