保健衛生学部
基本情報
研究分野
1論文
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Journal of International Nursing Research 2(1) e2021-0030 2022年8月 査読有り
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家族看護学研究 27(2) 152-165 2022年3月 査読有り目的:本研究の目的は、行政保健師が日頃の子育て支援活動の中で子育て中の家族と対話的に関わるためにどのような工夫をしているのかを明らかにし、支援の示唆を得ることである。方法:母子保健活動に携わる保健師3名に半構成的インタビューを行った。研究協力者には、参加における自由意思やプライバシー保護について説明し同意を得た。本研究は研究者の所属大学の研究倫理委員会の承認を得て実施した。結果:子育て中の家族と対話的に関わるための工夫として保健師は、【いざというときに活きる普段からの援助的関係づくり】【関心をもち、身近で信用しうる存在であることを家族全体に受け入れてもらう】【安心して語ってもらえるような体勢をとり、気持ちに応答する】という工夫をしていた。また、【保健師の働きかけ方の特徴を自覚して支援者としての技術を磨く】、組織的な工夫としての【家族の状況を理解し関わるための支援の質を保証する組織的な体制づくり】があった。考察:家族と対話的に関わるために保健師は、支援者側の心配や懸念を表現する関係性、家族員個人を守りながらも互いが気持ちを語れる場を模索していた。家族を支援する場面において複数の支援者、家族メンバー、家族の関係者が支援のネットワークとして関わること、ひとりや多様な声を丁寧に扱う対話やそのための研修の必要性が示唆された。(著者抄録)
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日本看護研究学会雑誌 44(5) 735-747 2022年1月 査読有り筆頭著者目的:生活上の支障を抱えながらも若年性認知症者が社会参加することがどのような意味を持つのかを当事者や支援者双方の捉え方を通して明らかにすることである。方法:当事者および支援者への参与観察と半構成的面接を実施した。結果:若年性認知症者にとって社会参加は,発信することで役に立つという新たな役割を担い,希望を持ち続けるという意味があり,身近な人々とは,相手を気遣い協力し合う関係をつくり,他者との交流を励みとし互いに後押しするという意味を持っていた。さらに若年性認知症者ならではのリアリティを伝え,認知症への理解を広めるという意味を持っていた。結論:社会参加の意味は,若年性認知症者自身,身近な人々とのかかわり,不特定多数の人へ発信するという広がりを示した。今後は自分の感情を出し合い励まし合える対話の場を提案し,若年性認知症者の特性や希望を考慮した社会参加の場を創造していく必要がある。(著者抄録)
書籍等出版物
3講演・口頭発表等
15所属学協会
6共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2024年4月 - 2029年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2024年4月 - 2027年3月