基本情報
研究分野
1委員歴
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2016年4月 - 現在
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2015年4月 - 現在
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2012年4月 - 現在
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2010年4月 - 現在
受賞
1論文
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The Journal of Poultry Science 61 n/a-n/a 2024年
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Animals 12(11) 1434-1434 2022年6月2日For the conservation of endangered avian species, developing gamete preservation technologies is essential. However, studies in oocytes have not been widely conducted. In this study, assuming that the ovaries are transported to a research facility after death, we investigated the effect of ovary storage on oocytes for the purpose of cryopreserving avian female gametes by using a chicken as a model of endangered avian species. After excision, the ovaries were stored at either a low temperature (4 °C) or room temperature for 1–3 days. Ovarian follicles stored under different conditions for each period were examined by neutral red staining, histology, and gene and protein expression analysis. In addition, the pH of the storage medium after preserving the ovaries was measured. Then, ovarian tissues were vitrified to determine the cryopreservation competence. Storing the ovarian tissues at 4 °C kept the follicles viable and morphologically normal for 3 days with slow decline. In contrast, although different storage temperature did not influence follicle viability and morphology after only 1 day of storage, ovarian tissues stored at room temperature rapidly declined in structurally normal follicles, and viable follicles were rarely seen after 3 days of storage. Gene and protein expression analysis showed that apoptosis had already started on the first day, as shown by the higher expression of CASP9 under room temperature conditions. Furthermore, high expression of SOD1 and a rapid decline of pH in the storage medium under room temperature storage suggested the influence of oxidative stress associated with low pH in this condition on the follicle survivability in hen ovarian tissues. Our cryopreservation study also showed that ovarian tissues stored at 4 °C could recover after cryopreservation even after 3 days of storage. The described storage conditions and cryopreservation methods, which preserve chicken follicle survival, will lay the foundation of ovarian tissue preservation to preserve the fertility of wild female birds.
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Metabolites 12(1) 86-86 2022年1月17日To explore metabolic characteristics during the post-hatch developmental period, metabolomic analyses of breast muscle and plasma were performed in chickens. The most significant growth-related changes in metabolite levels were observed between seven and 28 days of age. Some of these metabolites are essential nutrients or reported as growth-promoting metabolites. In the muscle, two imidazole dipeptides—carnosine and its methylated metabolite, anserine—increased with the development. These dipeptide levels may be, in part, regulated transcriptionally because in the muscle mRNA levels of carnosine synthase and carnosine methylation enzyme increased. In contrast, taurine levels in the muscle decreased. This would be substrate availability-dependent because some upstream metabolites decreased in the muscle or plasma. In branched-chain amino acid metabolism, valine, leucine, and isoleucine decreased in the muscle, while some of their downstream metabolites decreased in the plasma. The polyamines, putrescine and spermidine, decreased in the muscle. Furthermore, mRNA levels associated with insulin/insulin-like growth factor 1 signaling, which play important roles in muscle growth, increased in the muscle. These results indicate that some metabolic pathways would be important to clarify metabolic characteristics and/or growth of breast muscle during the post-hatch developmental period in chickens.
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Journal of Poultry Science 57(3) 229-235 2020年Feeding behavior and energy metabolism are precisely regulated by humoral and/or neural factors in the central nervous system. In particular, nuclei, such as the arcuate nucleus, ventromedial hypothalamic nucleus, and lateral hypothalamic area located near the third ventricle of the hypothalamus are the centers of feeding and energy metabolism in various vertebrate species, including chickens. In this study, we evaluated the effects of cannulation of the third ventricle on chick growth and feeding behavior in the neonatal stage, to develop a method for local and chronic central nervous system-mediated energy metabolism. Referring to the chick brain atlas, a guide cannula was inserted into the third ventricle of the chick under anesthesia immediately after hatching using a stereotaxic instrument. The chicks that recovered from anesthesia were bred for 11 days under normal feeding management conditions, and then feed intake amount, body weight gain, and metabolic tissue weight were measured. The effects of direct stimulation of the third ventricle with 2-deoxy-D-glucose on the expression level of the immediate-early gene, cFOS, and feed intake in 5-day-old chicks were also evaluated. There were no differences in feed intake, body weight gain, and metabolic tissue weight between 11-day-old cannulated and control chicks. The expression of cFOS mRNA in the ventromedial hypothalamic nucleus was higher than that in the amygdala after the third ventricular administration of 2-deoxy-D-glucose. Additionally, direct third ventricular injection of 2-deoxy-D-glucose attenuated thefeeding behavior of chicks for a while. Overall, wespeculatethat thetechniqueis effectivefor local and/or chronic stimulation of the nucleus near the third ventricle of the chick hypothalamus, which is important for feed and energy metabolism regulation.
MISC
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畜産の研究 69(3) 236-240 2015年3月人間の生活と水との関係は地域差が大きく,水はその地域の気候を決める重要な要素であり,そこで生活する人間のあり方も大きく異なる。特に,農業の形態は気候に大きく左右され,そこにある社会の構造をも決定する。供給水の利用は都市生活の維持には不可欠で,古代から上水道や下水道,産業利用を目的とした農業用水,工業用水用水路が作られた。水の呼名は用途,性質,所在で呼び分けられている。飲用に供するものを飲料水,海に存在する水は海水,地下に存在する水は地下水と呼ぶ。地下水を汲みボトルに詰めたものをミネラルウォーター,不純物をほとんど含まないものは純水,農業用水,工業用水,上水,下水という呼称もある。
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畜産の研究 69(3) 219-226 2015年3月1日われわれの行った先行研究では,産卵のピーク直前にあるボリス・ブラウン産卵鶏の若鶏と,強制換羽処理ののち鶏卵生産に供して廃用寸前に至った老鶏とを用いて,褐色卵の卵殻重量,卵殻強度,卵殻厚などの卵殻質を調べるとともに,同じ褐色卵の卵殻におけるプロトポルフィリン(卵殻色素)を定量し,卵殻質と卵殻色との関連について検討している。この報告では,若鶏として167日齢のボリス・ブラウン産卵鶏を用い,老鶏には656日齢の同鶏を供試するという両極端な鶏齢を設定し,比較検討を行っている。その結果,卵殻色の濃い褐色卵は,鶏齢とは無関係に卵殻強度が強く,良好な卵殻質の卵であることを見出している。一方,褐色卵鶏が産んだ卵でも,褐色というよりは肌色に近い卵殻色の薄い卵は,鶏齢とは関係なく卵殻強度が弱く,割れやすい卵であることも指摘している。
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畜産の研究 69(2) 141-144 2015年2月水の固体は氷,液体は水,気体は水蒸気,天から降る水は雨,飲用にするものを飲料水,海にある水は海水,地下にある水は地下水,用途により農業用水,工業用水,上水,下水,不純物をほとんど含まないものは純水と呼び分けられる。飲用水は井戸水,水道水,さらに特定の地下水には温泉水,鉱泉水,湧水,井戸水,水源から採水された地下水を沈殿,濾過,加熱を施した水がナチュラルウォーター,その中で,手を加えない自然の状態でミネラルが溶け込んでいる鉱水,鉱泉水をナチュラルミネラルウォーター,原水は前者と同じで,ろ過および加熱殺菌以外に複数の原水の混合,ミネラル分の調整,オゾン殺菌,紫外線殺菌を施した水をミネラルウォーター,原水は純水,蒸留水,河川の表流水,水道水を処理方法の限定なしの水をボトルドウォーターと呼び分けている。
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畜産の研究 69(1) 65-67 2015年1月水は完全な乾燥物を除いて,すべての飼料にも含まれ,飼料の一般成分(六成分)の最初に取り上げられる。また,すべての生命現象の維持に不可欠な物質であるにもかかわらず,その代謝過程や代謝産物がエネルギーを生み出さないことから栄養素として扱われない。しかし,多くの飼養標準には要求量が示されている。体内における生理的な役割は重要であるが,水は飼料として扱われない。むしろ,飼料の保存や流通さらには正確な飼料価値を比較する上での障害となる。
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畜産の研究 69(1) 45-51 2015年1月1日前報では,シェルカラーファン(Shell color fan,略号SCF)値が最も高い数値10の褐色卵のみを供試し,可視光線の連続照射が,卵殻色に及ぼす影響について検討した。その結果,可視光線の照射により褐色卵の卵殻色の濃淡を示す指標であるSCF値は,経時的に若干低下し,照射96時間では対照区と比べ有意な差はなかったが(p=0.087),出現頻度40%でSCF値9の鶏卵の出現を見た。一方,褐色卵の卵殻色の原因物質であるプロトポルフィリン量の経時的推移を見てみると,卵殻1gあたりの色素量は,24~96時間の可視光線の照射時間において顕著に減少していた。可視光線の照射区に見られた卵殻プロトポルフィリン量の減少割合は,いずれの照射時間においても対照区の86~91%であった(対照区に比べ,すべてp
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畜産の研究 68(12) 1204-1210 2014年12月可視光線(Visible light,Visible radiation light)とは,太陽やその他のさまざまな人工的な光源から発せられる電磁波のなかで,ヒトの目で見える波長の光線のことである。日本工業規格の光学用語(JIS,Z8120: 2001)の定義によれば,可視光線に相当する電磁波の波長の下限は,360~400nmであり,上限は760~830nmである。これらの波長範囲よりも電磁波の波長が短くなっても(紫外線領域)長くなっても(赤外線領域),ヒトの目には見えなくなる。可視光線を波長ごとに分離してみると,それぞれの波長範囲の可視光線は,脊椎動物やヒトの目には異なった色として認識される。すなわち,波長380~450nmの光は,ヒトの目には紫色に(境界は青紫色),同450~495nmは青色(境界は青緑色),同495~570nmは緑色(境界は黄緑色),同570~590nmは黄色(境界は黄橙色),同590~620nmはオレンジ色(境界は黄赤色),そして波長620~750nmは赤色に見えるのである。太陽光線をスペクトル分解すると,その多くは可視光線であるが,自然界ではさまざまな光源から発せられるいろいろな波長の可視光線が混在した状態にあるため,ヒトの目には白に近い色に見える。俗に,可視光線は,虹で代表されるように七色と言われるが,上述の各色は連続的な波長の電磁波の移り変わりであって,可視光線による物に対する色の表現は,国や文化によって異なる。
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畜産の研究 68(10) 1002-1010 2014年10月1日われわれは,褐色卵を産むボリス・ブラウン産卵鶏の卵殻色素が,プロトポルフィリンであることをすでに報告している。また,ボリス・ブラウン産卵鶏の卵殻腺部は,in vitro実験系において前駆物質であるδ-アミノレブリン酸から卵殻色素のプロトポルフィリンを生成する能力を有することも証明している。具体的には,ボリス・ブラウン産卵鶏の卵殻腺部から調製したホモジネート(粗酵素液)に,δ-アミノレブリン酸を加えて24時間のあいだ加温処理を行った。その結果,卵殻腺部のホモジネート中には,24時間にわたりプロトポルフィリンがほぼ直線的に生成されていった。日本ウズラの卵殻表面に存在する色素は,褐色卵鶏のものと同じプロトポルフィリンであることが知られているので,本研究では,最初に雌日本ウズラの卵殻腺部においてもプロトポルフィリンのin vitro合成能があるか否かを検討した。
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畜産の研究 68(3) 343-348 2014年3月1日日本ウズラの卵の斑紋は,極めて特徴的であり人々の目を惹くため,1960年代の研究者たちの興味は,もっぱら卵管の卵殻腺部からの色素分泌と,卵殻表面への色素沈着に向けられていた。また,これらの研究者が,対象とした日本ウズラの卵殻色素と言えば,独特の斑紋の形成に深く関与しているプロトポルフィリンであった。そのため,1970年以降も日本ウズラの卵殻色素に関する研究は,プロトポルフィリンに着目したものばかりであった。そのなかで,Pooleは日本ウズラ卵の卵殻色素としてプロトポルフィリンの他に,ビリベルジンが存在することを指摘している。彼はその論文のなかで,日本ウズラの卵を割って内側(卵殻膜側)を観察したとき,卵殻内側の色が薄茶色をしているものと,緑色をしているものの2つに大別できることを示している。さらに,彼は内側の色が緑色をしている日本ウズラ卵殻から抽出した溶液を用いて,その吸収スペクトルをとったところ,プロトポルフィリンのピーク(波長415nm)以外に,波長680nm付近に異なるピークが存在することを見出した。Pooleは,この波長680nmにピークを示す物質をビリベルジンであろうと推測している。最近,日本ウズラの卵殻腺部からの抽出液を用いて,質量分析を行った研究によると,卵殻腺部にはプロトポルフィリンの他に,ビリベルジンが存在することが明らかにされている。
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畜産の研究 68(2) 247-252 2014年2月1日Kennedy and Veversは,108種の家禽や野鳥の卵について卵殻の色素を定性的に調べ,それらの分類を試みている。その結果,108種のうち49種の鳥は,プロトポルフィリンのみを卵殻の色素としていた(全体の約45%)。次いで,33種の鳥は,卵殻にプロトポルフィリンとビリベルジンの2つの色素を持っており(約31%),17種の鳥はプロトポルフィリンとビリベルジン,およびその亜鉛化合物(亜鉛ビリベルジン)という3つの物質を卵殻の色素としていた(約16%)。ビリベルジンのみを卵殻色素として持っていた鳥は,2種のみであった(約2%)。さらに,卵殻色素として,ビリベルジンと亜鉛ビリベルジン,あるいはプロトポルフィリンと亜鉛ビリベルジンの組み合わせを持つ鳥は,それぞれ1種であった。上述の3つの物質以外を卵殻の色素として有する鳥は,5種あったが(約5%),ポルフィリン類に属するコプロポルフィリンであったり,ビリベルジンの類縁物質であるメソビリベルジンであった。鶏の場合,褐色卵の卵殻色素は,プロトポルフィリンに由来しており,アロウカナ種,あるいはその交雑種の青緑卵は,プロトポルフィリンとビリベルジンの両方を有していた。日本ウズラのように卵殻の斑紋は,保護色(カモフラージュ)としての役割を果たしていると考えられるが,単一の色で,しかも模様がない鶏卵の場合,卵殻色の働きが保護色であるとは考えにくい。したがって,鶏卵については,卵殻色の働きそのものを吟味する必要があるであろう。卵殻色の生理機能もさることながら,Kennedy and Veversの報告によれば,鳥類の卵殻色の原因物質は,プロトポルフィリンとビリベルジンのほぼ2つであるように思われる。彼らは,家禽や野鳥の卵について卵殻色の原因物質を特定しているが,卵殻色素を定量していない。そこで,本研究では卵殻色の生理機能を明らかにするための前段階として,鶏卵としてジュリア(白色レグホーン種),ボリス・ブラウン(ロード・アイランド・レッド種から造成),ウコッケイおよびアロウカナ交雑種のものを対象に,また鶏以外の鳥としては,日本ウズラとフランスウズラの卵を入手し,卵殻におけるプロトポルフィリンとビリベルジンを定量し,その量の多少を比較検討した。
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畜産の研究 68(1) 171-176 2014年1月1日太陽光線のなかに紫外線(Ultraviolet rays,Ultraviolet light; 以下,UVと略記)が存在しているというのは,周知の事実である。太陽光線由来のUVは,波長の違いによってUV-A(波長域315~380nm),UV-B(波長域280~315nm)およびUV-C(波長域200~280nm)の3種類がある。これらのUVの波長域を,UV-Aが320~400nm,UV-Bは290~320nmおよびUV-Cを190~290nmと定義する報告もある。地球上に到達する太陽光線を100%としたとき,そのなかで可視光線が51.8%と最も多く,次いで赤外線が42.1%を占めている。地球を覆っている大気を通過し地表に降り注いでいるUVのなかで,最多のものがA波(UV-Aと略記)であるが,その割合は太陽光線のうちのわずか5.6%にすぎない。また,太陽光線由来のUVのなかで,地表に達するB波(UV-B)の割合は,さらに少なく0.5%程度である。このUV-Bが,大気を通過しヒトの表皮に作用することで,日焼け(日光皮膚炎,Sunburn)と呼ばれる生体反応を起こすのである。日焼け反応の消失後,ヒトの表皮を褐色に変化させる現象のことを,遅延型黒化(Delayed tanning, Suntan)という。わが国の気象庁が紅斑紫外線と称して,その紫外線量の日積算値をホームページ上で示しているのは,波長290~400nmの紫外線のことであり,上述のUV-AおよびUV-Bがこれに相当する。また,ここでいう紅斑とは,UVを過剰に浴びることにより起こる光線過敏症のことで,具体的には日本人の皮膚が赤くなることを指している。ヒトに対するUV-AとUV-Bの有益な作用としては,皮膚でのビタミンDの合成があり,有害な働きにはDNAの損傷や皮膚がんの原因になることなどが挙げられる。さらに,太陽光線に含まれるC波(UV-C)は,地球のオゾン層に吸収されるため,通常は地表には到達しない。しかし,近年のフロン類(クロロフルオロカーボン)によるオゾン層の破壊は,UV-Cが地表に達する可能性を高めるため,生物相に悪影響がでることが懸念されている。一方で,UV-Cには強い殺菌作用があるため,光源としてUV-Cを発生する殺菌ランプが製造され,いろいろな場面において殺菌消毒に活用されている。
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畜産の研究 67(12) 1177-1183 2013年12月1日一般に,鶏卵の卵殻強度,卵殻厚および卵殻重量などの卵殻質は,鶏齢の進行に伴って顕著に劣化していくことが知られている。また,褐色卵(赤玉)鶏の場合には,鶏卵表面の卵殻色は,卵殻質と同様に加齢とともにその色調が薄くなっていくことも報告されている。鶏卵の卵殻を形成する炭酸カルシウムを分泌する部位と,有色卵において卵殻色素を沈着する場所は,ともに鶏卵管の卵殻腺部であることは周知の事実である。したがって,鶏齢が進行するに伴って,雌鶏の生殖器の一つである卵管に起こる老化現象が,卵殻質の劣化であり,卵殻の退色であると考えられる。本研究では,産卵ピークの直前にあるボリス・ブラウンの若鶏と,強制換羽処理を経て廃用直前の同老鶏を用いて,褐色卵の卵殻強度,卵殻厚および卵殻重量などの卵殻質を調べるとともに,同じ鶏卵の卵殻におけるプロトポルフィリン(Protoporphyrin)を定量し,若鶏と老鶏の卵殻質と卵殻色の関連について比較検討した。
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畜産の研究 67(11) 1087-1094 2013年11月1日本研究は,2012年4月から2013年3月までの1年間,(有)サントクファーム松尾農場の発酵槽において,月に1回の割合で,撹拌槽内における鶏糞の水分含量,鶏糞の温度ならびにNH3ガス濃度を測定したものをまとめ,前年度のデータと比較検討したものである。
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POULTRY SCIENCE 92(10) 2765-2771 2013年10月Neurotensin is a tridecapeptide that has multiple functions as a neurotransmitter and as a circulating hormone. Neurotensin and its related peptide, LANT6, have been isolated in the chicken, but the mRNA encoding these peptides has not been identified. In this study, we first cloned the cDNA for the chicken neurotensin precursor mRNA from the duodenum and characterized its primary structure and then investigated tissue expression patterns of neurotensin precursor and receptor mRNA. The cDNA encoded a protein of 495 amino acids that contains the sequences of chicken neurotensin and LANT6 in the C-terminal region. Real-time PCR analysis showed that the neurotensin precursor mRNA is preferentially expressed in intestinal tissues, such as the duodenum, jejunum, ileum, and colon/rectum, with temporal increases during the hatching period. The expression levels of neurotensin receptor 1 mRNA were relatively higher during the late embryonic period compared with the posthatching period in the duodenum and jejunum, whereas the expression levels were higher in the colon/rectum during the posthatching period. In the liver, the expression levels of neurotensin receptor 1 were markedly increased during the early posthatching period. These results suggest that chicken neurotensin is involved in the regulation of gastrointestinal and hepatic functions, especially during the hatching period.
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畜産の研究 67(5) 523-531 2013年5月1日我々は,アロウカナ交雑種の産卵鶏における卵殻色素に関する研究を行っており,淡い青緑色の卵殻色素の原因物質は,ビリベルジンとそれよりは量的に少ないプロトポルフィリンであることをすでに報告している。また,褐色卵を産むボリス・ブラウン産卵鶏の場合,卵殻色素はプロトボルフィリンのみであり,その沈着量と視覚的な色調の濃淡との間には正の相関関係があることも明らかにしてきた。しかしながら,アロウカナ交雑種およびボリス・ブラウン産卵鶏の卵管において,これらの卵殻色素がどのようにしてつくられているのかについては,まだ十分に調べられているとは言えない。鶏卵管における卵殻色素の合成経路が不明確であるという理由を挙げるならば,以下のようないくつかの点を指摘することができる。すなわち,Polinは,in vitro実験で鶏の卵殻線部が,前駆物質であるデルタアミノレブリン酸からポルフィリンを生成する能力を有していることを証明している。また,鶏の卵殻腺部には,ポルフィリン合成経路のいくつかの酵素が存在すること,そしてそれらの酵素活性が卵の形成過程に伴って変動する可能性も示唆されている。鶏の肝臓や造血組織では,ポルフィリン合成経路で生成されたプロトポルフィリンが,フェロキラターゼの働きにより活発にヘムへと変換されていく。ところが,鶏の卵殻線部では,おそらくこのフエロキラターゼ活性が極端に低いためにヘムへは容易に変換されずに,一定量のプロトポルフィリンが卵殻腺部の粘膜上皮細胞に蓄積され,その後,何らかの刺激により卵殻表面に向かって一斉に分泌されるものと推測された。
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JOURNAL OF ANIMAL PHYSIOLOGY AND ANIMAL NUTRITION 97(1) 119-125 2013年2月Simple liquid chromatographymass spectrometry (LC-MS) was applied to non-targeted metabolic analyses to discover new metabolic markers in animal plasma. Principle component analysis (PCA) and partial least squaresdiscriminate analysis (PLS-DA) were used to analyse LC-MS multivariate data. PCA clearly generated two separate clusters for artificially induced diabetic mice and healthy control mice. PLS-DA of time-course changes in plasma metabolites of chicks after feeding generated three clusters (pre- and immediately after feeding, 0.53 h after feeding and 4 h after feeding). Two separate clusters were also generated for plasma metabolites of pregnant Angus heifers with differing live-weight change profiles (gaining or losing). The accompanying PLS-DA loading plot detailed the metabolites that contribute the most to the cluster separation. In each case, the same highly hydrophilic metabolite was strongly correlated to the group separation. The metabolite was identified as betaine by LC-MS/MS. This result indicates that betaine and its metabolic precursor, choline, may be useful biomarkers to evaluate the nutritional and metabolic status of animals.
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BRITISH POULTRY SCIENCE 52(2) 273-277 2011年1. The objective of this study was to determine the effects of the gluconeogenesis inhibitor metformin on 21-d old chickens. The following parameters were measured in the liver and kidney: plasma glucose, plasma mannose, enzyme activities and mRNA expression levels of glucose-6-phosphatase (G6Pase), and phosphoenolpyruvate carboxykinase (PEPCK). 2. Chickens were divided into two groups, and received either metformin (300 mg/kg body weight) or water. Plasma glucose and mannose concentrations were analysed by high performance liquid chromatography (HPLC). G6Pase and PEPCK activities were determined by glucose 6-phosphate and malic acid substrate methods, respectively. The expression levels of mRNA were determined by real-time PCR. 3. Plasma glucose and mannose reached their lowest concentrations 1 h after metformin administration. At 0 center dot 5 h-1 h after metformin administration, the enzyme activities and mRNA expression levels of G6Pase and PEPCK reached their lowest point in the kidney and their highest point in the liver. The decrease observed in the kidney may have been associated with reductions in both plasma glucose and mannose concentrations. 4. In conclusion, the effect of metformin on the kidney of chickens is similar to its effect in mammals. In contrast, no suppression of enzyme activity or mRNA expression was observed in chicken liver. Therefore, the mode of action of metformin, via AMPK activation, may be different in the chicken liver.
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POULTRY SCIENCE 89(3) 551-557 2010年3月Three experiments were conducted to develop methods to control the amount of water loss and to evaluate the metabolic effects of water condition in the White Leghorn breeder eggs during incubation. One hundred twenty, 54, and 90 julia strain White Leghorn breeder eggs were incubated at 37.8 degrees C, 60% RH in experiments 1, 2, and 3. In experiment 1, eggs were drilled with various bore diameters of 0, 0.5, 1, 2, 3, 4, and 5 mm on the blunt end of the eggshell. In experiment 2, 4 x 4 mm(2) windows were cut into the eggs or the eggs were drilled with 5 holes of bore diameter 2 mm on the blunt end of eggshell. In experiment 3, eggs were drilled with 1, 3, 5, and 7 holes of diameter 2 mm on the blunt end of eggshell. Eggs were treated on d 3 of each experiment and the amount of water loss was recorded on d 19 of incubation. Embryo growth was evaluated in experiments 2 and 3. In addition, the livers of embryos were collected in the 0-, 1-, 3-, and 5-hole treatment groups after weighing eggs to determine 3-hydroxy acyl coenzyme A dehydrogenase activity. In experiment 1, although higher water loss was observed in all windowed eggs than in control, there were no differences in amount of water loss among all bore diameters. Accordingly, that was not successful to control amount of water loss. In experiment 2, higher water loss was observed in drilled eggs at the same levels in windowed eggs as in control. Drilling holes was a more useful treatment to control amount of water loss on incubated eggs than windowing. In experiment 3, amount of water loss increased linearly with increasing number of holes on the blunt end of eggshell. Hepatic 3-hydroxy acyl coenzyme A dehydrogenase activity increased with increasing the number of drilled holes.
共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2017年4月 - 2020年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2012年4月 - 2015年3月
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文部科学省 科学研究費 2011年4月 - 2013年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2005年 - 2006年
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2003年 - 2004年