基本情報
- 所属
- 日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医学科 野生動物学研究室 教授
- 学位
- 博士(獣医学)(日本獣医生命科学大学)
- J-GLOBAL ID
- 200901047720639640
- researchmap会員ID
- 1000093633
学歴
2-
1983年4月 - 1985年3月
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1979年4月 - 1983年3月
委員歴
2-
2019年 - 現在
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2017年 - 現在
論文
124-
Archives of Environmental Contamination and Toxicology 2024年4月25日 査読有り責任著者
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Animals 13(14) 2338-2338 2023年7月 査読有り最終著者Lead (Pb), an environmental pollutant, has been widely reported to have contaminated mammals, including humans and birds. This study focuses on the effects of Pb pollution on avian influenza virus (AIV) antibody production. A total of 170 black-headed gulls (Chroicocephalus ridibundus) were captured in Tokyo Bay (TBP) from January 2019 to April 2020 and in Mikawa Bay (MBP) from November 2019 to April 2021. The gulls were weighed, subjected to blood sampling, and released with a ring band on their tarsus. The samples were used to measure blood Pb levels (BLL) and AIV-specific antibodies. The BLL were compared using the Wilcoxon two-sample test between the period when black-headed gulls arrived and the wintering period, defined by the number of gulls counted in each area. A significant increase was found in the TBP. A decrease in BLL significantly increased antibody titer during wintering in TBP and MBP. Pb pollution had a negative effect on the production of AIV antibodies. These findings suggest that wild birds that were contaminated by Pb in the environment may facilitate the spread of zoonotic diseases, further increasing the possibility that environmental pollutants may threaten human health.
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Japanese Journal of Environmental Toxicology 26 25-37 2023年6月 査読有り
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Frontiers in Veterinary Science 10 2023年4月26日 査読有り筆頭著者責任著者Wild Japanese monkeys (Macaca fuscata) were exposed to radiation after the Fukushima Daiichi nuclear accident in 2011. To clarify the biological effects of radiation exposure on their fetal growth, pregnant monkeys and their fetuses were analyzed. These animals were collected between 2008 and 2020 (before and after the accident in 2011) living in Fukushima City, approximately 70 km from the nuclear power plant. Multiple regression analyses were conducted with fetal body weight (FBW) and fetal head circumference (FHS) as objective variables, and maternal and fetal factors as explanatory variables. The maternal factors were relative exposure dose rate (REDR), age, body weight, body length, fat index, and parity. The fetal factors were crown ramp length (CRL) and sex. Multiple regression analyses showed that FBR and FHS growth were positively associated with CRL, maternal body length, and negatively associated with REDR. Since the relative growth of FBR and FHS to CRL decreased with increasing REDR, radiation exposure due to the nuclear accident may have contributed to the delayed fetal growth observed in Japanese monkeys.
MISC
120-
獣医疫学雑誌 = The journal of veterinary epidemiology / 獣医疫学会 編 26(2) 90-107 2022年12月
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霊長類研究 Supplement 33 61-61 2017年<p>房総半島では外来種アカゲザルとの交雑拡大が心配されている。高宕山自然動物園はニホンザル天然記念物指定地域に隣接する観光施設で富津市が管理している。施設の老朽化で周辺個体の侵入による交雑を心配した富津市は2016年度に全頭検査を実施した。本発表ではこの検査から予想された天然記念物指定地域への交雑拡大につき報告する。交雑は形態(体色および相対尾長)と遺伝子(分子標識)から判定した。遺伝子分析では新たに16種類のSNP(一塩基多型)を利用する方法を採用した。これにより個体交雑度の判定精度が改善できた。結果では,164個体中57個体(35%)が交雑と判明し,交雑個体の約6割が4世代以上の戻し交雑個体に相当する低い交雑度を示した。形態だけで交雑と判定できない個体が多く,一方で交雑度の高い個体もおり,交雑は一過性でないと考えられた。以上の結果は周辺の天然記念物指定地域に外来のアカゲザルの影響が拡大していること示唆する。今回の研究から,遺伝子検査法を改良すること,形態と遺伝子の判定限界の認識を変えること,域外保全のリソースとして高宕山自然動物園のサルを見直すこと,の意義が明らかになった。</p>
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獣医疫学雑誌 21(1) 73-76 2017年野生動物問題の多様化かつ複雑化にともなって,ここ数年で次々と関連する法制度が改正された。これらの改正の眼目は,従来の捕獲規制と許認可による行政システムから,野生個体群と人間の関係を順応的に調整するためのシステム(これをWildlife management; 野生動物管理という)へ転換することであった。ニホンザルの管理に関わる法改正については,すでに羽山(2015)で報告している。本稿では,これに加筆して大型野生動物の管理に関連する法制度の内容と改正に伴う課題を概説する。
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獣医疫学雑誌 21(2) 101-104 2017年一方,この間にFeLV(ネコ白血病ウイルス)が対馬市の各地で流行し,FeLVに感染したと考えられるヤマネコも発見された。また,2014年にはヤマネコの生息がほとんど確認されなくなった対馬市下島に環境省が野生復帰順化訓練施設を完成させ,近い将来には野生復帰が始まる予定となっている。そのため,これまでの活動によるFIV感染症対策の効果検証も含めて,新たな病原体を加えた対馬市全域を対象とした感染症リスクマップの作成が必要となった。以上の背景から,著者らは,協議会による活動が始まった2005年以降のイエネコを対象としたFIVおよびFeLV検査のデータおよび2012年度に環境省が実施した第4次ヤマネコ生息状況調査の結果をもとに,対馬市全域のイエネコ感染症リスクマップおよびヤマネコ感染症リスクマップを作成することにした。
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遺伝 : 生物の科学 69(6) 511-516 2015年11月
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獣医畜産新報 68(5) 328-331 2015年5月これからの獣医師や獣医学は、絶滅危惧種、外来動物、共通感染症など多様化かつ複雑化する野生動物問題を解決することが期待され、また公衆衛生や家畜衛生だけではなく、野生動物を含めた環境の健康維持が重要な使命となる。そこで本稿では、これらの使命を果たすために必要であり、また野生動物学の新たな視点である、動物医療支援の役割を論じる。(著者抄録)
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日本野生動物医学会誌 20(2) 21-25 2015年<p>野生動物学が創成されて2014年で30周年を迎え,また同時に日本野生動物医学会は創設20周年となる。野生動物学は,人間と野生動物との共存を目的として,関係する分野を統合しながら発展してきた学問である。この間に,野生動物学を構成する専門分野がわが国でも成熟しつつあり,それぞれの専門分野が独立的に発展すべき時代になったと考えられる。</p>
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霊長類研究 Supplement 31 57-58 2015年【背景】千葉県では、房総半島先端で野生化し拡大するアカゲザルおよびそのニホンザルとの交雑個体群が在来のニホンザル個体群と交雑することが危惧されてきた。千葉県が2013年度に実施した調査では、鋸南町の群れで多数の若齢交雑個体が確認された。国は2014年6月に外来生物法を改正し、政令によりニホンザルと外来マカクの交雑個体を排除すべき特定外来生物に指定した。こうした背景から、房総半島におけるニホンザルの交雑状況を把握し、排除に向けた対策を講じることはニホンザルの保全、生物多様性を保護するために喫緊の課題である。千葉県の事業に加え、環境省も2013年度から房総半島の交雑状況調査に着手している。【方法】本研究では、交雑の進行状況を把握するため、新たな遺伝子ツールを開発し、未調査のニホンザル個体群で交雑状況を検査した。対象群は、君津市、富津市、勝浦市に生息する6地域個体群で、2015年3月末時点までに84個体を検査した。捕獲個体から血液を採取し、以前から分析している種判別に有効な血液タンパク質、ミトコンドリアDNA、Y染色体DNAとともに、常染色体のSTR(マイクロサテライトDNA)についても種判別標識として有効なものがあるかを検討した。【結果・考察】この研究により、交雑判定で2種類のSTR標識の有効性が確認でき、これらを加えて各個体群の交雑度を推定したところ、6個体群中4つが外来種由来の遺伝子をもつことが判明した。いずれも外来種由来の遺伝子の割合は低く(遺伝子カウント法による個体群交雑度の推定値で4.5~8.3%)、若齢個体以外でも低い程度に交雑したサルが認められた。これらの結果は、広い地域に外来遺伝子の浸透が進み、形態特徴からの交雑判定が難しくなると予想される交雑程度の低い個体が増えていることを示唆する。
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獣医畜産新報 67(11) 825-830 2014年11月わが国の野生動物における狂犬病モニタリングを効率的に実施するために、検査の優先度が高い事例を定義し、さらに生息分布の拡大傾向、人間や家畜との接触機会、国外での狂犬病流行への関与について定性的な評価を行い、狂犬病モニタリング調査の優先度を判断した。その結果、第一優先種は、アライグマ、タヌキ、アカギツネ、フイリマングースであり、これらの種を対象に地域の実情に応じて、標本入手から調査報告までの検査体制の枠組みを関係部署が協力し確立する必要がある。(著者抄録)
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日本獣医生命科学大学研究報告 (60) 58-66 2011年12月今回我々は,医学生物学研究の研究用ツールの開発を日指して,Green Fluorescent Protein (GFP)トランスジェニック(Tg) マウスの作製を行った。 BDF1雌マウスから採取した250個の受精卵にCAGプロモーターの下流にGFP遺伝子を連結した導入遺伝子をマイクロインジェクションし,1 匹の GFP Tg マウスの作出に成功した。 発生の各時期におけるGFP発現プロファイルを蛍光顕微鏡, 非侵襲的な in vivo imaging system (IVIS) およびフローサイトメトリーを用いて解析した。 GFPTg マウスの遺伝子型を Real time PCR法を用いて判定した。 GFPの発現は, 発生のいずれの時期においても全身性に強く認められた。 末梢白血球の GFP 陽性率は90% 以上と高率であった。 Real time PCR 法は, 導入遺伝子の遺伝子型を明確に判定することが出来た。本研究により全身性に GFP を強く発現する GFP Tg マウスの作出に成功した。系統化に成功した日獣大オリジナルの GFP Tg マウスは, 発生学あるいは幹細胞を利用した再生医学研究等,幅広く医学生物学研究に有用な研究ツールとなる。
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ヒトと動物の関係学会誌 (24) 36-41 2009年12月
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JOURNAL OF PHYSIOLOGICAL SCIENCES 59 115-115 2009年
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日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 45(1) 73-73 2009年
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獣医疫学雑誌 13(1) 22-23 2009年The Tsushima leopard cat (Prionailurus bengalensis euptilura) is indigenous to the island of Tsushima in Nagasaki prefecture, Japan, and was declared as a critically endangered species by Species Conservation Act of Japan. In 1996, one of the wild Tsushima leopard cats was found to positive for FIV (feline immunodeficiency virus) that was original in domestic cats. Many captive or feral domestic cats can be found all over the island, and they might carry the FIV to the Tsushima leopard cat. According to the result of this survey, FIV infection rates in captive domestic cats were 13.6% (38/280) in Kami-shima (Northern Island) distributed the population of Tsushima leopard cats, and 10.6%(46/433) in Shimo-shima (Southern island) not confirmed the population. It was found through the GIS analysis that there are some specific areas where the FIV infection risks for the Tsushima leopard cat are much higher than other areas. It was recommended that it should be intensively done the action for prevention the Tsushima leopard cat from the FIV infection in this high risk area.
書籍等出版物
36担当経験のある科目(授業)
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2000年4月 - 現在
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2000年4月 - 現在
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2000年4月 - 現在
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1996年4月 - 現在
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1996年4月 - 現在
共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2020年4月 - 2023年3月
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独立行政法人環境再生保全機構 2018年4月 - 2021年3月
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国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発 2017年9月 - 2021年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2016年4月 - 2019年3月
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国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発 2014年9月 - 2018年3月