研究者業績

筒井 孝子

ツツイ タカコ  (Takako Tsutsui)

基本情報

所属
兵庫県立大学 社会科学研究科 教授
学位
教育学修士
社会学修士
工学博士
医学博士

J-GLOBAL ID
200901037401810470
researchmap会員ID
5000014353

研究キーワード

 1

委員歴

 79

論文

 208
  • Minoru Kumaoka, Takako Tsutsui, Miho Takechi
    2024年4月  査読有り
  • 西井穗, 坂田薫, 松原健治, 中村徹也, 筒井孝子
    日本臨床看護マネジメント学会誌(Web) 5 2024年  査読有り
  • 筒井 孝子, 熊岡 穣, 香取 幹
    ジェネラリスト教育コンソーシアム 19 132-144 2023年8月20日  
    本研究では,住み慣れた地域で3年間,介護サービスを利用しながら,生活を継続していた要介護高齢者に着目し,彼らが利用していたサービス(サービスの組み合わせ)と要介護状態の変化との関係を分析した.要介護度の変化としては,改善及び悪化に着目し,悪化群と改善群に特徴的なサービス(サービスの組み合わせ)モデルについて検討した.分析には,2015年6月以降に利用を開始し,2018年6月までに利用を終了した居宅の介護サービス利用者12,003名のうち,6ヵ月以上継続して,介護サービスを利用していた要介護1-4の利用者8,029名を対象とし,利用期間によって,短期利用群,長期利用群の2群に分けた.この2群別に,AIの一分野として,1980年代から研究されてきたベイジアンネットワークを用い,要介護度の変動と利用サービスの関係を示すモデルを作成した.研究の結果,要介護度の改善に資するサービスや,悪化と関連するサービスが示された.さらに,利用期間の長さによって,同一の利用サービスであっても,要介護の変動への影響が異なることが明らかにされた.ただし,本分析には,利用者の年齢,傷病の有無,手段的日常生活動作項目などの基本情報,医療サービスの種類や量,環境因子などの情報は反映されていない.このため,今後の課題としては,因果を説明できる要素を含めた分析をさらに行い,これを踏まえたモデルの構築を検討すべきと考えられた.(著者抄録)
  • 筒井 孝子
    ジェネラリスト教育コンソーシアム 19 145-155 2023年8月20日  
    COVID-19によるパンデミックは,人々の生活に大きな変化をもたらしただけでなく,自殺や孤立死,家族内のDV,虐待等といった深刻な社会問題を顕在化させた.とくに自殺や孤立死の背景には,加速化する単独世帯の増加があると考えられる.本稿では,単独世帯の増加と,これを背景とした「孤立死」や孤独に関する課題について,実証データを基に取り上げる.また日本では,孤独や孤立に関しては,データが不足していたため,実効性のある対応が不十分であったことを述べる.しかしながら,これらの課題は,血縁,地縁が希薄化した現代社会の中で必然的に発生したものであり,我々の社会は,これらの解決に際し,社会生活を送るためのスキルをRe-skillingするための新たな社会サービスを必要としていること,これを学校教育だけでなく,生活の場で学習できる環境を構築することが喫緊の課題であることを論じる.(著者抄録)

MISC

 150
  • 筒井孝子
    シルバー産業新聞 12-12 2024年7月10日  
  • 筒井 孝子, 大夛賀 政昭
    保健医療科学 72(5) 395-409 2023年12月28日  
  • 坂田薫, 田辺和史, 齋藤実, 筒井孝子
    ジェネラリスト教育コンソーシアム 18 118-122 2023年3月  
  • 筒井孝子, 松田晋哉
    病院 82(3) 185-191 2023年3月  
    <文献概要>科学的な研究を経て開発された看護必要度.重症度,医療・看護必要度という名称で診療報酬で評価されてからの変化とは.看護必要度の開発者である筒井氏から,本質的かつ先進的な活用方法をご紹介いただき,今後の方向性について展望する.
  • 筒井孝子
    病院 82(3) 200-205 2023年3月  
    <文献概要>はじめに:「看護必要度」と「重症度,医療・看護必要度」 看護必要度は,患者へ提供されるべき看護量の推定と,提供されている看護サービスの量的・質的評価との連動を目指し,1996(平成8)年から研究が開始された.一方,看護必要度が診療報酬の算定要件として利用された際の呼称は,「一般病棟用の重症度・看護必要度」「特定集中治療室用の重症度」「ハイケアユニット用の重症度・看護必要度」,回復期リハビリテーション病棟入院料1では「重症度・看護必要度」,回復期リハビリテーション病棟入院料2および3では「日常生活機能評価」注1であった.このように看護必要度が20年近く,患者の重症度を評価し,看護要員数を規定する役割を担ってきたことは,歴史的事実として重要と考える.また,「看護必要度」の考え方を基盤とした評価や,算定における基準は,日本の臨床データの分析結果をエビデンスとして用いていることは,大きな特徴と言える.なお,本稿における「看護必要度」は,狭義には,筆者が1997年から研究し,開発してきた看護必要度を指すが,広義には,開発された看護必要度の項目を利用した「重症度基準」「重症度,看護必要度基準」「一般病棟用の重症度・看護必要度」も含むものとする.昨今の診療報酬改定の度に話題となり,項目や評価方法が2年ごとに変更されている「重症度,医療・看護必要度」は,前述した「重症度,看護必要度」という呼称に「医療」がついたものとして,2014(平成26)年度に導入され,さらに2016(平成28)年度に侵襲性の高い治療を評価するものとしてC項目が新設され追加された.これらのC項目は,手術,検査等を評価する項目であるが,各医療系学会や団体が意見を出し,厚生労働省(厚労省)が意見をとりまとめた評価項目群であり,臨床における看護量や医療サービス量との関連性についての検証はなされていない.このことは,「重症度,医療・看護必要度」と看護必要度とが,出自は同じであるが,似て非なるものであることを示している.本稿では,前述した広義の看護必要度の開発研究の概略とその背景を説明し,次に,変容してきた患者の疾病やその病態によって,断続化されている医療システムに看護必要度がいかなる役割を果たせるかについて述べることとした.

書籍等出版物

 87

講演・口頭発表等

 249

担当経験のある科目(授業)

 23

所属学協会

 5

共同研究・競争的資金等の研究課題

 17

学術貢献活動

 8

社会貢献活動

 104