研究者業績
基本情報
学歴
4-
- 1989年
-
- 1989年
-
- 1985年
-
- 1985年
MISC
34-
日本臨床細胞学会雑誌 39(5) 323-326 2000年背景: 子宮頸部明細胞腺癌は子宮頸部腺癌の4%といわれ, 比較的まれな疾患である.今回, 術前に診断し得た子宮頸部明細胞腺癌の1例を経験したので報告する.<BR>症例: 74歳, 女性.不正性器出血を認め近医より当院入院となった.生検は施行することができなかったが, 子宮頸部細胞診にて明細胞腺癌と診断され, 患者の年齢および全身状態を考慮し, 単純子宮全摘術および両付属器切除術が施行された.術後病理診断で子宮頸部明細胞腺癌と確定診断された.術前細胞診の細胞所見は, 出血性背景に多彩な像を示す腫瘍細胞が比較的平面的および散在性に出現していた.多形性に富んだ細胞質を有する大小不同が著しい腫瘍細胞, シート状に出現して細胞質が豊富で均一な大きさの腫瘍細胞, 大型裸核腫瘍細胞およびhobnail様腫瘍細胞がみられた.<BR>結論: 子宮頸部明細胞腺癌の細胞診による確定診断はhobnail細胞以外の腫瘍細胞が単独で出現した場合はきわめて困難であると考えられた. しかしながら, 子宮頸部明細胞腺癌は予後が悪いことより, 本症例のように腫瘍細胞が多彩な像を示した場合には特に留意し, 他腺癌との鑑別診断をすることが望まれる.
-
日本臨床細胞学会雑誌 39(5) 323-326 2000年背景: 子宮頸部明細胞腺癌は子宮頸部腺癌の4%といわれ, 比較的まれな疾患である.今回, 術前に診断し得た子宮頸部明細胞腺癌の1例を経験したので報告する.<BR>症例: 74歳, 女性.不正性器出血を認め近医より当院入院となった.生検は施行することができなかったが, 子宮頸部細胞診にて明細胞腺癌と診断され, 患者の年齢および全身状態を考慮し, 単純子宮全摘術および両付属器切除術が施行された.術後病理診断で子宮頸部明細胞腺癌と確定診断された.術前細胞診の細胞所見は, 出血性背景に多彩な像を示す腫瘍細胞が比較的平面的および散在性に出現していた.多形性に富んだ細胞質を有する大小不同が著しい腫瘍細胞, シート状に出現して細胞質が豊富で均一な大きさの腫瘍細胞, 大型裸核腫瘍細胞およびhobnail様腫瘍細胞がみられた.<BR>結論: 子宮頸部明細胞腺癌の細胞診による確定診断はhobnail細胞以外の腫瘍細胞が単独で出現した場合はきわめて困難であると考えられた. しかしながら, 子宮頸部明細胞腺癌は予後が悪いことより, 本症例のように腫瘍細胞が多彩な像を示した場合には特に留意し, 他腺癌との鑑別診断をすることが望まれる.
-
THE TOKAI JOURNAL OF OBSTETRICS AND GYNECOIOGY 36 113-119 1999年
-
THE TOKAI JOURNAL OF OBSTETRICS AND GYNECOLOGY. 36 79-83 1999年
-
日本東洋医学会誌 45(4) 849-858 1995年従来,切迫早産の治療は安静療法が主で,その補助療法として薬物療法がある。しかしその副作用や投与限界量等により,有効な治療効果が達成できないことがある。今回我々はこのような症例に対して灸療法と,その原理から電気的に考案されたマイクロ波発振装置による刺激療法を行い,良好な結果を得たのでここに報告する。妊娠24週以降の切迫早産患者に対して至陰,湧泉,三陰交の穴に灸療法を行った。その結果,灸療法により作用時間は短かったが子宮緊張が緩和され,胎動が増加し,臍帯動脈,子宮動脈の血管抵抗が低下することがわかった。また,マイクロ波刺激を頻回に行うことにより同様の効果を長時間持続でき,しかも副作用は認められなかった。その結果,薬物療法に灸療法を併用すると薬物の使用量を減らすことができ,それによって副作用の発現頻度を抑えることができた。灸療法は切迫早産の新しい治療法として有効かつ安全であると考えられた。
-
日本東洋医学会雑誌 45(4) 849-858 1995年従来,切迫早産の治療は安静療法が主で,その補助療法として薬物療法がある。しかしその副作用や投与限界量等により,有効な治療効果が達成できないことがある。今回我々はこのような症例に対して灸療法と,その原理から電気的に考案されたマイクロ波発振装置による刺激療法を行い,良好な結果を得たのでここに報告する。妊娠24週以降の切迫早産患者に対して至陰,湧泉,三陰交の穴に灸療法を行った。その結果,灸療法により作用時間は短かったが子宮緊張が緩和され,胎動が増加し,臍帯動脈,子宮動脈の血管抵抗が低下することがわかった。また,マイクロ波刺激を頻回に行うことにより同様の効果を長時間持続でき,しかも副作用は認められなかった。その結果,薬物療法に灸療法を併用すると薬物の使用量を減らすことができ,それによって副作用の発現頻度を抑えることができた。灸療法は切迫早産の新しい治療法として有効かつ安全であると考えられた。
-
日本産科婦人科学会誌 46(3) 247-252 1994年近年, Vibro-Acoustic Stimulation Test (以下VASTと略す) は胎児のwell-beingの評価法として注目されている。また, Auditory Brainstem Response (以下ABRと略す) は新生児の脳幹機能の他覚的評価及び聴力機能のscreeningとして利用されている。しかし, 硬膜外麻酔 (以下硬麻と略す) 下無痛分娩時におけるVASTの評価はなく, 一方では, VASTによる新生児の聴覚機能に対する影響が懸念されているのが現状である。そこで本研究は合併症のない満期産頭位経腟分娩を対象とし, 1) 硬麻下分娩時におけるVASTによる胎児のwell-beingの評価, 及び, 2) ABRを用いてVASTによる新生児の聴力機能に及ぼす影響について検討し, 以下の結果を得た。1) VASTは硬麻前と硬麻後10分に50例に施行し, 硬麻前後にVASTによるCTG波形が変化したものは5例 (10%) であった。これらの症例は出生後に全例〓帯巻絡が認められたことから〓帯因子による影響を推測された。新生児の聴力機能はABRによる潜時-刺激強度曲線 (Latency-Intensity curve (L-I curve)) を用い検討した。その結果, 硬麻群でVASTを施行した症例群, 硬麻群でVASTを施行しなかった症例群, 非硬麻群でVASTを施行した症例群, 非硬麻群でVASTを施行しなかった症例群の各群においてL-I curveの変化は認められなかった。また, 反応閾値は10dBであった。以上, 硬麻下の胎児のwell-beingの評価法としてのVASTはCTG波形に対して問題となるような硬麻の影響が認められず, したがって, VASTは硬麻時にも非硬麻時と同様に胎児評価に使用できると考えられた。また, ABRを利用したVASTによる新生児の聴力機能への影響についての検討では硬麻の有無にかかわらず異常を認めずVASTは安全と考えられた。
-
日本東洋医学雑誌 45(2) 345-350 1994年骨盤位妊娠に対し古くから胸膝位,外回転術などの胎位矯正術が試みられているがその確実性や安全性については疑問が残っている。そこで我々は三陰交,至陰と湧泉の経穴に灸療法を施行して骨盤位矯正を試みた。対象は,分娩まで観察管理可能であった22例,妊娠継続中で分娩に至っていない6例,計28例について検討した。頭位に矯正できたのは25例で矯正率89.3%だった。灸療法中および療法後に子宮収縮に伴う痛みなどの異常を認めなかった。頭位にもどり分娩に至った症例は,前期破水にて35週6日で早産となった1例を除き,他はすべて満期経膣分娩だった。全例,児には異常を認めなかった。分娩まで骨盤位が矯正されなかった3例は1例が双角子宮であり,前期破水をおこし帝王切開となったが,他の2例は満期経膣分娩にて生児を得た。以上から灸療法の骨盤位矯正は母児共に悪影響を及ばすことなく安全な矯正法と考えられる。
-
GYNECOLOGIC ONCOLOGY 44(3) 284-287 1992年3月
-
J. Clin. Electron Microswpy 21(5-6) 847-848 1988年