自己紹介メッセージ
研究や教育が好きというよりは、大学が好きでこの道を選びました。キャンパスでいろいろな人と話すことが好きで、こんな生活がずっと続くといいなと思って大学院に進学しました。そんなわけで、たいした実績もありません。
一つだけ細々と続けてきたことがあります。C・ライト・ミルズの『社会学的想像力』を読むことです。生活に根ざした視点と世界史的な視点を関わらせ、米国のコミュニティやタウンシップを支える問題解決の知を点検し、再生すること論じています。文学や歴史学の知が高く評価され、想像力の重要さが説かれています。
東京女子大学現代教養学部国際社会学科にコミュニティ構想専攻が設置され、20年以上在籍した社会学専攻から、移籍しました。大学が掲げる実践的リベラルアーツの探求に、本書を活かせないか、とここ数年考えてきました。コミュニティ構想専攻は、課題設定型の学び、プロジェクト方式の学びを、本学独自のものにすることを模索しています。これからは、これまで積み上げてきたものを踏まえて、まちづくり、ひとづくりのモチーフ、そこにおけるサブカルチャーやポピュラー文化といった文化資源の動員、そこにおける権力作用の問題について考えてゆきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
学外の委員などは記憶に基づくものです。この他、日本ポピュラー音楽学会、日本社会学会、日本社会心理学会などの学会誌の査読を単発でさせていただいたように記憶しております。