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191MISC
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呼吸器ケア 3(8) 848-855 2005年8月呼吸器に対する理学療法の対象となる患者は,現在,慢性期のみならず,急性期の人工呼吸管理下の患者,あるいは人工呼吸器から離脱困難な長期人工呼吸患者と多岐にわたっている.わが国で行われている呼吸理学療法には,リラクセーション,呼吸練習,胸郭可動域運動,呼吸筋トレーニング,排痰法,運動療法,ADLトレーニングなどがある.その中でも運動療法を中心とした呼吸理学療法は最も有益な種目であり,疾患の重症度にかかわらずその有効性が認められている(著者抄録)
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日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 9(2) 195-198 2005年8月嚥下障害の中で喉頭挙上が不十分な咽頭期嚥下障害に対して機能的電気刺激による喉頭挙上再建が提唱され始めているが,舌骨上筋群のモーターポイントについて詳述した報告はみられない.われわれはオトガイ舌骨筋,顎二腹筋前腹,顎舌骨筋のモーターポイントの検索を解剖学的に行った.藤田保健衛生大学2004年度解剖学実習遺体4体の舌骨上筋群への神経筋枝が筋膜を貫通する部位と筋枝長を測定した.オトガイ舌骨筋枝が筋膜を貫通する部位は舌骨上縁から平均2.1cm頭側,正中から平均0.8cm外側であり,筋枝長は平均2.8cmであった.顎二腹筋前腹筋枝は舌骨上縁から平均2.3cm頭側,正中から平均2.2cm外側で筋膜を貫通し,筋枝長は平均2.7cmであった.顎舌骨筋枝は顎二腹筋前腹と同じ部位で筋膜を貫通し,筋枝長は平均2.2cmであった.機能的電気刺激に用いる埋め込み電極には筋内電極,筋膜上電極,神経周囲電極,神経内電極の4種類があるが,現時点では電極としては筋内電極が第一選択と思われた(著者抄録)
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理学療法学 32(Suppl.2) 340-340 2005年4月【目的】COPD患者では、疾患の進行とともに栄養障害による体重減少がみられることが指摘されている。しかし、栄養障害と呼吸理学療法との関係についての報告は非常に少なく、COPD患者の栄養状態からみた最適な理学療法に関するコンセンサスは得られていないのが現状である。今回、われわれはCOPD患者の栄養状態をBody Mass Index(BMI)を指標として分類し、栄養障害が呼吸呼吸理学療法の効果に及ぼす影響について検討した。<BR>【対象と方法】対象は当院で呼吸理学療法を施行したCOPD患者61例(男性58例、女性3例)で、年齢は、71.3±7.1歳である。呼吸理学療法前のBMIから、18.5未満を低体重群28例(男性25例、女性3例)、18.5~24.9を標準群25例(男性25例)、25以上を過多群8例(男性8例)に分け、呼吸機能、呼吸筋力(PImax・PEmax)、6分間歩行試験(6MWT)、Chronic Respiratory Disease Questionnaire(CRQ)を呼吸理学療法施行前と施行後3カ月に評価し比較した。また、低体重群においては、経過中にBMIが増加した群(12例)、変化しない群(8例)、減少した群(8例)での検討も行った。施行した呼吸理学療法の内容は、呼吸介助、腹式呼吸と口すぼめ呼吸、呼吸筋ストレッチ体操、呼吸筋トレーニング、上下肢の筋力トレーニング、歩行練習、およびADL指導である。患者にはこれらの内容を2週間に一度の外来受診時に施行し、呼吸介助以外の種目は在宅において継続して実施するよう指導している。また、この他に他職種による呼吸教室を月に1度開催するなど、COPD患者の呼吸リハビリテーションを包括的に実践している。<BR>【結果】BMIの標準群でVC、FVC、RV/TLC、PEmax、6MWT、およびCRQ(Total、Emotion、Mastery)に有意な改善がみられた。低体重群では、BMIが増加した群でVC、FVC、RV/TLC、PImax、6MWT、およびCRQ(Total、Emotion、Mastery)に有意な改善を認めた。過多群で有意な改善を認めたのは、PEmaxとCRQ(Fatigue、Mastery)のみであった。低体重群の検討では、BMIが呼吸理学療法経過中に増加した群では、VC、FVC、RV/TLC、PEmax、6MWT、CRQ(Total、Emotion、Mastery)において有意な改善を認めた。変化しない群で有意な改善を認めたのはCRQのMasteryのみだった。減少した群ではいずれの評価でも改善を認めなかった。<BR>【考察とまとめ】COPD患者の呼吸リハはBMIの標準群で最も効果がみられ、また、低体重群において呼吸理学療法の効果が認められたのは経過中にBMIが増加した群であり、COPD患者の栄養状態は、呼吸理学療法の効果に影響を及ぼすことが示唆された。今後、栄養療法の有用性や呼吸理学療法との併用効果を詳細に検討していく必要があると考えられた。
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理学療法学 32(Suppl.2) 340-340 2005年4月【目的】<BR>BODE indexは、BMI、%1秒量、MMRCスケール、6分間歩行距離(6MWT)の4つの因子により、COPDを全身的な疾患としてとらえ、重症度分類する指標である。この指標は本邦でも適応が可能であり、予後を判断するうえで有用であると報告されている。今回、このBODE indexによりCOPD患者を重症度別に分類し、各群における当院呼吸リハビリテーションプログラムの効果を比較検討した。<BR>【対象と方法】<BR>対象は、当院で3ヶ月以上呼吸リハを施行した安定期COPD患者66例である。呼吸リハ施行前の成績をもとにBODE indexにしたがってquartile1から4までの4群に分類した。各群において、呼吸リハ施行前後での呼吸機能、呼吸筋力、6MWT、6MWT後のBorg scale、健康に関連したQOLの指標としてChronic Respiratory Disease Questionnaire(CRQ)を使用して、それらの各測定値を比較検討した。当院の呼吸リハプログラムは、腹式・口すぼめ呼吸、呼吸筋の筋力強化、上肢筋・下肢筋の筋力強化、呼吸筋のストレッチ体操、歩行練習といった運動療法を主体としており、毎日在宅で行えるよう低負荷に設定している。2週間毎の外来では理学療法士が呼吸介助とプログラム施行状況の確認および再指導を行い、他職種による呼吸教室は月に1度開催している。<BR>【結果】<BR>quartile1が9例、quartile2が15例、quartile3が28例、quartile4が14例であった。呼吸機能について、FVCと%VCがquartile2とquartile3で有意に改善し、RV/TLCがquartile3で有意に減少した。呼吸筋力は、PImaxがquartile1で有意に改善し、PEmaxは4群すべてで有意に改善した。6MWTはquartile4で有意に改善した。CRQは、スコア全体としてquartile1・2・3が有意に改善しており、各項目別には、Dyspneaがquartile1・3、Fatigueがquartile1、Emotional functionがquartile2・3、Masteryがquartile1・2・3でそれぞれ有意に改善していた。<BR>【考察】<BR>当院で行っている呼吸リハプログラムの特徴として、低負荷で高頻度、患者教育も重視していることが挙げられる。今回の結果から、4群間において有意な改善が認められた評価項目に多少の相違はあったが、当院の呼吸リハプログラムはBODE indexで分類された全ての群に効果的であり、適応になると考えられた。<BR>【まとめ】<BR>BODE indexによる重症度は、呼吸リハプログラムの有効性の予測指標とはならない。
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日本呼吸管理学会誌 14(2) 274-280 2004年12月3ヵ月以上包括的呼吸リハビリテーション(呼吸リハ)を行った慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者53例を対象に,Hospital Anxiety and Depression scale(HAD)を用いて抑うつ・不安感の改善群,非改善群に分け,その成績を比較検討した.その結果,呼吸リハ開始から3ヵ月後に,改善群では残気量(RV),残気率,Borg scale,健康関連QOL指標のChronic Respiratory Disease Quetionnaire(CRQ),呼吸困難感,疲労感,疾病克服感の有意な改善を認めた.改善群における重回帰分析の結果,RVとCRQがHADに大きく影響を与えることが明らかとなった
書籍等出版物
11講演・口頭発表等
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AMED外来がんリハビリテーションプログラムの開発に関する研究班講演会 2017年11月4日
共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2024年4月 - 2027年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2023年4月 - 2026年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2023年4月 - 2026年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2022年4月 - 2025年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2022年4月 - 2025年3月
教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
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件名-開始年月日2009終了年月日2014概要「リハビリテーション・介護」の講義で音声,動画を使用している.
その他教育活動上特記すべき事項
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件名-開始年月日2012終了年月日2014概要M6学生の指導を行っている