島貫 友貴, 倉渕 隆, 金 政一, 有賀 瑞稀, 大澤 嵩生, 鳥海 吉弘, 李 時桓, 大森 敏明, 冨永 隆一
空気調和・衛生工学会 論文集 49(326) 9-15 2024年5月5日 査読有り
本研究の目的は業務用ガスコンロにより加熱される鍋の伝熱を明らかにすることである。ガスバーナで発生する予混合火炎は鍋の底面に衝突後,周囲の空気を巻き込みながら燃焼を継続して鍋底の外縁まで広がる。燃焼ガスは鍋底の外縁で,浮力により鉛直方向に向きを変えて鍋の側面に沿って上昇する。このように鍋の加熱形態は底面と側面で異なるので,それぞれの伝熱性状を明らかにする必要がある。第一報では,鍋の側面における伝熱性状を明らかにするために,燃焼ガスと鍋側面の対流熱伝達率の実験方法を提案する。第二報では,鍋側面の伝熱モデルを構築した伝熱性能の推定方法を報告する。第三報では,鍋の側面および底面の伝熱性能の実験方法を提案する。