研究者業績

高橋 悟

タカハシ サトル  (Satoru Takahashi)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 国際英語学科 教授
学位
博士(教育学)(2015年3月 東京学芸大学)

J-GLOBAL ID
201901018979308274
researchmap会員ID
B000354567

論文

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  • 高橋 悟
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 13 19-28 2023年1月  
    本稿は映画『ショーシャンクの空に』に潜む謎と不思議を取り上げて論考したものである。具体的な着眼点としては、①収容施設に関すること、②小道具に関すること、③身につける物に関すること、④主人公アンディの行動に関すること、⑤その他に関すること、の大きく五つに分類し、一つ一つの事物や事象を取り上げながらその背後にあるであろう意味や理由等を読み解いた。その結果、物語の中である程度合理的に解釈できるものと、物語外の事情、すなわち時間的制約を受けた制作者側の都合で端折らざるをえなかったと思われるものがあることが確認された。他方、作品鑑賞においては唯一の正しい方法はなく、脚本家兼監督のフランク・ダラボン自身も語っているように、視聴者は自分の人生と映像とを重ね合わせながら、自由に作品を鑑賞・解釈してもよいのであり、それこそがこの壮大な人間ドラマに込めた彼の切なる願いだったのではないかと思われる。
  • 高橋 悟
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 12 11-22 2022年1月  
    本稿では「レジリエンス(再起力)」という概念に着目し、それを構成する「感情調整力」「衝動制御力」「原因分析力」「楽観力」「自己効力感」「共感力」「働きかける力」の7つの要素に沿って、映画『ショーシャンクの空に』 の主人公の言動を分析する。その分析の奥行きをより広げ深めるため、意外にも少なからぬ共通点のある漫画『鬼滅の刃』の主人公の境遇や資質と対比しながら考察を進めた。その結果、両主人公とも、レジリエンスの構成要素をすべて保有し、伸ばし、いかんなく発揮していることが確認された。
  • 高橋悟
    英語と文化 : 大阪樟蔭女子大学樟蔭英語学会誌 (11) 35-47 2021年3月  
    本研究は、先行文献を踏まえ、作家・スティーヴン・キングの原作小説『刑務所のリタ・ヘイワース』(1982)と映画『ショーシャンクの空に』(1994)の両者をつぶさに比較し論考したものである。その結果、新たに、①「監房」の構造、②主人公とその親友の「年齢」という物理的・生物学的な事柄に関する二つの相違点と、③「希望」、④「約束」、⑤「生への執着」という抽象的・概念的な事柄に関する三つの相違点があることが特定された。他方、これら計五つの相違点は両作品に通底する、普遍的でオープンエンドなテーマに係る価値を減じるようなものではなく、むしろ監督のフランク・ダラボンが彼なりのアレンジを加えることによって、不朽の名作ともいうべきレベルに映画を昇華させることに成功したと考えられる。
  • 高橋悟
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 11 1-12 2021年1月  
    本稿では、映画『ショーシャンクの空に』を「キャリア・チェンジ・ストーリー」としても鑑賞しうるか否かについて検証した。その結果、本作品を労働環境の著しい変化に係る「キャリア・チェンジ・ストーリー」と捉えることは十分に可能であり、また多様な価値を実現した主人公をその成功者とみなしうることも確認された。さらに既存文献で明らかにされた成功者に共通する資質や行動特性、戦略などを個々のシーンに即して吟味した結果、それらすべてを彼が具備・具現化していることが確認された。本作品で描かれた刑務所という舞台はあくまでも一つの譬えであり、逆境の中で希望を失わず懸命に生きる彼の姿は、いわば厳しい現実社会に生きる我々自身の投影であると考えられる。
  • 高橋 悟
    英語と文化 : 大阪樟蔭女子大学樟蔭英語学会誌 (10) 7-22 2020年3月  
    本研究は、映画『ショーシャンクの空に』の英文原題に含まれるredemptionという語に焦点を当て、その元となる動詞redeemの意味を探ることを試みたものである。分析の結果、本作品には、①取り戻す、②換える、③償う、埋め合わせる、帳消しにする、④救う、解放する、⑤価値あるものにする、有効に活用する、改良する、⑥果たす、実現する、⑦復讐する、借りを返す、代償を払わせる、という7つの動詞(行動)が物語成立のための重要な要素として随所に織り込まれていることが判明した。したがって、redeemはこれら7つのすべてを意味していると考えることができる。このことからこの極めて広範で多義的な語が原題に使われた理由は、豊穣で示唆に富んだ本作品の内容をredeem(実際にはその名詞形であるredemption)以外の語で表現することができなかったからではないかと思料される。
  • 高橋 悟
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 10 13-22 2020年1月  
    映画『ショーシャンクの空に』は公開後四半世紀年以上を経た今日でも世界中で多くの人々の共感を呼び、愛され続けている。本稿の目的は、その高い評価を得ている作品の中で主人公のアンディ・デュフレーンが何を実現したのかを読み解き、明らかにすることである。そのために『夜と霧』の著者としても知られる、ヴィクトール・E・フランクルが唱えた3つの価値の視点から、主人公の言動に着目し論考を進めた。その結果、彼が成し遂げたものは単に脱獄に留まらず、究極的には希望という大きな価値を自己と他者の胸中に作り出したこと(創造価値の実現)、自他共に生きる喜びや意味を実感できる体験を紡いだこと(体験価値の実現)、人間の心や芸術にも内在するあらゆる美なるものを愛し、その対極にあるあらゆる醜なるものを憎む態度を堅持し、それを自己の振る舞いの中に具現化したこと(態度価値の実現)が確認された。これらの価値実現を通じて彼は、日々を必死に生きる私たちもまた決して無力ではなく、ありのままの姿で、なお多くの価値を生み出せる存在であることを教えてくれているように思われる。
  • 高橋 悟
    英語と文化 : 大阪樟蔭女子大学樟蔭英語学会誌 (9) 15-24 2019年3月  
    1994年に公開された映画『ショーシャンクの空に』の主人公アンディ・デュフレーンの言動を、Robert L. Katz(1974)が唱えた3つの基本スキル(技術的スキル、対人的スキル、概念的スキル)の視点からつぶさに分析した。その結果、概念的スキルを駆動的基盤とし、これら3つのスキルを自在に駆使できる力こそが、彼の魅力の最大の源泉であり、それがそのまま本作品の魅力に直結していることが明らかにされた。
  • 高橋 悟
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 9 13-24 2019年1月  
    本稿では、代表的な脱獄映画6本の特徴を分析し、それらと本作品を比較しながら考察を進めた。その結果、本作品の独創性として、主人公の①冤罪、②高い社会的地位、③豊かな教養と深い専門性、④広範で持続性のある利他的行為、⑤ひ弱な肉体、⑥脱獄作業の非開示、⑦極端に長い収監期間、⑧明確な脱獄後のイメージの保有、⑨脱獄後の囚人仲間との再会、⑩復讐、及び⑪出所後の社会適応への不安、⑫親友の囚人によるナレーション、が抽出された。これらが本作品を重厚で壮大な人間ドラマへと仕立てる上で不可欠の要素になっていると考えられる。
  • Satoru Takahashi
    学位論文(東京学芸大学) 2015年3月  査読有り
    これまで明らかにされてこなかったPBL(Problem-Based Learning)の学習者の内省的、情動的な側面を事例研究を通じて取り上げるとともに、既存の知識創造理論を手がかりとしつつ、それを批判的に検証・発展させ、PBLによって生成される学びの多層的構造と動的メカニズムを解明し、包括的概念モデルを構築し提示した。
  • 第一著者, 高橋悟, 第二著者, 石井晴子
    開発論集 (第93号) 107-116 2014年3月  
    下掲2本の英語論文で扱った事例研究を踏まえ、野中郁次郎の知識創造理論(SECIモデル)を手がかりとした理論研究。同モデルをさらに発展させ、知識創造、(対人)関係構築及び自己変容に係る3つのモデルから成るPBLの包括的概念モデルを構築した。
  • Satoru Takahashi, Eisuke Saito
    Higher Education 66(6) 693-706 2013年12月  査読有り
    This paper investigates the process and meaning of problem-based learning (PBL) that students may experience. The Project Cycle Management method was taught and utilised as an instrument of PBL at a Japanese women's college over a period of 5 years. The study closely examined what and how students learned in PBL from the perspectives of cognitive, social, and internal aspects. Despite the relative ignorance about the internal aspect of learners in previous research, the results of the study revealed that the internal aspect is inseparably linked with the other two aspects, and the three of them simultaneously undergo their own changes in the PBL process. That is, meaningful learning experiences seem to be no less importantly affected by the feelings or internal aspect of learners than by cognitive and social counterparts. Then, beyond knowledge building and skill acquirement, PBL may have contributed to broadening learners' perspectives and promoting their personal development. In this regard, PBL can be defined anew, from an angle different from that of previous research, as learning that can generate rich and varied emotions in learners concurrently as they face problems, enable them to acquire subject matter knowledge and relational skills through dialogue, and eventually guide them to the threshold of personal transformation. © 2013 Springer Science+Business Media Dordrecht.
  • 学校教育学研究論集 (第27号) 1-10 2013年3月  査読有り
    教師の職能成長に関する文献をレビューし、既存の研究を、①教師個人の成長過程、②組織的支援、③教職と授業の特徴、④学習者との関係性、⑤成長の諸側面の明示化、の5つの領域に分類。これらは教師の成長を位置づける「段階論」と「諸側面の同定」の2つのアプローチに大別されるとし、両者の視点を統合して今後研究を進めていく必要性を論じた。
  • 第一著者, 高橋悟, 第二著者, 石井晴子
    開発論集 (第91号) 85-94 2013年3月  
    文献研究に基づいて、授業の受益者は他ならぬ教師自身であり、従来の研究偏重の姿勢を転換すべきこと、また教師の成長には3つの側面があることを解き明かし、教師が授業に真摯に取り組むことによって成長が促されることを明らかにした。
  • Satoru Takahashi, Eisuke Saito
    Teaching in Higher Education 16(4) 401-412 2011年8月  査読有り
    Even in recent times, students in Japanese universities have few opportunities to work in groups and interact with their peers. The purpose of this study was to examine interpersonal games and to investigate the significance of introducing a participatory style of teaching in the context of higher education in Japan. In particular, the study aimed to investigate the significance of students' experiences with regard to this style of teaching. The Trading Game was played by students of undergraduate courses in Daito Bunka University in Japan over a period of three years. The results revealed the following: (1) students showed an increased understanding of the realities of the global economy (2) greater interactions were observed in the participatory style of teaching, as compared with conventional teaching and (3) the students realised the importance of developing a broader outlook. © 2011 Taylor &amp Francis.
  • 高橋 悟
    アジア経済 第43巻(第1号) 58-77 2002年1月  査読有り
    現地調査に基づき、エチオピアの初等・中等教育における遠隔教育の現状と課題を論じた。同国の遠隔教育は1964年のラジオによる識字教育を契機として普及し、その後ラジオとTVの両方を通じて広く浸透した。今後も遠隔教育番組は対面授業と補完し合い、良い意味で競争しつつ質・量を向上させていく必要性を論じた。
  • 第一著者, 高橋悟, 第二著者, 桂晴子
    開発論集 64(64) 63-77 1999年11月  

MISC

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書籍等出版物

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  • 晃洋書房 2023年6月 (ISBN: 9784771037243)
    【帯文】 希望を捨てず今を必死に生きるすべての人に 数々の映画ランキングにランクインする不朽の名作、『ショーシャンクの空に』。 なぜ、時代や国境を超えて多くの人びとに愛され続けるのか。 本作品を500回以上みてきた著者が、様々な切り口から作品の魅力に迫る。 この本を読めば、この名作を「もう一度」、いや「何度でも」みたくなる――。
  • Bonwell, Charles C., Eison, James A., 高橋, 悟
    海文堂出版 2017年3月 (ISBN: 9784303734848)
  • Moore, Michael G., Kearsley, Greg, 高橋, 悟 (担当:共訳, 範囲:第1章、第12章及び編訳)
    海文堂出版 2004年2月 (ISBN: 4303734713)
    「Distance Education: A Systems View」(Moore & Kearsley, 1996)の邦訳。遠隔教育の歴史的成り立ちや発展の経緯、効果と理論的枠組み、さらに導入・運営・評価に関する実務について幅広く詳述しているほか、国際的展望についても述べている。 (全336頁) (高橋担当:第1章、第12章及び編訳)
  • 著者, 高橋悟, 長野明紀, 共同執筆につき, 第一, 第二著者の区別なし (担当:共著)
    アルク 1999年2月 (ISBN: 4757400071)
    著者の体験に基づき、TOEFLとGREで高得点を上げる方法、スケジューリング、参考書等を紹介。 (全211頁)

講演・口頭発表等

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  • 第9回 東大阪市連携6大学公開講座 2020年2月
    主人公は、脱獄に留まらず、究極的には希望という大きな価値を自己と他者の胸中に作り出し(創造価値の実現)、自他共に生きる喜びや意味を実感できる体験を紡ぎ(体験価値の実現)、人間の心や芸術にも内在するあらゆる美なるものを愛し、その対極にあるあらゆる醜なるものを憎む態度を堅持し、それを自己の振る舞いの中に具現化した(態度価値の実現)。これらの価値実現を通じて彼は、日々を必死に生きる私たちもまた決して無力ではなく、ありのままの姿で、なお多くの価値を生み出せる存在であることを教えてくれているように思われる。
  • Problem-Based Learning Conference 2016 in Switzerland 2016年6月
    野中郁次郎の知識創造理論(SECIモデル)を手がかりとして、PBLによって生成される学びが認知面、対人面、内面の三層構造を形成しており、知識創造のみならず、人間関係構築と自己変容を促すことをそのプロセスを開示する概念モデルを構築するによって明らかにした。
  • IASCE(国際協同教育学会)Conference 2015 in Denmark 2015年10月
    「貿易ゲーム」と「PCM演習」の授業を学生が受講した結果、認知面、対人面、情意面においてどのような学びが生成され、どのようなプロセスを経て変容していったかを統計データを提示しつつ明らかにした
  • 第一発表者, 高橋悟, 第二発表者, 蘭千壽
    IASCE(国際協同教育学会)Conference 2013 in UK 2013年7月
    日本の大学授業でPBLの一環として「PCM手法」の演習を実施し、その事例研究を通じて、PBLが「学習者が問題に取り組む中で彼らの中に豊かな感情を生起させるとともに教科知識と対人スキルを対話を通して身につけさせ、最終的に自己変容への入り口へと導きうる学び」であることを明らかにした。
  • 日本協同教育学会第8回大会 2011年10月
    国立大学の授業で「貿易ゲーム」を実施。学生は単にゲームを楽しむに留まらず、環境破壊、失業、債務の問題や内戦が国家の発展に与える負の影響、国際分業、生産物の品質管理、外交の重要性、国際協力の必要性等、現実世界の様々な事象と関連づけて学びを深めていることを明らかにした。

担当経験のある科目(授業)

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Works(作品等)

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  • 大阪成蹊大学・短期大学 高等教育研究所, 共著
    2015年10月 その他
  • 独立行政法人国際協力機構(JICA), 単著
    2014年7月 その他
    カザフスタン共和国において工学系の高等・技術教育機関の現況及び日本による支援のニーズを調査した。具体的には教育・科学省、大学4校(ナザルバエフ大学、カザフ国立大学、ユーラシア国立大学、カザフ経済大学)、職業訓練校3校、経済団体3つ、民間企業5社を訪問し、聞き取り調査及び意見交換を行った。当該結果を報告書に取りまとめた。 (全44頁)
  • 独立行政法人国際協力機構(JICA), 共著
    2012年4月 その他
    2008年10月から開始されたエジプト日本科学技術大学(Egypt-Japan University of Science and Technology: E-JUST)設立プロジェクトに関し、協力期間の中間時点において実績評価を行った。また残りの期間で重点的に取り組んでいくべき課題を抽出した。これらについて先方と合意し、その結果を報告書にまとめた。 (全345頁) (一つの調査団としての共同執筆につき、本人担当部分抽出不可能。以下「共著」に関してはすべて同様)
  • 独立行政法人国際協力機構(JICA), 共著
    2010年12月 その他
    アフガニスタン全土に34校ある初等教員養成校すべてに、特別支援教育の授業を導入することを目的に実施された技術協力プロジェクト(2008年11月~2010年12月の終了に際し、それまでの実績を確認した。またアフガニスタンのカブール大学、日本の大阪教育大学、筑波大学から本プロジェクトに参画した教員と今後の支援の方向性について意見交換を行い、一連の評価結果を報告書に取りまとめた。 (全60頁)
  • 独立行政法人国際協力機構(JICA), 共著
    2010年1月 その他
    大洋州12か国に対し遠隔教育で授業を提供する在フィジーの南太平洋大学(University of the South pacific: USP)に対し、①新学士号コースの整備、②衛星通信ネットワークの利用効率化、③新ICT技術活用の推進、に係る技術協力の詳細計画をデザインし、報告書に取りまとめた。 (全50頁)

メディア報道

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教育方法の実践例

 5
  • 件名
    世界経済の仕組みを理解するための「貿易ゲーム」の実践
    年月日(From)
    2002/04/01
    年月日(To)
    2021/11/12
    概要
    世界経済の仕組みを理解するため、「貿易ゲーム」を授業で実施した。貿易ゲームとは英国のNGOが開発した対面型ゲームである。疑似体験と対人交渉を通じ、経済のグローバル化の基本的構造を理解し、国際競争・国際協力について考えるきっかけを与えることを狙いとする。本ゲームは小中高校で行われることはあったが、高等教育で実践されることはほぼ皆無であった。それを大学の正規授業用にアレンジして実践し、学生の学習に対するモチベーションを高めた。なおエジプト国立アシュート大学では英語で行った。
    本学以外では、過去にエジプト国立アシュート大学、学習院女子大学、東京大学、大東文化大学で実践した。
  • 件名
    論理的思考力育成のための「PCM手法」の演習
    年月日(From)
    2002/04/01
    年月日(To)
    2021/10/31
    概要
    学生の論理的思考力育成のため、国際協力の現場で合意形成に使われているPCM (Project Cycle Management)手法に係る演習を行った。この手法は開発途上国における技術協力プロジェクトの計画立案・実施・評価というサイクルを運営管理するうえで多用されているが、個人、組織、社会のあらゆるレベルにおける問題解決に役立つ汎用性の高い手法でもある。この手法を使った演習はこれまでほとんど教育教材として使われることはなかったが、国内外の大学・大学院の正規授業用にアレンジして実践した。
    本学以外では、過去に大阪成蹊短期大学、埼玉大学、千葉大学(大学院修士課程)、帯広畜産大学、エジプト国立アシュート大学、 十文字学園女子大学、学習院女子大学、大東文化大学で実践した。
  • 件名
    「反転学習」の導入
    年月日(From)
    2016/02/01
    年月日(To)
    2021/10/31
    概要
    授業において、発表内容(パワーポイント)や課題文を事前に用意してくることを学生に指示し、それをベースに授業を進めた。大阪成蹊短期大学の授業では、無作為に選んだ学生数名の課題文をスクリーンに映写し、より良い課題文にするための添削指導を皆で共有しながら行った。これにより学生は互いに学び合うことの抵抗感がなくなるとともに、授業中以外に学習する時間が増加した。
    本学以外では、過去に大阪成蹊短期大学で実践した。
  • 件名
    「協同学習」を取り入れた授業実践
    年月日(From)
    2015/04/01
    年月日(To)
    2021/10/31
    概要
    教員による講義・解説に加え、「協同学習」の技法に基づいたペアおよびグループワークを導入した。協同学習とは、授業中に学生同士のやりとりを活性化させるとともに、互恵的・協調的な人間関係を高めるための技法である。具体的には一つの授業において何度か講義を中断し、その合間に学生同士で相互に理解したこと、疑問に思ったこと等を話し合う機会を設けた。これにより学生は、授業は学生と教員、および学生同士で作り上げるものであることを学び、自ら主体的に学ぶ姿勢を身に付けた。
    本学以外では、過去に新潟大学、大阪成蹊短期大学で実践した。
  • 件名
    「マインドマップ」および「KJ法」の導入
    年月日(From)
    2006/10/05
    年月日(To)
    2021/10/31
    概要
    自分の頭の中にある漠然としたアイデアを抽出・可視化し関連づけていく方法として、マインドマップ及びKJ法を取り入れた授業を実践した。いずれも個人の思考を活性化させ、頭の中を整理するうえで有効であった。
    本学以外では、過去に大阪成蹊短期大学、十文字学園女子大学で実践した。

作成した教科書

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  • 件名
    PCM(Project Cycle Management)手法の演習のための説明スライド及び事例(ケース)の作成
    年月日(From)
    2002/04/01
    年月日(To)
    2017/07/31
    概要
    PCM手法について簡潔に説明するためのスライドを英語と日本語で作成した。さらに日常生活や開発途上国における複雑に絡み合った問題群を整理し、解決の方策を見出す演習を実施するために、問題群等を記述した具体的な事例(ケース)を独自教材として作成した。
  • 件名
    「観光英語」におけるReview Quizの作成
    年月日(From)
    2018/04/01
    年月日(To)
    2021/10/31
    概要
    毎授業で学んだ内容を学生自身が確認できるよう、翌授業で実施するクイズを(初回を除く)14回分作成した。TOEIC対策も兼ねて同意語・反意語を多く盛り込んだ内容となっている。
  • 件名
    ゼミ「国際英語学演習Ⅰ~Ⅳ」における卒論指導用コンテンツの作成
    年月日(From)
    2018/04/01
    年月日(To)
    2021/10/31
    概要
    そもそも研究とは何か、卒論とは何か、ということについて学生が容易に理解できるよう「卒論なんて コツがわかれば 簡単だー!」というタイトルのスライドを作成した。さらに2020年度は解説動画を作成した。またそのGoogleドライブに格納し、オンデマンド型(オフタイム)による繰り返し学習を可能にした。
  • 件名
    「国際関係論」及び「グローバル化する社会」における授業コンテンツの作成
    年月日(From)
    2018/04/01
    年月日(To)
    2021/10/31
    概要
    本学の授業において15回分の授業の講義用スライドを作成した。またそれをベースに学生用の配布資料を作成した。2020年度春期以降は、自身の講義を動画として記録し、Googleドライブに格納することによってオンデマンド型(オフタイム)の授業を可能にした。なお、世界情勢が絶えず動いていることから、今後もコンテンツを更新していく。

教育上の能力に関する大学等の評価

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  • 件名
    「学生による授業改善アンケート」の結果
    年月日(From)
    2019/04/01
    年月日(To)
    2021/03/31
    概要
    <2020年度> 学生アンケートの項目「授業の準備度」「授業に対する学生の満足度」の両項目において4点満点中4点であった。
    <2019年度> 教員活動評価の一環としていくつかの項目をまとめた「授業の準備度」「授業に対する学生の満足度」において、両方とも5点満点中5点であった。
  • 件名
    FD研修ポイント
    年月日(From)
    2018/04/01
    年月日(To)
    2021/03/31
    概要
    2018年度~2020年度と3年連続で獲得したFDポイント数の上位3名の中に入り、表彰された。

実務経験を有する者についての特記事項(教育上の能力)

 4
  • 件名
    東大阪市と本学との連携事業/ラグビーワールドカップ2019 てんしばファンゾーン都市魅力発信ブースへの運営参加・支援
    年月日(From)
    2019/10/13
    年月日(To)
    2019/10/13
    概要
    「モノづくり・ラグビーのまち」東大阪市をアピールすべく、同市役所が企画したイベント「ねじ寸切り対決」「ねじすくい対決」等のゲームに、本学の学生5名(国際英語学科3名、児童教育学科2名)を引率し参加・支援した。あべの経済新聞にその様子が取り上げられた。
  • 件名
    実務経験のある教員等による授業科目の一覧」への掲載
    年月日(From)
    2019/04/01
    年月日(To)
    2021/10/31
    概要
    本学ホームページに掲載されている「実務経験のある教員等による授業科目の一覧」にて、他教員とともに情報開示されている。このうち高橋は最多の4科目(学士課程基幹教育科目1科目、国際英語学科専攻科目3科目)を担当している。
  • 件名
    シラバスの「授業の概要」欄への明記
    年月日(From)
    2019/04/01
    年月日(To)
    2021/10/31
    概要
    担当する学士課程基幹教育科目1科目、国際英語学科専攻科目3科目において、各シラバスの「授業の概要」欄にて実務経験と科目内容の関連性が明記されており、学生の履修登録上、有為な参考情報となっている。
  • 件名
    国際英語インターンシップ先の開拓
    年月日(From)
    2019/07/01
    年月日(To)
    2021/09/30
    概要
    国際英語学科2年生が全員留学後に体験する「国際英語インターンシップ」(選択科目)において、一般社団法人東大阪ツーリズム振興機構、日本・スペイン文化経済交流センター、SEKAI HOTEL、株式会社MACHICOCO、大学コンソーシアム(国際交流部会)を受入先として開拓した。

その他(教育上の能力)

 4
  • 件名
    各種検定試験 国連英検A級取得
    年月日(From)
    1987/12
    概要
     
  • 件名
    各種検定試験 実用英語技能検定1級取得
    年月日(From)
    1989/12
    概要
    合格証明書オリジナルの提示・提出可。
  • 件名
    各種検定試験 TOEFL 637点取得
    年月日(From)
    1997/04
    概要
     
  • 件名
    各種検定試験 GRE 1780点取得(Verbal 540, Quantitative 740,Analytical 500
    年月日(From)
    1997/11
    概要
    GRE(Graduate Record Examinations)とは米国やカナダの大学院への出願に際しスコアの提出を求められる共通試験である。

資格・免許

 2
  • 件名
    国連英検A級
    年月日
    1987/12
    概要
     
  • 件名
    実用英語技能検定1級
    年月日
    1989/12
    概要
     

実務経験を有する者についての特記事項(職務上の実績)

 2
  • 件名
    他大学訪問及び大学コンソーシアム大阪(国際交流部会)への参加
    年月日(From)
    2019/08/01
    年月日(To)
    2021/10/31
    概要
    神戸国際大学(2019年8月及び9月)及び大阪学院大学(2019年12月)に自ら申し入れ、国際交流の具体的取り組み方法について情報収集を行った。またスコットランドのハイランズ・アンド・アイランズ大学の事務担当者の訪日中、滞在先のホテルを国際交流室長とともに訪問し、同大学の夏期英語研修について聴き取りを行った(2019年11月)。また大学コンソーシアム大阪(国際交流部会)の会議及びシンポジウムにも本学の代表として参加した。本活動は今後も継続していく。
  • 件名
    新規海外研修プログラムの開発
    年月日(From)
    2019/09/01
    年月日(To)
    2020/03/31
    概要
    本学の国際交流委員会の委員長として、本学グランドデザイン2030及び第Ⅲ期中長期計画アクションプランに沿って、2020年2月にベトナムに出張し、非語学研修・異文化体験型の新規プログラムを開発した(合意文書締結済み)。

その他(職務上の実績)

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  • 件名
    一般財団法人国際開発機構(FASID)「PCM手法 初級(計画・立案コース)」修了
    年月日(From)
    1992/10
    概要
    同上。その初級(計画・立案コース)を修了した。
  • 件名
    一般財団法人国際開発機構(FASID)「PCM手法 中級(モニタリング・評価コース)」修了
    年月日(From)
    1997/07
    概要
    国際協力プロジェクトの計画立案・実施・評価という一連のサイクルを運営管理するうえで用いられるPCM(Project Cycle Management)手法の中級(モニタリング・評価コース)を修了した。
  • 件名
    日本協同教育学会「協同学習法ワークショップ(ベーシック・コース)」修了
    年月日(From)
    2012/02
    概要
    協同学習のベーシック・コースに参加することによって協同学習に対する基礎的な理解を深めるとともに初歩的な技法について学んだ。
  • 件名
    一般財団法人全国大学実務教育協会「能動的学修の教員研修リーダー講座」修了
    年月日(From)
    2015/10
    概要
    2015年8、9、10月に各1回(計3回)実施された講座に参加し、今日の大学教育における能動的学修の意義を学ぶとともに能動的学修の技法を習得した。本研修で得た成果を大阪成蹊大学・短期大学のFD委員会および授業研究会で共有した。
  • 件名
    日本協同教育学会「協同学習法ワークショップ(アドバンス・コース)」修了
    年月日(From)
    2016/08
    概要
    協同学習とは、授業中に学生同士のやりとりを活性化させるとともに、互恵的・協調的な人間関係を高めるための技法である。協同学習の意義と効用についての理解をより深めるとともに、学習者同士の学びを深めるための幾つかの応用的技法を学んだ。