藤井 清佳, 高橋 仁美, 菅原 慶勇, 笠井 千景, 清川 憲孝, 渡邊 暢, 加賀谷 斉, 伊藤 伸朗, 伊藤 武史, 鹿島 正行, 本間 光信, 佐竹 將宏, 塩谷 隆信
日本呼吸管理学会誌 14(2) 274-280 2004年12月
3ヵ月以上包括的呼吸リハビリテーション(呼吸リハ)を行った慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者53例を対象に,Hospital Anxiety and Depression scale(HAD)を用いて抑うつ・不安感の改善群,非改善群に分け,その成績を比較検討した.その結果,呼吸リハ開始から3ヵ月後に,改善群では残気量(RV),残気率,Borg scale,健康関連QOL指標のChronic Respiratory Disease Quetionnaire(CRQ),呼吸困難感,疲労感,疾病克服感の有意な改善を認めた.改善群における重回帰分析の結果,RVとCRQがHADに大きく影響を与えることが明らかとなった