研究者業績

坂本 薫

サカモト カオル  (Kaoru Sakamoto)

基本情報

所属
兵庫県立大学 環境人間学部 教授
学位
学術博士(神戸大学)
master of home economics(Nara Women's University)

J-GLOBAL ID
200901005049713797
researchmap会員ID
1000135387

研究キーワード

 4

主要な委員歴

 21

論文

 112
  • 坂本 薫, 岸原 士郎, 作田 はるみ
    精糖技術研究会誌 55 9-16 2007年12月  
  • 坂本 薫, 白杉(片岡) 直子, 伊藤 篤
    神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要 1(1) 111-116 2007年9月  
  • 坂本薫, 小泉弥栄, 三浦加代子, 作田はるみ, 山村瑩子, 岸原士郎
    賢明女子学院短期大学研究紀要 (第42号) 102-111 2007年3月  
    融点測定装置に備えられている変圧器のダイヤルによる昇温速度調節では,試料室の温度上昇は波形の曲線になり,一定の昇温速度を保つことは困難であった.資料室の温上昇曲線のばらつきを少なくするために,試料室の加熱筒ヒータの負荷電圧を制御するPCプログラムを作成した.作成したプログラムを用いて資料室の昇温速度を斉一に調節することが出来た.このプログラムを利用した融点測定装置によって精度の高い再現性のある融点の測定が期待できた.(試料調製,測定,考察の一部を担当した)
  • 作田 はるみ, 清水 梨恵, 坂本 薫, 小泉 弥栄, 橘 ゆかり, 宮田 広善, 奥田 豊子
    大阪教育大学紀要 2 社会科学・生活科学 55(2) 57-68 2007年2月  
    地域で生活する知的障害者の身体状況および食生活状況について調査した。彼らが平日に利用している通所施設で実施された身体測定結果より,body mass index(BMI)を性別に検討した。肥満者の場合は,男女とも高率に認められた。施設で実施された健康診断の結果を検討したところ,男性の肥満体格群は普通体格群に比較して,収縮期血圧,血中ALT,尿酸の値が有意に高値を示した。女性では肥満体格群の中性脂肪が有意に高値であった。さらにメタボリックシンドロームの危険要因を示す項目を比較したところ,肥満体格群にメタボリックシンドローム予備群の者が有意に多く認められた。同じ対象者の食生活状況を調査した。食事は規則正しく摂取されていた。一方で施設を利用する平日と自宅などで過ごす休日とでは,食事の内容に違いが認められた。また,間食をとる頻度が高いことが確認された。肥満体格群と普通体格群では食事内容に違いは認められなかったが,平日と休日での食事内容が異なる点が,普通体格群より肥満体格群で多かった。
  • 坂本薫, 岸原士郎, 作田はるみ, 三浦加代子, 小泉弥栄, 山村瑩子, 白杉直子
    精糖技術研究会誌 55 2007年  
  • 坂本薫, 長瀬修子, 小泉弥栄, 作田はるみ
    42 84-88 2007年  
  • 坂本薫, 小泉弥栄, 橘ゆかり, 作田はるみ, 三浦加代子, 岸原士郎, 山村瑩子
    42 89-95 2007年  
  • 坂本 薫, 岸原 士郎, 作田 はるみ
    精糖技術研究会誌 54 15-21 2006年12月  
  • 坂本 薫, 橘 ゆかり, 小泉 弥栄, 作田 はるみ, 村田 達雄
    日本食生活学会誌 = Journal for the integrated study of dietary habits 17(2) 159-163 2006年9月30日  
  • 橘ゆかり, 坂本薫, 小泉弥栄, 作田はるみ, 村田達雄
    日本食生活学会誌 16巻(4号) 40-44 2006年3月  査読有り
    播州地方の家庭におけるうすくち醤油の使い方の特徴を把握するために調査を実施した.81%の家庭がうすくち・こいくち両方の醤油を保有していた.煮物やすまし汁,茶碗蒸しなどの料理は95%以上が自分で調理していた.また使用する醤油の種類は素材の色を生かすかどうかに影響すると考えられた.うすくち醤油をよく使う家庭では料理の種類に関わらず使用する特徴があると考えられた.
  • 坂本 薫, 橘 ゆかり, 小泉 弥栄, 作田 はるみ, 村田 達雄
    日本食生活学会誌 17(2) 159-163 2006年  
    &nbsp;&nbsp;うすくち醤油はだしとの相性がよく, 減塩料理に効果があることを検証していくことを目的とし, 伝統的にうすくち醤油が広く使用されてきた播磨地域在住の大学生を対象に官能検査の手法を用いて実験を行い, 次に示す結果が得られた。<BR>&nbsp;&nbsp;1. すまし汁の最適塩分濃度の平均値は, 食塩のみで塩味をつけた場合は0.69%&plusmn;0.30, うすくち醤油では0.57%&plusmn;0.22とうすくち醤油で調味した方が塩分が有意に低かった (p<0.05)。<BR>&nbsp;&nbsp;2. 味の識別能力別にすまし汁の塩分濃度を平均すると, 識別能力の高い群では5%の危険率で有意に食塩を用いた場合よりもうすくち醤油を用いて調味した方が塩分が低い結果となったが, 識別能力の低い群では, 食塩とうすくち醤油の間に有意差は認められなかった。豊かな食経験を積んで味覚を育てることが減塩につながると考察された。<BR>&nbsp;&nbsp;3. こうや豆腐の煮物を調製し, 3点識別嗜好試験を実施して検討した結果, 煮物調理において, だしを生かすことにより減塩調理が可能であることが示唆された。また, さといもの煮物における減塩料理の官能評価により, こいくち醤油を使用した減塩料理よりもうすくち醤油を使用した減塩料理の方が好まれる結果が得られた。<BR>&nbsp;&nbsp;4. うすくち醤油とこいくち醤油でこうや豆腐の煮物を調製し, SD法により特徴を検討した結果, うすくち醤油を使用した煮物は, こいくち醤油で煮た煮物に比べて色が良く (p<0.001), だしの香りが強く (p<0.05), まろやか (p<0.05) で, おいしい (p<0.05) とされた。また, だしに濃度差のあるすまし汁について順位法により官能評価した結果, うすくち醤油は, こいくち醤油に比べて, 素材の味やだしの旨味などの味を生かす醤油であることが確かめられた。
  • No.41,P97~108 2006年  
  • 加古 さおり, 升井 洋至, 三崎 勝, 山本 信子, 横溝 佐衣子, 入江 一恵, 岩城 啓子, 岡本 佳子, 金谷 昭子, 岸田 恵津, 坂本 薫, 杉本 温美, 高桑 恵美
    日本調理科学会誌 39(1) 66-70 2006年  
  • 橘 ゆかり, 坂本 薫, 小泉 弥栄, 作田 はるみ, 村田 達雄
    日本食生活学会誌 16(4) 334-338 2006年  
    A questionnaire survey was conducted on college students' families in the Harima region, Hyogo Prefecture to clarify the characteristics of using Usukuchi (light color) Soy Sauce at home. The following results were obtained.<br>(1) 93.1% of families have used either the Usukuchi Soy Sauce and Koikuchi (regular) Soy Sauce. 81.0% of the families have used both the Usukuchi and Koikuchi Soy Sauce. The types of soy sauces in a home was most frequently 5 and the average was 4.7. The home that possessed 4-6 types was 82.8%.<br>(2) A questionnaire survey was conducted to elucidate how to use soy sauce in eight kinds of dishes. Over 95% of the persons cooked dishes by themselves. A significant difference was not seen in the method to pass on the process for cooking of eight kinds of dishes.<br>(3) It was conceivable that the kind of soy sauce used for the dishes influenced the color of the raw materials. Also, the color of the dishes was slightly or strongly influenced by both kinds of soy sauce and the dishes.<br>(4) The families who ordinarily used the Usukuchi Soy Sauce preferred to use Usukuchi Soy Sauce for many of the dishes. The families who mainly used the Koikuchi Soy Sauce as well as the Usukuchi Soy Sauce tended to vary the type of soy sauce used for several of the dishes.
  • 坂本 薫, 岸原 士郎, 三浦 加代子, 橘 ゆかり, 小泉 弥栄, 作田 はるみ, 白杉 片岡 直子
    日本味と匂学会誌 = The Japanese journal of taste and smell research 12(3) 401-404 2005年12月1日  
  • 坂本 薫, 作田 はるみ, 三浦 加代子
    精糖技術研究会誌 53 9-16 2005年12月  
  • 坂本 薫, 岩城 啓子, 入江 一恵, 岡本 佳子, 金谷 昭子, 岸田 恵津, 杉本 温美, 堀内 美和, 升井 洋至, 三崎 勝, 山本 信子, 横溝 佐衣子
    日本調理科学会誌 = Journal of cookery science of Japan 38(1) 77-82 2005年1月20日  
    近畿圏の大学入学直後の女子学生1130名を対象にして, 炊飯の知識の習得がどのようになされているかを確認するためにアンケート調査を行うとともに, 今後の家庭での炊飯の方向性を探るため, 今後炊飯はどのように変化すると思うか等を尋ね, 以下の結果が得られた。1) 炊飯したことがある者は99.2%で, 炊いたことがない者は8名あった。87.8%が小学校高学年までに炊飯を経験しており, 「自宅」(62.2%)で, 「母親」(59.2%)に教わって, 「自動炊飯器」(67.0%)で初めて炊飯した者が多かったが, 「自宅」で初めて炊飯した者は, 「母親」に教わって, 「自動炊飯器」で炊飯した者が多く, 「学校」で初めて炊飯した者は, 「小学校高学年」に, 「先生」に教わって, 「飯ごう」で炊飯している者が多い傾向が見られた。2) 炊飯に使用したことがある器具は, 自動炊飯器が96.0%, 飯ごうが83.5%, 鍋が47.4%であり, 自動炊飯器以外での炊飯が「できない」と回答した者が3分の2であった。3) 炊飯方法を知っていると答えた割合は, 「洗米」と「ほぐし」については8割以上, 「水加減」, 「吸水」, 「蒸らし」については約6割でいずれも「母親」から教わったとする者が多かったが, 「加熱」を知っている者は半数以下で, 唯一「母親」よりも「先生」から教わったとする者が51.5%と多かった。4) 家庭科教育において, 小学校では中, 高校よりも炊飯を習ったとする者が多く, 「自動炊飯器以外での炊き方」も62.3%が小学校で教わったとしていたが, 8.0%が小学校で「炊飯しなかった」と答えており, 中学校で19.3%, 高校で23.5%が「炊飯しなかった」と答えた。5) ご飯を炊くことが面倒なことと思うと答えた者は21.3%あり, 面倒な理由として約8割が洗米を挙げた。6) 20年後の炊飯については, 64.1%が「変わらない」とし, わが国の伝統的な日常食である米飯食が今後も変わらずに受け継がれていく可能性が大きいことが示唆された。
  • 日本味と匂学会誌 第12巻 第3号 p.401-404 2005年  
  • 坂本 薫, 三崎 勝, 山本 信子, 横溝 佐衣子, 岩城 啓子, 入江 一恵, 岡本 佳子, 金谷 昭子, 岸田 恵津, 杉本 温美, 堀内 美和, 升井 洋至
    日本調理科学会誌 38(1) 77-82 2005年  
    近畿圏の大学入学直後の女子学生1130名を対象にして, 炊飯の知識の習得がどのようになされているかを確認するためにアンケート調査を行うとともに, 今後の家庭での炊飯の方向性を探るため, 今後炊飯はどのように変化すると思うか等を尋ね, 以下の結果が得られた。1) 炊飯したことがある者は99.2%で, 炊いたことがない者は8名あった。87.8%が小学校高学年までに炊飯を経験しており, 「自宅」(62.2%)で, 「母親」(59.2%)に教わって, 「自動炊飯器」(67.0%)で初めて炊飯した者が多かったが, 「自宅」で初めて炊飯した者は, 「母親」に教わって, 「自動炊飯器」で炊飯した者が多く, 「学校」で初めて炊飯した者は, 「小学校高学年」に, 「先生」に教わって, 「飯ごう」で炊飯している者が多い傾向が見られた。2) 炊飯に使用したことがある器具は, 自動炊飯器が96.0%, 飯ごうが83.5%, 鍋が47.4%であり, 自動炊飯器以外での炊飯が「できない」と回答した者が3分の2であった。3) 炊飯方法を知っていると答えた割合は, 「洗米」と「ほぐし」については8割以上, 「水加減」, 「吸水」, 「蒸らし」については約6割でいずれも「母親」から教わったとする者が多かったが, 「加熱」を知っている者は半数以下で, 唯一「母親」よりも「先生」から教わったとする者が51.5%と多かった。4) 家庭科教育において, 小学校では中, 高校よりも炊飯を習ったとする者が多く, 「自動炊飯器以外での炊き方」も62.3%が小学校で教わったとしていたが, 8.0%が小学校で「炊飯しなかった」と答えており, 中学校で19.3%, 高校で23.5%が「炊飯しなかった」と答えた。5) ご飯を炊くことが面倒なことと思うと答えた者は21.3%あり, 面倒な理由として約8割が洗米を挙げた。6) 20年後の炊飯については, 64.1%が「変わらない」とし, わが国の伝統的な日常食である米飯食が今後も変わらずに受け継がれていく可能性が大きいことが示唆された。
  • 橘 ゆかり, 坂本 薫, 小泉 弥栄, 岸原 士郎, 三浦 加代子, 作田 はるみ
    賢明女子学院短期大学研究紀要 第39巻 p.19-27(39) 19-27 2004年3月  
  • 岸原 士郎, 作田 はるみ, 三浦 加代子
    精糖技術研究会誌 Vol.52 p.1-5 1-5 2004年  
  • 坂本 薫, 橘 ゆかり, 小泉 弥栄, 小机 ゑつ子, 小机 信行
    賢明女子学院短期大学研究紀要 35,85-94(38) 41-54 2003年3月  
  • 坂本 薫
    家庭科教育 75(12) 11-15 2001年12月  
  • 峯木 真知子, 坂本 薫, 石井 よう子, 藤井 昭子, 新澤 祥恵, 川井 考子, 金谷 昭子
    日本調理科学会誌 34(2) 214-223 2001年  
    有機農産物等の消費の実態を掌握するために,札幌,金沢,東京,神戸,姫路,和歌山の6地域において,流通業者側の現状調査として店頭調査を実施するとともに,消費者の意識と消費の実態および表示ガイドラインの周知度等を全国的に調査した結果,107店舗および719名のデータが得られた。 1.流通側の店頭調査では,有機農産物等を「取り扱っている」と答えた店舗は68.0%であったが,取り扱い量は1割程度の店舗が半数以上を占めた。特別コーナーを設置して販売している店舗は,全体の28.4%であった。また,取り扱いの多い品目は,トマト,にんじん,たまねぎ,じゃがいも,精白米等であった。これらの有機農産物の表示は様々で不統一であり,価格とも一定の傾向はみられなかった。これらは,平成9年度農水省有機農産物調査と比較すると,取り扱い量および取り扱い品目は急激に増加していた。 有機農産物の表示については,「ついていない」,「見にくい」,「工夫の必要がある」が15%以上を占め,流通側の工夫が必要とされる。 2.消費者対象の調査では,有機農産物に関心があるとした者は84.6%にものぼり,関心の高さが窺えた。実際に購入経験がある者も63.4%で多く,年齢が高い層ほど購入経験が多い結果であった。購入品目は,高い順にトマト,ほうれん草,にんじんであった。購入後の評価・感想を尋ねたところ,「値段はやや高く,見かけは決してよいわけではないが,味や香り,品質,鮮度についてはよく,今後購入量を増やしたい」と感じていることが明らかとなった。 今後消費者が有機農産物を購入するにあたっての問題点を質問したところ,「価格が安くなること」とともに「表示が信用できるようになること」を挙げている者が33.2%と多かった。 しかし,その一方で,「表示ガイドライン」や「オーガニック」について知っている者は比較的少なく,消費者側の意識および認識が甘いことが感じられた。 消費者が食品に対する正しい知識が持てるよう,また,信用できる,しかもわかりやすい表示を目指して,さらに様々な取り組みが必要であることが感じられた。
  • 藤井 昭子, 新澤 祥恵, 坂本 薫, 峯木 真知子, 石井 よう子, 川井 考子, 金谷 昭子
    日本調理科学会誌 34(2) 165-180 2001年  
    As a ratio of &ldquo;nakashoku&rdquo; (take-out and prepared food) to home-cooked food is increasing, a survey of the distribution and consumption of nakashoku was carried out in order to investigate a guiding principles of food education and the establishment of a good food market.<BR>The subjects of this investigation were 641 consumers and 117 suppliers in the six regions of Japan. The results show a rapid increase in the supply of nakashoku and its demand by consumers. The main reason for the usefulness of nakashoku was convenience, and packed lunches featured strongly on the menu, especially among young people. It was apparent that suppliers offered traditional event foods and catered to regional diets, and indicated the ingredients and nutrient composition. Fundamental food education is necessary, because the use of take-out and prepared foods is increasing. Four proposals are made for the suppliers: (1) take adequate measures for health and safety, (2) provide information on the quality and nutritional value of the food, (3) preserve and encourage the food culture of the local region and (4) protect the environment from packaging and waste. It is also important to frame regulations for indicating the ingredients of nakashoku to make consumer selection easier.
  • 坂本 薫, 安藤 孝雄, 口羽 章子, 金谷 昭子, 岩城 啓子, 岸田 恵津, 池田 ひろ, 入江 一恵, 平田 由美子, 三崎 勝, 太田 初子, 岡本 佳子
    日本調理科学会誌 34(4) 399-406 2001年  
    今後の炊飯方法や炊飯意義を探る研究の一環として,無菌包装米飯に焦点を当て,無菌包装米の利用状況や意識などに関するアンケート調査と代表的な3社の製品に対する食味評価を行なった。アンケート調査では,持ち帰り米飯に対する回答と比較し、以下の結果を得た。1.無菌包装米飯を知っている者は77.2%,そのうち,使用したことがある者は50.8%であった。中高年男性群に無菌包装米飯を知らない者が多い傾向が見られ,若年女性群との間に有意差(p&lt;0.05)が認められた。2.無菌包装米飯と持ち帰り米飯を利用する理由は,両者とも「すぐ食べられるから」を挙げていたのに加え,無菌包装米飯には「保存できるから」が特徴的な理由として挙げられていた。無菌包装米飯の利用後の感想は,「満足」と「まあまあ」をあわせると84.4%となり,8割以上の者がほぼ満足していると考えられた。3.無菌包装米飯を今後利用したいか否かに対しては,「積極的に利用したい」あるいは「ときに利用したい」とした者は40.1%,「できれば利用したくない」は53.9%であった。利用したくない理由としては,「ご飯は家で炊くべきだから」,「おいしくないから」が多かった。4.3社の製品の食味評価は,普段食べている米飯とほとんど差がないと評価された製品もあったが,製品により評価に著しい差が見られた。また,香りに対する評価が,総合評価に影響を及ぼしている可能性が示された。5.テクスチャーについては,B,C社製品はコシヒカリに比較的近いかたさと付着性を示す結果となった。以上,白飯の無菌包装米飯は,製品によりテクスチャーや食味評価に差があり,香りが総合評価に影響を及ぼす要因であると示唆された。よい評価を得た製品は,普段食べている米飯と食味上遜色はなく,常温保存できるという特徴から,今後さらに需要が伸びる可能性があるものと思われる。
  • 坂本 薫
    賢明女子学院短期大学研究紀要 35(35) 85-94 2000年3月  
  • 坂本 薫
    賢明女子学院短期大学研究紀要 35(35) 79-84 2000年3月  
    食品に関わる廃棄物の処理および食品の容器包装材のリサイクル等が家庭の中でどのように行われているかを掌握し、今後の食教育に役立てるため、賢明短大生およびその家族114家族を対象に、実態および意識を調査し、95家族から回答が得られた。可食食品の廃棄については、「ほとんど捨てない」と答えた者は42.1%で、「ときどき捨てる」と答えた者は52.6%と半数を超えており、生ゴミを堆肥化してリサイクルしていると答えた者は29.5%であった。食品容器のリサイクル状況は、「缶」、「ビン」については、60%前後の者がリサイクルを実施していると答えており、「ときどき実施している」を加えると、70%前後の者が実施していることになり、「していない」と答えた者はいずれも15.8%であった。これに対し、一番実施率の低いのは「卵パック」の27.4%であった。「ペットボトル」、「牛乳パック」、「食品トレー」については、リサイクルを実施している者は37.9〜50.5%で、「ときどき実施」を加えても50.5〜61.0%、4分の1前後の者は実施していないと答えていた。実施していない理由は、面倒だからという理由が多かった。また、食品の容器包装についての意識は、「過剰包装食品は買わない」、「簡易・無包装食品を選ぶことが多い」とした者は、それぞれ全体の10.5%、11.6%に過ぎず、「意識せずに選ぶことが多い」と「関心がない」を合わせると全体の4割以上を占め、容器包装の簡素化に関して、関心が高いとは言い難い現実が明らかとなった。しかし、家庭での環境問題への取り組み状況を尋ねると、「取り組んでいない」と答えた者は一人もおらず、さらに、「環境と調和した食生活に必要なこと」を尋ねたところ、「考えることはない」とした者は1名のみで、ほとんどの者は環境に対して何らかの考え、あるいは考えるべきであるという気持ちを持っていることが伺えた。
  • 坂本 薫, 岩城 啓子, 池田 ひろ, 入江 一恵, 大江 隆子, 太田 初子, 岡本 佳子, 金谷 昭子, 岸田 恵津, 平田 由美子, 堀内 美和, 加古 さおり, 宮後 恵美, 安藤 孝雄, 口羽 章子, 三崎 勝
    日本調理科学会誌 33(1) 124-125 2000年  
  • 新澤 祥恵, 藤井 昭子, 坂本 薫, 峯木 真知子, 石井 よう子, 川井 考子, 金谷 昭子
    日本調理科学会誌 33(4) 119-119 2000年  
  • 藤井 昭子, 石井 よう子, 川井 考子, 坂本 薫, 新沢 祥恵, 峯木 真知子, 金谷 昭子
    日本調理科学会誌 32(4) 121-122 1999年  
  • 坂本 薫
    家庭科教育 70(12) 51-55 1996年12月  
    資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
  • 丸山 悦子, 坂本 薫, 岡井 紀代香
    日本調理科学会誌 28(4) 224-230 1995年  
    By examining Japonica rice and Indica rice, we obtained the following results:<br>(1) General evaluation in the sensory test showed that Akitakomachi was most favored. Indica rice was dull, hard and not very sticky. Its taste was not well liked. RINX-89 was sticky, soft and had a unique fragrance.<br>(2) Iodine absorption of the solution extracted during cooking Indica rice was higher than that of Japonica rice. Indica rice contained much more protein than Japonica rice.<br>(3) Amylogram characteristics had a significant correlation with viscosity. Indica rice had higher gelatinization temperature, while Japonica rice and RINX-89 had higher maximum viscosity, break-down and final viscosity.<br>(4) The water in which cooked Japonica rice was rinsed contained higher total amounts of sugar and reducing sugar than Indica rice. This showed a correlation with taste evalution. Indica rice had a higher &beta;-amylolysis limit. This was assumed to be caused by the difference between starch on the surface of cooked Jndica rice and that of cooked Japonica rice.<br>(5) Sugar composition of the water in which cooked rice had been rinsed differed from rice to rice: Koshihikari and Akitakomachi contained more G1, G2, G3, while Hoshiyutaka and A 1-333 had less G1, G2, G3.<br>(6) The sensory test of rice cooked by different methods showed that Indica rice was more suitable for being cooked as butter-rice than by ordinary rice-cooker method.
  • 坂本 薫, 橘 ゆかり, 神吉 弥栄, 片山 喜美子
    研究紀要 29 61-65 1994年3月10日  
    私たちが通常使用している廃棄率の資料としては、「四訂日本食品成分表」が一般的であり、その他は、給食関係の報告がみられるが、最近の報告は少なく、また、調理操作別の資料は少ない。そこで、調理学実習および給食管理実習において使用した食品について廃棄率の検討を行った結果、調理操作別等次のような利用価値の高い結果が得られた。また、学校での指導の影響力の強さが明らかとなった。1)鶏卵、バナナは、調理の技術差の影響が少なく、成分表の廃棄率との差も小さかった。2)にんじん、きゅうり、ピーマン、ほうれんそう、葉ねぎ、しめじ、いちご、レモンの廃棄率は、成分表の廃棄率よりも大きい値を示した。3)さといも、ごぼう、生しいたけの廃棄率は、成分表の廃棄率の5〜6割とかなり少なかった。4)調理操作別廃棄率は、さといもの六角むきは33%、金時にんじんをねじ梅にした場合は43%、蛇の目きゅうりは10%、湯むきトマトは5.5%、しょうがの搾り汁31%などとなった。5)廃棄率の季節変動は小さく、最近は年間を通して比較的安定した品質の食品が人手できるようになってきていることがうかがえた。
  • 賢明女子学院短期大学紀要 29,61-65 1994年  

MISC

 113
  • 巴山 澪, 小林 秀丈, 有満 秀幸, 坂本 薫
    日本調理科学会大会研究発表要旨集 36 15 2025年  
    【目的】先行研究より、酒粕は、日本の伝統技術である造酒工程における副産物である原材料およびその代謝物に由来する成分を豊富に含み、健康機能を有することが知られている。一方、酒粕は用途や入手可能な期間が限られ、また、若い世代を中心とした食嗜好の変化により、近年、廃棄が問題視されている。そこで、本研究では長期間の貯蔵が可能で、独特の風味をもつ熟成粕と粕中の微生物に着目し、貯蔵によるアミノカルボニル反応や微生物の活動による栄養素や機能性成分の変化について報告した。引き続き、酒粕特有の成分や風味を生かした調理方法を検討し、酒粕の利用拡大を目指すことを目的とした。 【方法】試料は、江戸時代から継承される伝統的な自然発酵の手法を用いて醸造を行っている兵庫県内の酒造業者より提供を受け、兵庫県産の山田錦を使用した清酒造りで生じたものである。これまでに、酒粕および常温で50, 100, 200日保存した粕および別試料の3年粕について報告を行ったが、さらに貯蔵期間を延伸した1000日粕を加えた6種について比較した。また、酒粕および200日粕に存在する細菌を単離・培養し、16SrRNA遺伝子解析より菌種を同定した。以上の結果を踏まえて、酒粕および貯蔵粕の調理品を検討した。 【結果・考察】遺伝子解析より両試料において、納豆菌を含む枯草菌のB. subtilisおよび発酵食品やワインに含まれるP. megateriumの2菌種が同定された。後者はビタミンB12の生産者であり、原料米では低含有であるビタミンB12が酒粕では豊富であることと一致する。酒粕を広く普及するための調理方法として、加熱することや、チーズや柑橘類といった副材料の使用により、特徴的な風味が緩和され、利用拡大に貢献できると考えた。
  • 坂本 薫, 高岡 桃子, 前畑 菜海, 森井 沙衣子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集 36 79 2025年  
    【目的】砂糖の再結晶化現象を利用して、フォンダンやウイスキーボンボンなど様々な菓子が作られる。その中の一つグレーズは、粉糖に水やリキュールを加えて作られ、バームクーヘンやドーナツなどのコーティングに使用される。保存中にグレーズがべたつくことがあるが、その原因は明らかにされておらず、グレーズの結晶状態について詳しく調べた研究はない。そこで、グレーズのべたつきの原因を明らかにすることを目的として、還元糖量と砂糖の結晶状態に着眼して検討した。【方法】精糖会社の異なる3種の粉糖を使用し、グレーズを調製した。粉糖やグレーズについてX線回折、還元糖、粘度、低湿度・高湿度条件下での重量変化等を測定し、偏光顕微鏡とSEMによる観察、HPLC分析を行った。【結果・考察】3種の粉糖は類似したXRD波形を示した。顕微鏡観察によりグレーズは、非結晶と結晶が共存している状態であるとわかった。粉糖には微量の還元糖が含まれることが確かめられたので、グレーズの品質における還元糖の影響を確認したところ、還元糖を添加していないグレーズは高湿度条件下であっても湿度の影響を受けにくかったが、添加したグレーズは低湿度環境下では乾燥しやすく高湿度環境下では吸湿しやすかった。還元糖を添加したグレーズの結晶は小さく、還元糖は砂糖の再結晶化を妨げていた。還元糖添加グレーズを水溶部と固形部に分離しHPLCで分析したところ、水溶部で還元糖の割合が大きかったことから、還元糖が吸湿性に関与していることが明らかとなった。還元糖は砂糖の再結晶化を妨げ、高湿度条件下で吸湿反応を促進し、グレーズの品質を低下させることがわかった。
  • 森井 沙衣子, 末廣 彩花, 西山 さくら, 坂本 薫
    日本調理科学会大会研究発表要旨集 36 69 2025年  
    【目的】加熱調理品は加熱条件や材料によりその品質が大きく影響される。砂糖は純度が高く,結晶性の物質であるものの,熔融温度が異なるものがある。すでに,水分を含まない砂糖の加熱調理品は,着色状況や官能評価結果に差が見られ,質的な差が観察されたことを報告した。一方,すべての砂糖を水に溶解させてから加熱した場合は融点の差の影響は認められなかった。そこで,本研究では砂糖の加熱調理品の水分含量に着目し,水分が砂糖の加熱調理品に与える影響を検討することとした。【方法】砂糖は市販グラニュ糖(W)とWを粉砕した粉砕糖(WP)を加熱調理品の調製に用い,水分を含まないキャンディおよび材料の10%の水分を含むクッキーを調製した。以前に報告した顕微鏡観察,色差測定,官能評価に加えて還元糖測定,水分および水分活性測定についても測定を行った。【結果】水分を加えず調製したキャンディではWキャンディよりもWPキャンディが着色したが、水分を含むクッキーでは結果が逆転し、Wクッキーで着色は濃くなり,苦味が増した。生成された還元糖量にも差が生じ、WPで調製した加熱調理品の還元糖量が多くなった。水分を含まないキャンディでは180℃で加熱した場合、粉砕糖WPのほうがグラニュ糖Wよりも熱分解が進んだことが推察され,水分を含むクッキーでは、グラニュ糖Wよりも粉砕糖WPを使用したほうが早い段階から生地の水分に砂糖が溶けたため,加熱による熱分解が進み,還元糖や着色状況などの品質に差が生じたと考えられた。砂糖の加熱調理品の品質には、カラメル化やアミノカルボニル反応によって起こる着色物質や苦味物質が影響するが,共存する水分とその量にもその品質に関与することが示唆された。
  • 中谷 梢, 坂本 薫, 吉村 美紀
    日本調理科学会大会研究発表要旨集 35 74 2024年  
    【目的】前報の明石焼きのレシピ調査から、明石焼きはレシピによって粉と卵、だし汁の配合割合が異なり、粉では小麦粉のみのレシピと、小麦粉と小麦澱粉(浮き粉,じん粉)を混合したレシピがみられた。小麦澱粉は粒子径の異なる種類があることから、小麦粉と粒子径の異なる4種類の小麦澱粉を用いて明石焼きを調製し、粉の種類が明石焼きの性状に及ぼす影響を比較した。【方法】粉は小麦粉と粒子径の異なる4種類の小麦澱粉を用いた。配合割合は粉:卵:だし汁=0.8:1:3とし、たこ焼き器で焼成した。測定温度20℃で、高さ、質量、破断荷重、破断ひずみ、ひずみ10%時と20%時の応力、色差、塩分を測定し、官能評価を行った。【結果】小麦粉の方が小麦澱粉より、明石焼きの高さがやや高く、質量が軽く、破断ひずみ、破断荷重が高く、色差のa*値とb*値が高く、官能評価では、黄色が濃く、最もかたく、噛み切りやすいと評価された。小麦澱粉間では粒子径が大きい方が、明石焼きの高さがやや高く、b*値が低く、官能評価では、黄色がやや薄く、かたく、粘りが強く感じられる傾向が見られた。これらの結果は、小麦粉ではグルテンを含むこと、小麦澱粉では粒子径が大きい方が、粘性が高いことが影響していると考えられた。明石焼きの塩分は粉の種類による差が見られなかったが、官能評価では、小麦粉より小麦澱粉の方がだし汁の味が強く感じられた。これは、小麦粉に比べ小麦澱粉は、たんぱく質量が少なく、小麦澱粉で調製した明石焼きの方が軟らかいと感じられることが影響していると推察した。粉の特徴が、明石焼きの美味しさに影響した。
  • 坂本 薫, 坂本 朋香, 内田 はるか, 森井 沙衣子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集 35 68 2024年  
    【目的】胚芽米は、精白米のおいしさと玄米の栄養的価値の両立を目指したものであると考える。胚芽精米はその栄養的価値が担保された米として胚芽を80%以上含むものが流通しているが、その消費量が米の消費量全体に占める割合は決して多くはない。そこで、胚芽米の利用拡大を目指し、これまでの胚芽精米とは異なる食べやすい胚芽米の米飯特性について検討を行った。 【方法】胚芽保有率の異なる2種類の胚芽米および精白米の搗精は、兵庫県産コシヒカリを用いて㈱トウバンにおいて行った。これらについて、吸水率、色差、テクスチャー、還元糖量、GABA量の測定および官能評価を行い、胚芽米の評価を行った。 【結果・考察】2種の胚芽米の胚芽保有率はそれぞれ52.8%、43.5%であった。これらを胚芽米A、胚芽米Bとして実験に供した。5℃と40℃での吸水率を測定すると、いずれの温度においても胚芽米のほうが吸水率が高かった。また、5℃のほうが40℃よりも吸水率が高い結果となった。胚芽米のほうが吸水率が高い結果となったのは、搗精方法の違いに起因していると考えられた。胚芽米A、Bの色差ΔEは1.41と目視で違いが認められる程度であることがわかり、L*値、a*値に有意差があった。テクスチャー測定では、精白米との比較においても硬さには差は認められなかった。還元糖量測定では、長時間浸漬により胚芽米は甘みが増すことが示唆された。GABA含有量は、胚芽米飯は玄米飯より少ないが精白米飯より多く、炊き方によってその量は変化した。官能評価では、胚芽米2種間において白さ、つや、香り、総合評価に有意な差が認められ、胚芽保有率の差が9.3%程度であっても評価が大きく左右されることがわかった。

書籍等出版物

 10

講演・口頭発表等

 59
  • 浦田 ちひろ, 坂本 薫
    第24 回日本栄養改善学会近畿支部会学術総会 2025年11月22日
  • 坂本薫, 末廣彩花, 木村敏文
    日本食生活学会第70回大会 2025年5月17日
  • 森井 沙衣子, 末廣 彩花, 西山 さくら, 坂本 薫
    日本調理科学会大会研究発表要旨集 2025年8月30日 日本調理科学会
    【目的】加熱調理品は加熱条件や材料によりその品質が大きく影響される。砂糖は純度が高く,結晶性の物質であるものの,熔融温度が異なるものがある。すでに,水分を含まない砂糖の加熱調理品は,着色状況や官能評価結果に差が見られ,質的な差が観察されたことを報告した。一方,すべての砂糖を水に溶解させてから加熱した場合は融点の差の影響は認められなかった。そこで,本研究では砂糖の加熱調理品の水分含量に着目し,水分が砂糖の加熱調理品に与える影響を検討することとした。【方法】砂糖は市販グラニュ糖(W)とWを粉砕した粉砕糖(WP)を加熱調理品の調製に用い,水分を含まないキャンディおよび材料の10%の水分を含むクッキーを調製した。以前に報告した顕微鏡観察,色差測定,官能評価に加えて還元糖測定,水分および水分活性測定についても測定を行った。【結果】水分を加えず調製したキャンディではWキャンディよりもWPキャンディが着色したが、水分を含むクッキーでは結果が逆転し、Wクッキーで着色は濃くなり,苦味が増した。生成された還元糖量にも差が生じ、WPで調製した加熱調理品の還元糖量が多くなった。水分を含まないキャンディでは180℃で加熱した場合、粉砕糖WPのほうがグラニュ糖Wよりも熱分解が進んだことが推察され,水分を含むクッキーでは、グラニュ糖Wよりも粉砕糖WPを使用したほうが早い段階から生地の水分に砂糖が溶けたため,加熱による熱分解が進み,還元糖や着色状況などの品質に差が生じたと考えられた。砂糖の加熱調理品の品質には、カラメル化やアミノカルボニル反応によって起こる着色物質や苦味物質が影響するが,共存する水分とその量にもその品質に関与することが示唆された。
  • 坂本 薫, 高岡 桃子, 前畑 菜海, 森井 沙衣子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集 2025年8月30日 日本調理科学会
    【目的】砂糖の再結晶化現象を利用して、フォンダンやウイスキーボンボンなど様々な菓子が作られる。その中の一つグレーズは、粉糖に水やリキュールを加えて作られ、バームクーヘンやドーナツなどのコーティングに使用される。保存中にグレーズがべたつくことがあるが、その原因は明らかにされておらず、グレーズの結晶状態について詳しく調べた研究はない。そこで、グレーズのべたつきの原因を明らかにすることを目的として、還元糖量と砂糖の結晶状態に着眼して検討した。【方法】精糖会社の異なる3種の粉糖を使用し、グレーズを調製した。粉糖やグレーズについてX線回折、還元糖、粘度、低湿度・高湿度条件下での重量変化等を測定し、偏光顕微鏡とSEMによる観察、HPLC分析を行った。【結果・考察】3種の粉糖は類似したXRD波形を示した。顕微鏡観察によりグレーズは、非結晶と結晶が共存している状態であるとわかった。粉糖には微量の還元糖が含まれることが確かめられたので、グレーズの品質における還元糖の影響を確認したところ、還元糖を添加していないグレーズは高湿度条件下であっても湿度の影響を受けにくかったが、添加したグレーズは低湿度環境下では乾燥しやすく高湿度環境下では吸湿しやすかった。還元糖を添加したグレーズの結晶は小さく、還元糖は砂糖の再結晶化を妨げていた。還元糖添加グレーズを水溶部と固形部に分離しHPLCで分析したところ、水溶部で還元糖の割合が大きかったことから、還元糖が吸湿性に関与していることが明らかとなった。還元糖は砂糖の再結晶化を妨げ、高湿度条件下で吸湿反応を促進し、グレーズの品質を低下させることがわかった。
  • 巴山 澪, 小林 秀丈, 有満 秀幸, 坂本 薫
    日本調理科学会大会研究発表要旨集 2025年8月30日 日本調理科学会
    【目的】先行研究より、酒粕は、日本の伝統技術である造酒工程における副産物である原材料およびその代謝物に由来する成分を豊富に含み、健康機能を有することが知られている。一方、酒粕は用途や入手可能な期間が限られ、また、若い世代を中心とした食嗜好の変化により、近年、廃棄が問題視されている。そこで、本研究では長期間の貯蔵が可能で、独特の風味をもつ熟成粕と粕中の微生物に着目し、貯蔵によるアミノカルボニル反応や微生物の活動による栄養素や機能性成分の変化について報告した。引き続き、酒粕特有の成分や風味を生かした調理方法を検討し、酒粕の利用拡大を目指すことを目的とした。 【方法】試料は、江戸時代から継承される伝統的な自然発酵の手法を用いて醸造を行っている兵庫県内の酒造業者より提供を受け、兵庫県産の山田錦を使用した清酒造りで生じたものである。これまでに、酒粕および常温で50, 100, 200日保存した粕および別試料の3年粕について報告を行ったが、さらに貯蔵期間を延伸した1000日粕を加えた6種について比較した。また、酒粕および200日粕に存在する細菌を単離・培養し、16SrRNA遺伝子解析より菌種を同定した。以上の結果を踏まえて、酒粕および貯蔵粕の調理品を検討した。 【結果・考察】遺伝子解析より両試料において、納豆菌を含む枯草菌のB. subtilisおよび発酵食品やワインに含まれるP. megateriumの2菌種が同定された。後者はビタミンB12の生産者であり、原料米では低含有であるビタミンB12が酒粕では豊富であることと一致する。酒粕を広く普及するための調理方法として、加熱することや、チーズや柑橘類といった副材料の使用により、特徴的な風味が緩和され、利用拡大に貢献できると考えた。

共同研究・競争的資金等の研究課題

 17

産業財産権

 2

主要な学術貢献活動

 6

社会貢献活動

 8

メディア報道

 2