會田信子, 半谷眞七子, 阿部恵子, 村岡千種, 久田満, 鈴木伸一, 青松棟吉, 安井浩樹, 藤崎和彦, 植村和正
看護科学研究(Web) 12(1) 1-23 (WEB ONLY)-23 2014年3月 査読有り
実践的医療者教育において重要な役割を担う模擬患者(以下、SP)のストレス状態を包括的に測定する模擬患者用ストレス調査票(以下、SPSSQ)を開発し、信頼性・妥当性を検証した。対象は、成人SP 401名(回収率68.2%、有効回答率87.6%)で、無記名質問紙による郵送法で実施した。ストレス要因は、6因子構造からなる43項目(バリマックス回転)が抽出され、α信頼性係数0.926、累積寄与率48.14%、SRS-18(鈴木 他 1997)との相関係数0.20〜0.40(p < 0.0001)、GFI = 0.873、AGFI = 0.845、RMSEA = 0.058であった。ストレス反応(プロマックス回転)は、3因子17 項目が抽出され、α信頼性係数0.844、累積寄与率42.99%、因子相関行列0.295〜0.567(p < 0.0001)、SRS-18との相関係数0.40〜0.85(p < 0.0001)、GFI = 0.903、AGFI= 0.868、RMSEA = 0.071であった。以上より、モデルの適合度に若干の課題はあるものの、SPSSQの適用可能性が確認された。