研究者業績

森 菊子

モリ キクコ  (Kikuko Mori)

基本情報

所属
兵庫県立大学 看護学部 成人看護学 教授
学位
博士(看護学)(*兵庫県立大学*)

J-GLOBAL ID
200901023563260023
researchmap会員ID
5000061857

論文

 13
  • 森 菊子, 西池 絵衣子, 片岡 千明, 川田 美和, 濱上 亜希子, 澤村 早苗, 野口 三華, 今若 真里佳, 渡辺 梨絵, 森岡 久美子, 中野 惠子, 大野 かおり
    Phenomena in Nursing 7(1) 1-11 2024年1月  査読有り筆頭著者
    【目的】自分の強みに気付き,健康な生活習慣を継続するための自分なりの方法をみつけることを目標とした特定保健指導プログラムを作成し,評価を行った。また,A市における特定保健指導対象者の特徴を明らかにした。【方法】対象者は,全5回からなる特定保健指導新プログラムに参加した住民である。プログラム開始時および終了時に無記名式アンケート調査を実施した。アンケート内容は,基礎情報,生活習慣,SCAQ(Self-Care Agency Questionnaire),プログラムに関する自由記載であった。分析はWilcoxonの符号付き順位検定により実施した。所属大学の研究倫理委員会の承認を得て実施した。【結果】特定保健指導プログラムの対象者329名中,参加者は92名であった。プログラム開始時のアンケート総回答者数は56名で,回収率は60.8%であった。食生活については,「改善するつもりである(概ね6ヵ月以内)」が49.1%と最も多かった。運動習慣についても,「改善するつもりである(概ね6ヵ月以内)」が31.5%と最も多かった。5回すべてに参加したものは14名で,欠損値を除いた11名において,SCAQに有意な改善は認められなかった。食習慣,運動習慣ともに「既に改善に取り組んでいる(6ヵ月未満)」が2名から4名に増えた。変化した理由としては,「今までは自分に甘く改善しようと思わなかったが,なにより意識が変わり,真剣に自分の体のことを考えるようになった」などがあった。また,食習慣,運動習慣ともに「改善することに関心がない」と回答した1名が「改善するつもりである(概ね6ヵ月以内)」に変化した。【結論】食習慣,運動習慣の改善意思については増加傾向がみられたが,分析データ数が少なく,効果を示すことはできなかった。(著者抄録)
  • 濵上 亜希子, 片岡 千明, 西池 絵衣子, 川田 美和, 森 菊子, 大野 かおり
    Phenomena in Nursing 6(1) S16-S21 2023年3月  
  • 今戸 美奈子, 竹川 幸恵, 本城 綾子, 伊藤 史, 河田 照絵, 毛利 貴子, 松本 麻里, 森 菊子, 森本 美智子
    日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 29(3) 467-474 2021年6月  査読有り
  • 李 錦純, 山本 大祐, 真鍋 雅史, 増野 園惠, 木村 真, 牛尾 裕子, 森 菊子
    厚生の指標 68(4) 17-24 2021年4月  査読有り
    目的 人口減少と高齢化が進む中山間地域在住高齢者における訪問看護に対する認知度を把握し,関連する項目について明らかにすることで,在宅医療人材不足が深刻な地域における,訪問看護の適正利用の促進と在宅ケア体制の整備に向けて,訪問看護に対する住民ニーズを探索する上での基礎資料とすることを目的とした。方法 中山間地域であるA県北部の二次医療圏B地域の5市町在住の65歳以上の元気〜虚弱高齢者を対象に,無記名自記式質問紙調査を実施した。質問項目は,訪問看護の認知度に関する項目(名称・サービス内容・サービス内容別認知度),基本属性,介護保険サービス利用に関する項目,健康要因に関する項目,社会関係要因に関する項目とした。訪問看護のサービス内容認知度と各項目との単変量解析およびロジスティック回帰分析により関連する項目について分析した。結果 578件の有効回答のうち(有効回答率60.0%),訪問看護の名称は526人(91.0%)が認知していたが,サービス内容については375名(64.9%)の認知度であった。内容別では,「療養上の世話」(73.0%),「病状の観察」(64.0%)の順に認知度が高い反面,「精神障がい者の看護」(19.9%)と「ターミナルケア」(27.2%)の認知度が低かった。訪問看護サービス内容認知度の有無を従属変数としたロジスティック回帰分析では,訪問リハビリテーションの認知度と,別居家族・親族とのソーシャルサポートが有意に影響していた。結論 訪問看護サービスの内容別の認知度に差があり,認知度が低いながら社会的要請が高い精神障がい者やターミナルケアに対する訪問看護の意義と,地域住民へもたらす価値をいかに可視化し伝えていくかが課題として示された。訪問看護のサービス内容認知度には訪問リハビリテーションの認知度と別居家族・親族のソーシャルサポートが影響しており,背景として,訪問リハビリテーションを普及促進している地域医療体制の後押しによる住民ニーズの高まりと,地元を離れた別居家族の介護参加のあり方の一端がうかがえた。訪問看護サービスの具体的な内容の認知度向上により,地域住民の潜在ニーズの発掘と適正利用につながることから,リハビリテーション専門職とのさらなる連携強化と,別居家族・親族による介護体制の特徴を加味した情報発信上の工夫が必要である。(著者抄録)
  • 城宝 環, 片岡 千明, 由雄 緩子, 森 菊子
    兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 26 77-87 2019年3月  査読有り
    【目的】本研究の目的は、看護相談に参加した地域住民の1ヵ月後の健康に対する意識の変化を明らかにすることである。【方法】生活習慣病と足に関する看護相談に参加した地域住民に、看護相談を受けた事をきっかけに健康について意識したこと、今後の生活に取り入れたいと考えたこと、自身の生活に取り入れてみたこと、またその後の体調の変化について半構成的面接を行った。データは、健康に対する意識について語っていた内容を抽出し、研究協力者の言葉を使って意味のまとまりごとに整理し、分析を行った。本研究は研究者所属施設の研究倫理委員会で承認を得て実施した。【結果】研究協力者は60〜80歳代の男性4名、女性5名で平均年齢は77.3歳だった。看護相談への参加回数は初回が1名、2回以上が8名であった。研究協力者は、看護相談を受けたことや教えてもらった内容を実施することで、【足への関心の高まり】、【自分の足に必要な手入れを行うことへの意識の高まり】、【健康のために新たな知識を得たい】という意識の変化があった。しかし、【足のケアを習得することは難しい】、【生活習慣を改善することは難しい】という意識もあった。【結論】生活習慣病についての看護相談に参加後1ヵ月で、足に対する関心やケアを行うことへの意識に高まりがみられた。また、看護相談で話をすることが、今の生活を振り返る機会となり、健康への関心が高まって、健康のために自分の身体や生活に合った情報を知りたいという意識の変化につながっていた。一方で、一回の看護相談だけでは足のケアを習得したり、生活習慣を改善したりすることに難しさを感じていた。(著者抄録)
  • 森 菊子, 木村 ちぐさ, 城宝 環, 李 錦純
    兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 26 89-102 2019年3月  査読有り筆頭著者
    【目的】慢性閉塞性肺疾患患者に対する訪問看護師による増悪予防支援により、患者にどのようなセルフマネジメント能力が身についたのか明らかにする。【方法】COPD患者の増悪予防の看護に携わったことのある訪問看護師8名に対し、半構成的面接法によりインタビューを実施した。インタビュー内容は質的帰納的に分析した。本研究は、研究者の所属機関の研究倫理委員会の承認を得て実施した。【結果】訪問看護師は疾患・治療の理解を促しながら、症状・栄養状態のコントロール、治療の実施、感染・高二酸化炭素血症の増悪予防に関する看護支援を行っていた。また、療養環境を整えたり、病気とともに生きる力を支えたりする看護支援を行っていた。これらの看護支援により、患者には「呼吸機能の低下、症状・徴候に対し医療的側面から取り組む力」「置かれている状況に対処する力」「日常生活を維持するための力」が身についた。「呼吸機能の低下、症状・徴候に対し医療的側面から取り組む力」には、疾患や治療に関する知識を得る力、必要な治療や健康管理を行う力、モニタリングを通して自分の状態を認識し早めに対処する力、治療や療養法などの効果を評価し継続する力、医療者に報告・相談する力が含まれた。「置かれている状況に対処する力」には、病状を受け止める力、経験を利用する力、他者に支援を求め協力を得る力、治療を行うことへの自信を持つ力が含まれた。「日常生活を維持するための力」には、身体の状態に合わせた生活を調整する力が含まれた。【結論】訪問看護師は、しんどさという症状を緩和するための知識、技術の提供や、客観的データを示しながら身体の理解、治療の理解を促していた。この看護支援により、患者は自分の身体に起きていることを理解し、評価する力や、質問したり相談する力がついていき、自分の生活を調整したり、増悪予防していく力が身についたと考えられた。(著者抄録)
  • 牛尾 裕子, 森 菊子, 増野 園恵, 李 錦純, 山本 大祐, 木村 真, 真鍋 雅史, 細川 裕平, 太田 都
    兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 26 15-24 2019年3月  査読有り
    【目的】訪問看護サービス導入事例における在宅療養中の高齢者の重症化予防のアウトカムとそれをもたらした訪問看護の援助内容を明らかにし、訪問看護による重症化予防のアウトカム評価指標を検討した。【方法】経験豊かな訪問看護師を研究協力者とし、過去1〜2年の間で経験した訪問看護事例で、訪問看護サービスが入ることで重症化を予防できたと判断する事例を想起してもらい、訪問看護導入時と調査時の間の利用者の変化の内容とその事例への訪問看護師の意図的な援助内容について語ってもらい、分析データとした。【結果】経験豊かな訪問看護師4名より13事例を聴取し、うち介護度が軽度の7例を分析対象とした。7例中5例において服薬の自己管理の改善が確認され、定期外受診の減少も含めると全ての事例について、救急車呼び出し回数の減少あるいは入院回数の減少など医療の利用が適正化されていた。看護職はすべてのケースにおいて、身体面のアセスメントに基づいたセルフケアの指導を行っていた。【考察】服薬の自己管理と医療利用の適正化は、訪問看護による本人・家族のセルフケア向上を反映する簡便な評価指標とできると考えられた。今後は、予防の観点から訪問看護の結果評価を適用する適切な対象設定を検討し、訪問看護師のエンパワメントにつながるような簡便なツール開発が求められる。(著者抄録)
  • 李 錦純, 山本 大祐, 牛尾 裕子, 森 菊子, 増野 園惠, 細川 裕平
    兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 23 89-103 2016年3月  査読有り
    【目的】過疎・高齢化が進む中山間地域の訪問看護ステーション(以下、訪看ST)管理者が求めている、管理運営上の支援ニーズおよび訪問看護提供上の支援ニーズを明らかにし、地域特性とニーズに見合った支援の手がかりとなる基礎資料を提示する。【方法】A県訪問看護連絡協議会所属の中山間地域であるBブロックの訪看ST管理者に対し、個別に半構成的面接を実施した。得られた面接内容は逐語録に起こしてテキストデータとし、質的意味を損なわない範囲内で区切って抽出・コード化し、意味内容の類似性と相違性を比較しながら類型化し、抽象度を高めながらサブカテゴリー化およびカテゴリー化を進めた。【結果】研究協力が得られた訪看ST管理者は12名であった。分析の結果、8つのカテゴリーと21のサブカテゴリーが生成された。訪看ST管理運営上の支援ニーズとして、【安定的運営のための人材確保】、【人材育成のための条件整備】の2つのカテゴリー、訪問看護提供上の支援ニーズとして、【広範囲の訪問看護エリアをカバーする必要性】、【在宅療養継続への支援体制構築】、【訪問看護の普及と有効活用の必要性】、【地域住民との濃密な関係性への配慮】、【介護者不在への対応】、【療養生活上の困りごとに対する迅速な対応】の6つのカテゴリーが抽出された。【考察】中山間地域における訪問看護を取り巻くニーズの充足には、訪看ST管理者の相談・支援体制の充実、地理的条件を緩和した多様で効率的な教育・研修機会の提供、地域特性に応じた中山間地域型の地域包括ケアシステムの工夫開発を推進するとともに、訪問看護による予防的介入効果の検証など、地域全体に向けた訪問看護の魅力と有効性に関する発信および利用促進の必要性が示唆された。(著者抄録)
  • 森 菊子
    兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 21 51-63 2014年3月  査読有り筆頭著者
    【目的】慢性閉塞性肺疾患患者が呼吸器感染症状に早期に気づき、適切な行動がとれることを目指して「呼吸器感染症状に関するセルフモニタリング促進プログラム」を作成した。このプログラムの実施による慢性閉塞性肺疾患患者の呼吸器感染症状の気づきと行動への影響を明らかにする。【研究方法】「呼吸器感染症状に関するセルフモニタリング促進プログラム」として、呼吸器感染悪化予防の重要性、呼吸器感染症状、呼吸器感染悪化に影響する行動に関する知識を提供した。また、呼吸器感染症状の測定・観察・記録、アクションプランについての技術を提供し、退院2週間後、1.5ヵ月後、2.5ヵ月後に日誌の確認などの定期的なサポートを実施した。対象者は呼吸器感染による急性増悪で入院した慢性閉塞性肺疾患患者10名であった。【結果】介入時の言動および日誌の記載内容をデータとして分析した結果、呼吸器感染症状に関する「平常」「変化」「回復」「悪化」の気づきがあった。呼吸器感染症状に対する行動として「抗生物質の内服・受診のタイミングを判断する」「うがいをする」「処方された風邪薬を飲んで様子をみる」「入浴を控える」「休息する」「用心する」「暖かくする」「痰を出す」という行動をとっていたことが明らかになった。【結論】呼吸器感染症状等に関する知識提供だけでなく、呼吸器感染症状の測定・観察・記録を通して、呼吸器感染症状の気づきや行動につなげることができたと考えられた。(著者抄録)
  • 長田 敏子, 宮本 とよ美, 首藤 暁, 小石 幸恵, 十時 奈々, 森 菊子
    兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 21 65-74 2014年3月  査読有り
    【目的】本研究は、訪問看護による呼吸リハビリテーションを受けている慢性閉塞性肺疾患患者への訪問看護の役割について検討することを目的とした。【方法】介護保険により要支援1と認定された時期から訪問看護を利用していた慢性閉塞性肺疾患患者5名に、半構成的面接法にてインタビューを行った。インタビュー内容は、訪問看護導入の目的、訪問看護師から受けた援助内容と援助を受けたことによる自己管理の変化であった。インタビュー内容を自己管理の視点で質的に分析した。【結果】協力者は自己管理として、《息苦しさに伴う生活に対処する》《社会的役割を果たそうと努める》《現在の身体状態を維持するための努力をする》《他者の支援を受けて療養生活を続ける》ことを行っていた。慢性閉塞性肺疾患患者は、要介護度が低く認定されていても、息苦しさにより日常生活に支障を抱えていた。このような状況において訪問看護が介入することで、呼吸の調整、身体状態の維持、療養生活に対する疑問の解決、異常の早期発見、入浴が安心して行えることにつながっていた。【考察】慢性閉塞性肺疾患患者に訪問看護が早期に入ることで、安心して療養生活を送る支援や呼吸機能低下に伴う自己管理を促進する役割を果たせると考えられた。安心して療養生活を送るための役割として、(1)疑問を解決する、(2)日常的な相談窓口になる、(3)家族の負担を減らすが考えられた。呼吸機能低下に伴う自己管理を促進するための役割として、(1)息切れを軽くする、(2)異常の早期発見が出来るという支援が考えられた。また、入院中に行われた治療、教育内容を継続するために、訪問看護師が病棟看護師や退院調整看護師と連携し、在宅移行支援を共同で行うことが、訪問看護師の役割と考えられた。(著者抄録)
  • 森 菊子
    日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 20(2) 160-165 2010年10月  査読有り筆頭著者
    慢性閉塞性肺疾患患者の呼吸器感染に関するセルフマネジメントを明らかにすることを目的とした。慢性閉塞性肺疾患患者7名に、半構成的面接法によりインタビューを行った。セルフマネジメント行動として「呼吸器感染に対する予防行動をとる」「呼吸器感染症状・徴候を捉える」「風邪薬を飲んで様子をみる」「抗菌薬を飲む」「病院へ行く判断をする」「無理をしない生活をする」が明らかとなった。自分の安定しているときの状態を知り、症状・徴候を捉えて判断することが大切であると示唆された。(著者抄録)
  • Emi Motoki, Kikuko Mori, Hidesuke Kaji, Yoko Nonami, Chika Fukano, Tomonori Kayano, Terue Kawada, Yukari Kimura, Kumiko Yasui, Hiroko Ueki, Kazuhiro Ugai
    Prehospital and disaster medicine 54(4) 354-360 2010年7月  査読有り
  • Kikuko Mori, Kazuhiro Ugai, Youko Nonami, Tomoko Kirimura, Chiaki Kondo, Tomoko Nakamura, Emi Motoki, Hidesuke Kaji
    Disaster management & response : DMR : an official publication of the Emergency Nurses Association 5(1) 8-13 2007年1月  査読有り筆頭著者

MISC

 30

書籍等出版物

 12

講演・口頭発表等

 32

Works(作品等)

 1

共同研究・競争的資金等の研究課題

 8