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松原 典孝

松原 典孝  (noritaka MATSUBARA)

基本情報

所属
兵庫県立大学 地域資源マネジメント研究科 講師

J-GLOBAL ID
200901087995575139
researchmap会員ID
5000097511

火山岩,特に日本海拡大期における火山砕屑岩の堆積学をはじめ,地域地質や地域の地球科学的特性と人の暮らしの関係性解明などの研究をしております.

松原 典孝

兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科講師.博士(理学).専門は地質学.

山陰海岸ジオパーク学識専門員,ユネスコ世界ジオパーク現地審査員,日本地質学会ジオパーク支援委員会委員.

茨城大学在学時,グリーンタフ研究を行うとともに,学生を主体とする地域活動グループ「地質情報活用プロジェクト」を立ち上げ,地球科学を活用した観光や生涯学習,防災教育等に取り組む.

2010年IODP Expedition 324, Shatsky Riseに堆積学者兼火山学者として乗船.
2010年4月より兵庫県立大学に在籍.山陰海岸ジオパークの資源を地域住民とともに科学的な視点で発掘し、情報発信を行っている.

著書,論文等
松原 典孝・山陰海岸ジオパーク推進協議会事務局,2017,空からジオ 京都府・兵庫県・鳥取県 山陰海岸ジオパーク. Science Window, 11, 2, 26-27, 40-40.
松原典孝・新名阿津子,2016,レスボスジオパークにおける地球科学的資源の活用.雑誌地理,61-6:71-79.
目代 邦康・鈴木雄介・松原 典孝,2016,「大地の公園シリーズ」「関東のジオパーク」.古今書院,156p.
新名阿津子・松原典孝,2016,ジオパークにおける大学・博物館の役割 -山陰海岸ジオパークとレスボスジオパークを事例に-.地学雑誌, 125, 6, 841-855.
先山徹・松原典孝,2016,玄武洞玄武岩がつくりだした山陰海岸ジオパーク豊岡盆地の景観と文化.地球,号外,文化地質学, 66, 103-112.
特定非営利活動法人火山防災推進機構,2016,日本の火山ウォーキングガイド,丸善出版,192p.
目代邦康・栗原憲一・井口博夫・先山 徹・鈴木雄介・チャクラバルティー アビック・ 豊田徹士・新名阿津子・廣瀬 亘・堀内 悠・松原典孝・熊谷 誠,2016,「ジオパークと地域資源」創刊の経緯と趣旨.ジオパークと地域資源,1,1-3.
松原典孝・新名阿津子,2015.山陰海岸ジオパーク.古今書院「大地の公園シリーズ」「中部・近畿・中国・四国のジオパーク」,96-107.
松原典孝・新名阿津子,2015,近畿・中国地方の概説.古今書院「大地の公園シリーズ」「中部・近畿・中国・四国のジオパーク」,80-85.
松原典孝・先山徹・新名阿津子,2015.山陰海岸ジオパークまるごと体感MAP.地図,53(1).82-83.
Shimizu, K., Shimizu, N., Sano, T., Matsubara, N. and William Sagere. 2013, Paleo-elevation and subsidence of ~145 Ma Shatsky Rise inferred from CO2 and H2O in fresh volcanic glass. Earth and Planetary Science Letters.383,37-44.
Sakiyama,T. and Matsubara,N. 2013, Educational programs using topographic models for understanding the geology and land use at the volcanic area in San-in Kaigan Geopark, Japan - Creation of Communicating Geology -. Proceedings of The Second Asia-Pacific Geoparks Network Symposium on “Geopark and Geotourism for Regional Sustainable Development”, p.41.
松原典孝・先山 徹,2012.堆積相解析に基づいた兵庫県香美町下浜の県指定天然記念物“漣痕化石”の再検討. 人と自然23,39-51.
天野一男・松原典孝・及川敦美・滝本春南・細井 淳 .2011,棚倉断層のテクトニクスと火山活動・堆積作用.地質学雑誌,117補遺,69-87.
松原典孝・天野一男,2010.南部フォッサマグナ丹沢山地における中新世ペペライトの産状と形成過程.地質学雑誌,116(3), 134-150.
天野一男・松原典孝・田切美智雄,2007.富士山の基盤:丹沢山地の地質-衝突付加した古海洋性島弧-.富士火山,山梨県環境科学研究所,59-68.
ほか

担当科目:・研究科担当科目:「地質資源とジオパーク論」「自然科学特別演習」「地形地質フィールドワークⅠ,Ⅱ」「サイエンスコミュニケーション演習a,b」「特別ゼミナールⅠ,Ⅱ」「特別研究Ⅰ,Ⅱ」

論文

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MISC

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  • 松原 典孝, 長濵 聖, 河本 大地
    日本地質学会学術大会講演要旨 2021 087 2021年  
    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は世界中のツーリズムに大きな影響を及ぼしている.ジオパークにおいても,様々な活動が制約されており,観光業の多くも,様々な対応に迫られている.一方で,山陰海岸ジオパークのいくつかの活動団体では,その入り込み数が大きく減っていなかったり,増えていたりすることが分かった.また,客層にも変化が見られた.なぜ観光客数が減らない,あるいは増えるサイトや団体があったのかを議論する. <日本海拡大を記録した山陰海岸ジオパーク> 山陰海岸ジオパークでは,構造発達史を主に3つのステージに区分して説明しており,エリア内には,大陸の時代,日本海形成の時代,日本列島形成後から現在までの地層や岩石が分布し,各所でそれらが美しい景観を形作っている.これらを舞台に,各地で,フィールドでのガイドや自然を生かしたアクティビティがガイド団体や企業等によって提供されている.特に,海岸部や山間部の渓谷などを利用したアクティビティが盛んなのが特徴である. <コロナ禍のジオツーリズム~フィールドの強み> コロナ禍に見舞われた2020年度は,各地で入り込み客数の減少がみられた.例えば山陰海岸ジオパークの世界的価値である豊岡市玄武洞公園の案内者数を見ると,2019年度17470人から2020年度には5359人と31%まで落ち込んだ.玄武洞の地域別案内者数を両年度について比較すると,2020年度の関東からの来訪者は前年の18%,近畿からの来場者が前年の49%に減少している.玄武洞公園のある兵庫県内からの来訪者数を見ると,前年の63%と,ほかに比べると小さい.案内者の「個人旅行」「団体旅行」を比較すると,2020年度の団体客は前年の18%に減少している.一方で,個人客は前年の52%と,団体客に比べると減少が小さい.観光客が団体旅行や県境をまたぐ移動を敬遠した可能性がある.次に,海で行われているアクティビティに注目すると,例えば兵庫県豊岡市竹野町で行われているジオカヌーのうち,海の家メリ(株式会社マザーアース)が提供しているカヌーの利用者数は,2か月間自粛により営業を停止していたにもかかわらず,2019年度2333人から2020年度2448人と増加している.これは,ジオカヌーが野外であるのに加え,個人間の距離は基本的に3m以上離れており,加えてカヌーという乗り物の性質上基本的に個人客のみであり,安心感につながった可能性がある.さらに,兵庫県内からの来訪者が増えた(最も多いのは大阪府),今まで海外や沖縄などでカヌーをやっていた方がここに変更した,などの証言(海の家メリ宮崎氏へのヒアリングより)もあり,近距離移動の安心感が利用者を増加させた背景にあることが考えられる.同じく船の大きさによる制限で個人客がメインターゲットになる,小型漁船を利用した海上タクシーでは,新温泉町三尾の但馬御火浦海上タクシーで2020年度は2019年度の85%,香美町香住区のかすみ海上GEO TAXIでは,2020年度は2019年度の70%と,減りが少ない.これも,個人客利用の安心感により観光客数の減少が小さかったものと考えられる.このように,ソーシャルディスタンスが確保され,また個人や家族,友人など個人旅行で楽しめるフィールドでのアクティビティは,観光客に安心感を与え,コロナ禍,そしてwithコロナの中で観光客の維持や増加に寄与できる可能性がある.ジオパークで行われるジオツーリズムの多くは野外の地質資源や風景,自然,人の暮らしをその対象としており,ジオパークでのツーリズムは工夫次第で持続的に継続できる可能性がある.
  • 小荒井衛, 今泉利架, 天野一男, 松原典孝, 河本大地, 新名阿津子
    日本地質学会学術大会講演要旨 124th 419-419 2017年  
  • 松原 典孝, 先山 徹, 新名 阿津子
    地図 53(1) 1_82-1_83 2015年  

書籍等出版物

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講演・口頭発表等

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共同研究・競争的資金等の研究課題

 8

社会貢献活動

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