研究者業績

酒井 久実代

サカイ クミヨ  (Kumiyo Sakai)

基本情報

所属
和洋女子大学 人文学部心理学科 教授
学位
博士(臨床心理学)(立教大学)

J-GLOBAL ID
200901078671641881
researchmap会員ID
5000096877

学歴

 4

論文

 32
  • 酒井久実代, 高山千春, 樋野興夫
    和洋女子大学紀要 64 225-231 2023年3月  筆頭著者
  • 酒井 久実代
    和洋女子大学紀要 60 61-72 2019年3月31日  
    いじめ被害を訴える発達障害の男子中学生A君にサポートグループ・アプローチの実践を行った。班長と学級委員がグループ・メンバーとなった。メンバーは挨拶と声かけを行い、悪口を遮り、いじめっ子とA君の間に入った。グループ開始1ヶ月後にはいじめの訴えはほぼなくなった。メンバーは人との関わりの大切さに気づき、リーダーとしての能力を高め、異質な存在とも接する心ができた。A君は対等な仲間関係の中で、支えられ守られる体験をし、安心感を得た。また自分が他者からどう見えるかという視点、自分にも課題があるという認識を得た。友達とは何かについて学んだことが考察された。
  • 酒井 久実代
    日本女子体育大学紀要 49 65-73 2019年3月31日  査読有り
    We created a new way of counseling in which people can experience counseling casually. This counseling was provided by peer counselors who had been studying focusing-oriented counseling for many years not by professional counselors. And it was provided in a green park not in a counseling room. The purpose of this research was to examine the effects of the focusing-oriented counseling by peer counselors. We found that “tension and excitement”, “fatigue”, “depressive mood”, and “anxious mood” decreased significantly and “refreshing mood” increased significantly. We did factor analysis of the counseling questionnaire and extracted three factors: “energetic”, “positive change of feeling”, and “negative effect”. The analysis of free descriptions showed that the focusing-oriented counseling by peer counselors had the general effect of counseling, peer counseling effect, and the unique facilitation effect by the green park. We found that the focusing-oriented counseling by peer counselors had positive effects on people’s health and also had the limitation in which the counseling was not effective for the people of high nervous and high depressive mood.
  • 酒井 久実代
    人間性心理学研究 35 197-207 2018年3月31日  査読有り
    FMS-18にフェルトセンスを言語化する態度を測定する項目を加え、体験過程尊重尺度言語化版(FMS18.SE)を作成した。248名の女子大学生にFMS18.SE、3次元感情状態尺度、GHQ30を実施した。FMS18.SEを因子分析した結果、「注意」「言語化」「距離」「受容」の4因子が抽出され、α=.875の信頼性の高い尺度が作成された。共分散構造分析を行ったところ、「注意」「言語化」「受容」はポジティブ感情経験の頻度を高め、ポジティブ感情経験の頻度が高まると、精神的不健康が低下した。「距離」「受容」はネガティブ感情経験頻度を低下させ、ネガティブ感情経験頻度が低下すると精神的不健康が低下した。フォーカシング的態度の各因子の機能の違いを明確化することができた。
  • 酒井 久実代
    日本女子体育大学紀要 46 87-100 2016年3月31日  査読有り
    いじめへの対策としても注目されるピアサポート活動の歴史、大学教育における位置づけ,全国の大学での実施状況を取り上げた上で,本学の活動実践について報告した。ピアサポート活動の効果、ピアサポーターへの影響、教養演習でのストレスマネジメントの効果に関する研究を行った上で、本学のピアサポート活動は相談を「待つ」スタイルから「働きかける」スタイルに修正された。ピアサポーターは教養演習で300名以上の新入生と交流するようになり、新入生はピアサポーターから情報だけでなく前向きな気持ちももらっていることが分かった。

MISC

 3

書籍等出版物

 4

共同研究・競争的資金等の研究課題

 5