医学部
基本情報
- 所属
- 藤田医科大学ばんたね病院 医学部 消化器外科(血管外科)
- 学位
- 医学博士(2003年3月 藤田医科大学)
- J-GLOBAL ID
- 201801000678510384
- researchmap会員ID
- 7000026485
- 外部リンク
研究分野
1論文
159MISC
523-
胆膵の病態生理 40(1) 65-69 2024年6月症例は68歳男で、19年前に膵体部IPMNに対して膵中央切除+膵管-膵管吻合(Martin手術)を施行された。今回、心窩部痛を主訴に受診し、CTで膵管吻合部から尾側に乏血性腫瘤を認め、残膵癌が疑われた。諸検査の結果から、膵管吻合部に発生したDe novo膵癌が強く疑われたため、残膵切除術を行うこととした。膵切離を行い迅速病理に提出したところ腺癌陽性と診断されたため術式を膵全摘に変更し、術後経過は良好であった。
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癌と化学療法 50(8) 933-936 2023年8月 査読有りS状結腸癌および多発肝転移に対して化学療法後,肝切除術を施行し病理結果で完全寛解を得たが,化学療法中止後肝局所再発を来したため再肝切除を行った1例を報告する。下腹部痛で当院救急外来を受診した。大腸内視鏡では全周性のII型腫瘍を認め生検にて高分化型腺癌と診断された。根治目的にて腹腔鏡下S状結腸切除+D3リンパ節郭清を施行した。術後CTにてS5,S7,S8に肝転移を認め,Bev+modified FOLFOX(mFOLFOX)を11サイクル施行した。肝転移はいずれの部位でも縮小し肝右葉切除術を施行した。切除標本からはviableな癌組織は認めず完全寛解と考えられた。術後Bev+mFOLFOXを6サイクル再開し寛解を維持していたが,化学療法を中止した3ヵ月後,肝切除後1年6ヵ月後のフォローアップCTにて肝断端の局所再発を認め,肝転移局所再発と診断し開腹肝部分切除を行った。患者は術後9ヵ月現在,無再発生存中でありmFOLFOXを再開している。(著者抄録)
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癌と化学療法 50(8) 929-932 2023年8月 査読有り局所進行切除不能膵癌に対してFOLFIRINOX+放射線療法を行った後,conversion surgeryを施行した1例について報告する。症例は70歳代,女性。食後の腹痛を主訴に近医を受診し,腹部造影CTを撮影したところ,膵鉤部に上腸間膜動脈,第1空腸動脈,第2空腸動脈浸潤(>180°)を伴う不整形腫瘤を認めた。画像上,UR-LA(sm),cT4N0M0,cStage IIIの膵癌と診断され,mFOLFIRINOX 5コース施行した。その後,局所制御を目的として,放射線療法50.4Gy(三次元原体照射)を追加した。CA19-9は394.1U/mLから10.5U/mLへ低下した。治療効果はRECIST:partial responseと判定した。この後,根治術可能と判断し,初回治療から8ヵ月後に亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した。腫瘍は3×2mm相当とごくわずかな範囲に認められ,pStage IA,R0,術前化学療法の治療効果判定はEvans Grade IIIであった。患者は術後5ヵ月無再発生存中である。(著者抄録)
共同研究・競争的資金等の研究課題
1-
文部科学省 科学研究費補助金 若手研究B 2012年4月 - 2014年12月