現代教養学部

玉井 隆

タマイ タカシ  (Takashi Tamai)

基本情報

所属
東京女子大学 現代教養学部 国際社会学科 国際関係専攻 准教授
学位
博士(学術)(2015年9月 東京大学)

研究者番号
40845129
J-GLOBAL ID
201601020038983959
researchmap会員ID
B000250583

論文

 8
  • 玉井隆
    アフリカレポート 62 1-14 2024年1月  査読有り
    本論は、ナイジェリア政治に対して失望する若者について描くことを目的とする。具体的には警察部隊のひとつである対強盗特殊部隊による、市民に対する暴力への抗議運動(End SARS)と、2023年の大統領選挙における、ピーター・オビ候補支持者(Obidient)による運動に関わる2人の若者の経験を検討する。彼らは、End SARS運動やObidient 運動を通して、多くの若者が国家に対する構造的な変化を求めたり期待したりする最中で、それが適うはずがないと考えていた。既存の研究はこれらの運動について、若者による民族・宗教・地域に必ずしも捉われない市民的価値を共有した政治的活動の現れとして肯定的に評価している。しかし本稿は事例検討を踏まえ、機能不全となった国家の構造は変わることはなく、また腐敗権力が作動する暴力と混乱に満ちた日常を生きざるを得ないために、ナイジェリア政治に失望する若者の存在を明らかにする。
  • 玉井隆
    アフリカレポート 59 28-41 2021年3月  査読有り
    本稿は、ナイジェリアにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が始まる2020年2月から、本稿執筆時である2020年10月を対象として、政府がどのようにCOVID-19に対応したのか、またそれが実施される現場において、人びとはなぜ、どのように暴力の被害を受けたのかを検討する。ナイジェリア政府はこれまでさまざまな感染症対策を経験しており、COVID-19の流行への対応にそれが十分に活かされていた。先行研究はそうした過去の経験の重要性を指摘し、政府がWHOの推奨する施策を適切に行なった結果、COVID-19の被害が当初の想定よりも少なかったことを肯定的に評価している。しかし本稿は、ナイジェリア政府がCOVID-19の感染拡大を抑止するためのロックダウンを実施したことで、国家の治安機関が暴力を行使する契機を増加させていると指摘する。社会的に脆弱な人びとの生活を考慮しないロックダウンは、COVID-19の世界的な感染拡大阻止という大義名分と正当化のもとで、ナイジェリア国家権力による暴力を拡大させている。
  • 玉井隆
    アフリカレポート 57 73-79 2019年9月  査読有り

書籍等出版物

 4

主要な講演・口頭発表等

 17

主要な担当経験のある科目(授業)

 23

所属学協会

 4

共同研究・競争的資金等の研究課題

 8

メディア報道

 3

教育内容やその他の工夫

 2
  • 年月日(From)
    2022/04
    件名
    リアクションペーパーとフィードバック
    概要
    学生の授業内容に関する理解度を確認し、また興味・関心を喚起するため、特に履修者数が100名を超える科目では、毎回リアクションペーパーを提出してもらっている。授業内容に関する質問を投げかけ、自身の具体的な経験を記述してもらい、翌週の授業にて紹介するなどしている。
  • 年月日(From)
    2023/09/16
    件名
    少人数授業でのNotionアプリ活用
    概要
    3年次・4年次演習において、ウェブアプリNotionを活用している。そこでレジュメやスケジュール、学内外の活動情報の共有、研究上の参照文献の共有及びウェブ公開などを行っている。

役職・学内委員

 3
  • 件名
    図書館委員会・委員
    開始年月日
    2023/04/01
  • 件名
    教職課程運営委員会・委員
    開始年月日
    2024/04/01
  • 件名
    知のかけはし入試運営委員会・委員
    開始年月日
    2024/04/01

広報活動等

 2
  • 件名
    模擬授業
    開始年月日
    2024/06/05
    概要
    桐朋女子高等学校を訪問し模擬授業を実施した。
  • 件名
    模擬授業(オープンキャンパス)
    開始年月日
    2023/08/06
    概要
    オープンキャンパスにて模擬授業を行った。