塩谷 隆信, 佐竹 將宏, 三浦 留美子, 小林 充, 田中 一徳, 高橋 仁美, 菅原 慶勇, 笠井 千景, 土橋 真由美, 清川 憲孝, 敷中 葉月, 澤田石 智子, 加賀谷 斉, 佐藤 一洋, 伊藤 伸朗, 本間 光信
日本呼吸管理学会誌 10(2) 202-206 2000年12月
近年,在宅呼吸リハビリテーションは,入院及び外来リハビリテーションとほぼ同等の効果があり医療費も安いことが報告されている.在宅呼吸リハビリテーションでは,患者が,自分で住んでいる家庭の中で,在宅ケアの便宜をうける機会が与えられるという点で非常に有利であり,トレーニングの一定レベルを維持することができ,更に,患者家族の参加から患者の運動訓練をより鼓舞することができる.このように,在宅呼吸リハビリテーションは,効果,健康関連QOL,医療経済効率の視点からみて理想的と考えられるが,その歴史がまだ浅いことから,適応疾患,組織と連携,費用対効果については,今後,比較対照試験による検討が必要である