押尾 和美, 秋元 美晴, 武田 明子, 阿部 洋子, 高梨 美穂, 柳澤 好昭, 岩元 隆一, 石毛 順子, Kazumi Oshio, Miharu Akimoto, Akiko Takeda, Yoko Abe, Miho Takanashi, Yoshiaki Yanagisawa, Ryuichi Iwamoto, Junko Ishige
国際交流基金日本語教育紀要 = The Japan Foundation Japanese-Language Education Bulletin (4) 71-86 2008年3月 査読有り
日本語能力試験の実施機関である国際交流基金と日本国際教育支援協会は「日本語能力試験の改善に関する検討会」を2005年に発足させたが、2009年からの新試験開始を目指して各分科会は日々調査研究を重ねている。本稿は、分科会の一つである出題基準分科会漢字表・語彙表部会が行っている語彙表作成作業の2007年9月現在の中間報告である。 部会の活動は、この2年間で4つの段階を経た。作成方針と選別方針を決定し、データベースに関する調査および整備をする第一段階、語彙の選別をする第二段階、語彙の再選別及び記述方法の検討をする第三段階、語彙の再選別と初出級の検討をする第四段階である。実際にどのようなデータベースを使い、どのような検討を重ね、どのような選別作業をしたのか。本稿ではそれぞれの段階ごとに具体的な例を挙げながら報告をする。また、それとともに今後考えていかなければならない課題についても言及する。