研究支援推進本部

八代 嘉美

ヤシロ ヨシミ  (Yoshimi Yashiro)

基本情報

所属
藤田医科大学 橋渡し研究支援人材統合教育・育成センター 教授
慶應義塾大学 殿町先端研究教育連携スクエア 再生医療リサーチセンター 特任教授
(兼任)医学部 整形外科学教室 訪問教授
厚生労働省 国立医薬品食品衛生研究所 再生・細胞医療療製品部 客員研究員
学位
博士(医学)(東京大学)
修士(医科学)(東京大学)

J-GLOBAL ID
200901022997838671
researchmap会員ID
6000016299

1976年名古屋市生まれ。2003年名城大学薬学部薬学科卒。同年東京大学大学院医学系研究科進学(指導教官:東京大学医科学研究所中内啓光教授)。在学中は造血幹細胞の遺伝子プロファイリングや老化制御機構の研究を行う。2009年博士(医学)。大学院卒業後は慶應義塾大学医学部生理学教室で特任助教を勤め、この頃から科学技術社会論的研究を開始し、幹細胞研究および再生医療に関する社会受容の形成、およびSFなどのサブカルチャー分野における生命科学の描かれ方に関する研究を行う。2011年~2012年東京女子医科大学先端生命医科学研究所特任講師、2012年慶應義塾大学医学部総合医科学研究センター特任准教授、2013年京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門特定准教授、2018年神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーションスクール設置準備担当教授を経て現職。

細胞の不均一性に着目し、薬効薬理の中核となる細胞の探索や適切な原料細胞の選定、品質特性に関する研究、またそれらに関するコストなどの研究を通じて、再生医療や先端医療の社会実装の加速を目指しています。またSFやマンガなどのサブカルチャーを通して先端生命科学の受容に関する研究も行っています。これらの知見を活かした社会と再生医療の接点構築の実践をおこなうことで、再生医療が社会と協働しながら実現化していく時代を目指して指しています。


論文

 22

MISC

 98
  • 八代 嘉美
    医学のあゆみ 276(6) 668-672 2021年2月  
    近年、オルガノイドが大きな注目を集めている。武部は、その起源を細胞生物学の萌芽期にWilsonが報告したカイメンの細胞凝集に求めているが、事実"形態形成"という生命誌における大きなトピックスは常に生命科学の進歩とともにある。すなわち、研究対象の中枢に置くか否かは別として、オルガノイドという概念は生命科学に携わる人間にとって常に関心事項であったことは間違いない。しかし、その注目が高まるようになった契機は、武部がオルガノイド3.0期と称する時期、すなわちヒトES細胞、iPS細胞といった多能性幹細胞の成立とその操作可能性を得られたこの20年のことであり、さらにこの数年は、その視線は加熱している。それは、生命科学研究者といった、科学的な見地からオルガノイドに関心を持つこれまでのプレイヤーだけでなく、倫理的・法的・社会的問題(ELSI)の観点からの新たな熱源が加わったことによる。では、その新たな視線のなかで、生命科学の現場は何を考え、どうするべきであろうか。本稿では、オルガノイド研究が基礎科学的にも実学的にも多くの実りを得るために、われわれが考えておくべきことを整理したい。(著者抄録)
  • 八代 嘉美
    公衆衛生 84(10) 681-686 2020年10月  
    <文献概要>はじめに 本誌の読者諸賢は,「再生医療」という言葉にどういうイメージをお持ちだろうか.表1は,現在薬価承認を受けている再生医療等製品の一覧である(遺伝子治療を除く).日本で「再生医療等製品」と呼ばれるカテゴリーの製品は,世界的にも開発競争が加速しており,世界では約260件の治験が進行している.だが,それらは一般的に想像される「再生医療」とどの程度一致するものだろうか.本稿では再生医療について基礎的な知識を解説しつつ,現状と展望について解説する.
  • 八代 嘉美
    日本難病医療ネットワーク学会機関誌 7(1) 77-77 2019年11月  
  • 八代 嘉美
    思想 (1141) 97-106 2019年5月  
  • 八代 嘉美
    現代思想 47(6) 60-63 2019年5月  

書籍等出版物

 18

講演・口頭発表等

 7

共同研究・競争的資金等の研究課題

 8

その他

 2
  • TBSラジオ Session-22など出演多数。
  • NHL「ニュース深掘り」、「サイエンスゼロ」、YTV「ミヤネ屋」など出演多数。