研究者業績
基本情報
- 所属
- 藤田医科大学 医学部 医学科 准教授
- 学位
- 博士(医学)(2007年12月 慶應義塾大学)
- 研究者番号
- 50327590
- J-GLOBAL ID
- 200901014347662070
- researchmap会員ID
- 5000088374
- 外部リンク
研究分野
1経歴
9-
2019年4月 - 現在
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2018年10月 - 2019年3月
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2006年6月 - 2018年9月
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2005年7月 - 2006年5月
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2003年6月 - 2005年6月
学歴
2-
1992年4月 - 1998年3月
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1989年4月 - 1992年3月
委員歴
30-
2020年12月 - 現在
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2016年12月 - 2020年12月
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2011年12月 - 2019年3月
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2008年 - 2018年
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2015年12月
論文
200-
Journal of gynecologic oncology 2024年6月3日OBJECTIVE: This study aimed to determine whether the number of resected pelvic lymph nodes (PLNs) affects the prognosis of endometrial cancer (EC) patients at post-operative risk of recurrence. METHODS: JGOG2043 was a randomized controlled trial to assess the efficacy of three chemotherapeutic regimens as adjuvant therapy in EC patients with post-operative recurrent risk. A retrospective analysis was conducted on 250 patients who underwent pelvic lymphadenectomy alone in JGOG2043. The number of resected and positive nodes and other clinicopathologic risk factors for survival were retrieved. RESULTS: There were 83 patients in the group with less than 20 PLNs removed (group A), while 167 patients had 20 or more PLNs removed (group B). There was no significant difference in patients' backgrounds between the two groups, and the rate of lymph node metastasis was not significantly different. There was a trend toward fewer pelvic recurrences in group B compared with group A (3.5% vs. 9.6%; p=0.050). Although Kaplan-Meier analysis showed no statistically significant difference in survival rates between the two groups (5-year overall survival [OS]=90.3% vs. 84.3%; p=0.199), multivariate analysis revealed that resection of 20 or more nodes is one of the independent prognostic factors (hazard ratio=0.49; 95% confidence interval=0.24-0.99; p=0.048), as well as surgical stage, high-risk histology, and advanced age for OS. CONCLUSION: Resection of 20 or more PLNs was associated with improved pelvic control and better survival outcomes in EC patients at risk of recurrence who underwent pelvic lymphadenectomy alone and were treated with adjuvant chemotherapy.
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Gynecologic Oncology 181 46-53 2024年2月
MISC
395-
東海産科婦人科学会雑誌 57 233-237 2021年3月薬剤性大動脈炎はG-CSF(granulocyte-colony stimulating factor)製剤や抗悪性腫瘍剤などの投与後に発症することがあるが、その報告は少ない。今回我々はG-CSF製剤またはプラチナ製剤に起因すると思われる薬剤性大動脈炎の一例を経験したので報告する。症例は64歳、2妊2産、特記すべき既往歴なし。子宮体癌FIGO II期の術前診断で腹式拡大子宮全摘出術、両側付属器摘出術、骨盤および傍大動脈リンパ節郭清術、大網部分切除術を行った。術後の病理診断は類内膜癌Grade2、pT2N1M0であったため、術後補助化学療法としてadriamycin+cisplatin療法(G-CSFとしてpegfilgrastim併用)を行った。1サイクル目投与後18日目より感冒症状を伴わない39度台の発熱が持続し、CRPの上昇を認めたため熱源検索として胸腹部造影CT検査を行ったところ、遠位大動脈弓部から右鎖骨下動脈に動脈壁に沿った軟部影を認めた。また血管炎マーカーであるPentraxin3が37ng/ml(0.7-5.4ng/ml)と上昇を認めたことから大動脈炎の発症を疑った。血液検査で血液培養は陰性で結核や梅毒、真菌およびウイルスなどの感染症を積極的に疑う所見は認めず、また特異的な自己抗体の上昇所見なく自己免疫疾患も原因として否定的であり、頭部MRI検査や頸部超音波検査でも血管奇形は認めなかったことから、薬剤性大動脈炎が最も疑われた。化学療法を中止し入院管理で慎重に経過観察を行っていたところ自然に解熱し、ステロイド剤などの治療を行うことなくCRPも徐々に低下、陰性化した。初回化学療法から6週間後の造影CT検査で動脈壁に沿った軟部影は縮小を認め、患者と家族へ相談の上、その後の化学療法は行わず経過観察とした。G-CSF製剤またはcisplatinが原因と考えられる薬剤性大動脈炎の一例を経験した。薬剤性大動脈炎は解離性大動脈瘤などの致死的病態を呈することもあるため、その対応には十分な注意が必要である。(著者抄録)
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東海産科婦人科学会雑誌 57 247-252 2021年3月poly(ADP-ribose)polymerase(PARP)阻害薬であるオラパリブは、プラチナ感受性再発卵巣癌に対して化学療法奏効後の維持療法として用いることで無増悪生存期間の有意な延長が示されている。本研究では、再発時にオラパリブ維持療法の適応となりうる卵巣癌患者の割合および背景を後方視的に検討した。2011年1月から2015年12月に藤田医科大学病院にて標準的な初回治療が施行された上皮性卵巣癌(卵管癌、原発性腹膜癌を含む)患者105例を対象とした。プラチナ感受性再発患者およびオラパリブ維持療法の適応となる患者の割合、背景、治療転帰につき後方視的に解析した。対象とした105例のうち再発を認めた患者は35例(33%)であり、プラチナ抵抗性再発は14例(13%)、プラチナ感受性再発は21例(20%)であった。プラチナ感受性再発患者21例に対する二次化学療法レジメンはパクリタキセル+カルボプラチン(TC)療法が最も多く、ベバシズマブ併用は6例(29%)であった。二次化学療法の奏効は、complete response(CR)が10例(48%)、Partial response(PR)が2例(10%)であった。再発治療でのオラパリブ維持療法の適応となりうる患者は上記の12例であり、再発患者の34%(12/35)、プラチナ感受性再発患者の57%(12/21)であった。プラチナ感受性再発に対する二次化学療法後のdisease-free interval(DFI)中央値は7ヵ月(3-18ヵ月)であった。プラチナ感受性再発患者の半数以上でオラパリブ維持療法の適応となることが示された。現行治療では再増悪時にプラチナ抵抗性となる可能性があり、オラパリブ維持療法によるDFIの延長が期待される。(著者抄録)
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東海産科婦人科学会雑誌 57 285-289 2021年3月症例は65歳女性、ネフローゼ症候群の精査加療目的のため当院腎臓内科に入院管理となった。腎生検で膜性腎症と診断されたが、ステロイド治療に抵抗性であったため、二次性膜性腎症が疑われた。原因検索として行ったCT検査で子宮頸部に腫瘤性病変を認めたため、当科に紹介となった。子宮頸部腫瘍の病理診断は扁平上皮癌であり、MRI検査で長径96mmの腫瘍を認め、腟および膀胱への浸潤と坐骨転移を認めた。以上より、二次性膜性腎症を合併した子宮頸癌FIGO stage IV B期(TNM;T4N1M1)と診断し、シスプラチンを用いた同時化学放射線療法(concurrent chemoradiotherapy;以下CCRT)を行った。CCRT施行後、子宮頸部腫瘤は消失し病理学的完全奏効となり、同時に膜性腎症も改善した。現在治療開始後30ヵ月が経過し、再発なく経過観察中である。悪性腫瘍に起因した二次性膜性腎症においては、腎機能を含めた全身状態を考慮した上で積極的な抗腫瘍治療が重要と考えられた。(著者抄録)
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Oncology reports 45(4) 766-786 2020年2月21日 査読有り
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日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 35(2) 238-243 2019年12月子宮体癌IA期に対し腹腔鏡下子宮体癌手術を行った150例を対象に、骨盤リンパ節郭清を施行した75例(A群)と未施行75例(B群)に分類した。検討項目は肥満症例(BMIが25以上)と非肥満症例における患者背景(年齢、未産婦数、糖尿病の頻度、高血圧の頻度、病理組織型、手術進行期、治療成績(手術時間、推定出血量、術後入院期間、リンパ節郭清群の摘出リンパ節個数)、術中・術後合併症、術後治療の有無、無増悪生存割合、全生存割合で、2群間で比較した。また、過去の開腹下子宮体癌手術49例の摘出リンパ節数を肥満症例と非肥満症例で比較した。その結果、A群において肥満症例が非肥満手術例に比べ手術時間、摘出リンパ節個数が有意に多かった。しかし、その他の項目に有意差はなく、肥満は腹腔鏡下子宮体癌手術に影響を及ぼさないと考えられた。
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関東連合産科婦人科学会誌 56(4) 591-596 2019年11月背景:若年の子宮体癌,子宮内膜異型増殖症(AEH)に対する妊孕性温存療法として,medroxyprogesterone acetate(MPA)を用いた高用量黄体ホルモン療法があるがその再発率の高さが問題となる.本研究ではMPA療法後の再発例の特徴を明らかにすることを目的とした.方法:1998〜2015年,当科で初回治療としてMPA療法を施行した182名を対象とし,倫理委員会の承認のもと,臨床病理学的因子や予後について後方視的に解析した.初回治療前の組織型はAEHで再発時AEHであった34例をA群,初回治療時EMG1で再発時AEHであった37例をB群,初回治療時EMG1で再発時EMG1であった27例をC群とした.結果:病変消失率はいずれも100%で,A群はB+C群に比較し再々発率が低く,再々発までの期間が長かった.妊娠例と非妊娠例では再々発率,再々発までの期間に有意差を認めなかった.結論:G1症例では再発時に進行する可能性もあり慎重な管理が求められる.治療後妊娠例は再発が少ないことから病変消失後の積極的な不妊治療がすすめられるが,分娩後も再発する可能性があり継続した管理が求められる.(著者抄録)
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日本臨床細胞学会雑誌 58(5) 196-201 2019年9月目的:子宮体癌の腹腔細胞診陽性の背景因子を明らかにし、子宮鏡検査が腹腔細胞診陽性に与える影響を検討することを目的とした。方法:当院にて子宮鏡検査を施行した後に、開腹もしくは腹腔鏡下に手術療法を施行した414例に関して、腹腔細胞診の結果と臨床病理学的因子との関連を後方視的に検討した。成績:414例中13例(3%)で腹腔細胞診陽性であった。腹腔細胞診陽性の有意なリスク因子として、単変量解析では類内膜癌Grade 3+特殊組織型、付属器転移、大網転移、腹膜播種が挙げられ(p<0.001)、多変量解析では類内膜癌Grade 3+特殊組織型(p=0.01)と大網転移が挙げられた(p<0.001)。またリスク因子別では大網転移陽性例で腹腔細胞診陽性例が最も多かった(7/10例、70%)。12例で腹腔細胞診陽性のリスク因子である類内膜癌Grade 3+特殊組織型もしくは大網転移を認めた。1例のみリスク因子を有さず腹腔細胞診が陽性となった症例を認め、多発子宮筋腫や子宮腺筋症によって、子宮鏡の検査時間や還流圧を通常より要したことが原因と推定されたが、術後再発を認めず経過している。結論:術前に子宮鏡検査を施行したにもかかわらず腹腔細胞診陽性となった例は少なく、そのほとんどが腹腔細胞診陽性のリスク因子を有する症例であったため、術前子宮鏡検査による腹腔細胞診への影響は軽微であろうと考えられた。(著者抄録)
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日本癌学会総会記事 78回 P-2346 2019年9月
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産科と婦人科 86(9) 1045-1051 2019年9月 招待有り婦人科腫瘍の中でも卵巣腫瘍に対する超音波検査は、その存在診断においての有用性は高く、さらに腫瘍形態や輪郭、腫瘍周囲の随伴所見の有無などにより総合的に良悪性の鑑別にも活用される。ただし、卵巣腫瘍は組織学的に多彩であるためにエコーパターン分類のみを質的評価の診断基準として用いるには限界があり、腫瘍の生物学的特徴や発がん機序を意識した評価を加えることがより重要である。(著者抄録)
書籍等出版物
23講演・口頭発表等
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日本超音波医学会第30回関東甲信越地方会学術集会 【特別プログラム 産婦人科領域 パネルディスカッション】産婦人科超音波の潮流 2018年10月27日 日本超音波医学会関東甲信越地方会 招待有り
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17th Biennial Meeting of the International Gynecologic Cancer Society (IGCS2018) 2018年9月16日 International Gynecologic Cancer Society
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17th Biennial Meeting of the International Gynecologic Cancer Society (IGCS2018) 2018年9月15日 International Gynecologic Cancer Society 招待有り
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17th Biennial Meeting of the International Gynecologic Cancer Society (IGCS2018) 2018年9月15日 International Gynecologic Cancer Society
担当経験のある科目(授業)
6-
2020年10月婦人科腫瘍学総論 (藤田医科大学医学部)
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2020年10月女性生殖器の主要徴候 (藤田医科大学医学部)
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2019年10月 - 2019年10月女性生殖器の腫瘍の病理、診断および治療 (人間環境大学)
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基礎診断学(不正性器出血、過多月経、過少月経) (慶應義塾大学)
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婦人科学(婦人科がん薬物療法・臨床試験) (慶應義塾大学)
所属学協会
16Works(作品等)
4共同研究・競争的資金等の研究課題
13-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2018年4月 - 2021年3月
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文部科学省・日本学術振興会 科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(C)) 2018年4月 - 2020年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2014年4月 - 2018年3月
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文部科学省・日本学術振興会 科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(C)) 2014年4月 - 2017年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2013年4月 - 2016年3月