1976年名古屋市生まれ。2003年名城大学薬学部薬学科卒。同年東京大学大学院医学系研究科進学(指導教官:東京大学医科学研究所中内啓光教授)。在学中は造血幹細胞の遺伝子プロファイリングや老化制御機構の研究を行う。2009年博士(医学)。大学院卒業後は慶應義塾大学医学部生理学教室で特任助教を勤め、この頃から科学技術社会論的研究を開始し、幹細胞研究および再生医療に関する社会受容の形成、およびSFなどのサブカルチャー分野における生命科学の描かれ方に関する研究を行う。2011年~2012年東京女子医科大学先端生命医科学研究所特任講師、2012年慶應義塾大学医学部総合医科学研究センター特任准教授、2013年京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門特定准教授、2018年神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーションスクール設置準備担当教授を経て現職。
細胞の不均一性に着目し、薬効薬理の中核となる細胞の探索や適切な原料細胞の選定、品質特性に関する研究、またそれらに関するコストなどの研究を通じて、再生医療や先端医療の社会実装の加速を目指しています。またSFやマンガなどのサブカルチャーを通して先端生命科学の受容に関する研究も行っています。これらの知見を活かした社会と再生医療の接点構築の実践をおこなうことで、再生医療が社会と協働しながら実現化していく時代を目指して指しています。