渡邉 國彦, 大淵 済, 陰山 聡, 高橋 桂子, 荒木 文明, 草野 完也, 広瀬 重信, 佐々木 英治, 小守 信正, 榎本 剛, 吉田 聡, 田口 文明, 兵藤 守, 古市 幹人, 宮腰 剛広, 大西 領, 杉村 剛, 馬場 雄也, 木田 新一郎, 川原 慎太郎, 大野 暢亮, 河野 明男, 杉山 徹, 島 伸一郎, 長谷川 裕記, 河村 洋史
JAMSTEC Report of Research and Development 9(1) 1_75-1_135 2009年 査読有り
地球シミュレータは, 2002年3月に稼働し7年の月日が経過した. この間, 機構内だけでなく, 国内外の多くの研究者に地球シミュレータは利用され, めざましい成果を挙げてきた. 地球シミュレータセンターは, 地球シミュレータ誕生と同時に設立され, 地球シミュレータセンター自身も新しいシミュレーション技術開発という形で, 大きな成果を挙げてきた. シミュレーションは, 科学的に未来を予測する唯一の手段であり, 学問としての科学だけでなく, 国民生活に貢献する技術という意味でも大きな役割を担っており,ここで開発された技術は, 人類の未来を設計する上で, 重要な意味を持っている.地球シミュレータセンターでは, 平成16年度から始まった中期計画において, 3つのプログラム, 6つの研究グループが研究開発活動を行ってきた. すなわち,・計算地球科学研究開発プログラム大気・海洋シミュレーション研究グループ 固体地球シミュレーション研究グループ・シミュレーション高度化研究開発プログラム複雑性シミュレーション研究グループ 高度計算表現法研究グループ・連結階層シミュレーション研究開発プログラムアルゴリズム研究グループ 応用シミュレーション研究グループである.以下に, これら6つの研究グループが創り出した研究成果を紹介する.