大志万, 直人, 吉村, 令慧, 上嶋, 誠, 藤, 浩明, 兼崎, 弘憲, 望戸, 裕司, 中尾, 節郎, 小山, 茂, 相澤, 広記, 西谷, 忠師, 宇都, 智史, 桑波, 吉紘, 田中, 嘉一, 和田, 安男, 藤田, 安良, 坂中, 伸也, 小川, 康雄, 本蔵, 義守, 氏原, 直人, 三品, 正明, 後藤, 忠徳, 笠谷, 貴史, 佐藤, 秀幸, 山口, 覚, 長野, 雄大, 村上, 英記, 塩崎, 一郎, 茂木, 透, 山谷, 祐介, 原田, 誠, 松浦, 友紀, 森谷, 辰輝, 笠見, 弘昌, 畑, 真紀
京都大学防災研究所年報. B 48(B) 125-132 2005年4月1日
新潟-神戸歪集中帯は,平成16年度からスタートした「地震予知のための新たな観測研究計画(第2次)」で重点ターゲットとして取り上げられ,そのほぼ中央に位置する跡津川断層周辺において,高密度の地震・GPS観測および比抵抗構造調査を合同観測により5ヶ年計画で実施する予定となっている。本論文では,2004年10月4日~10月30日の期間に実施された歪集中帯周辺での比抵抗構造探査のための広帯域MT観測の概要と,これまでに得られている解析結果の概要に関して報告する。これまでの解析から得られた跡津川断層周辺での比抵抗構造は,深さ7kmまでは断層をはさんで比較的高比抵抗領域となっている。さらに,跡津川断層北側では深部(20km程度)まで高比抵抗となっているが,断層の南側では,約7kmを境にして深くなるほど抵抗値が下がる傾向がある。地震の分布は断層北側の高比抵抗領域と良い対応が見られる。