専門は惑星科学、惑星物理学、惑星物質・物性科学、惑星探査科学。特に熱赤外カメラを用いた史上初の小惑星探査により、惑星探査に「熱撮像」の手法を世界で初めて導入に成功し、さらに「太陽系物性科学」の分野を創設。観測機器の開発による惑星探査でのその場観測とサンプルリターンによる帰還試料分析を主な研究手法とする。
主要な開発機器は、蛍光X線分光計、熱赤外カメラ、多波長熱赤外カメラである。また開発中のものはマルチターン飛行時間型質量分析計等である。地上分析においてはハイパースペクトル顕微鏡による帰還試料の分析の他、将来の資料熱物性分析のための多色熱赤外顕微鏡の開発を推進中である。
◆国内外の惑星探査計画(観測機器担当)
・月探査「Lunar-A」 光学カメラLIC(Co-I)1993-2005
・火星探査「のぞみ」 HFレーダ高度計PWS/ALT(Co-I)1994-2003、可視カメラMIC(Co-I)1995-2003
・小惑星探査「はやぶさ」 蛍光エックス線分光計XRS担当(PI)1995-2010
・月周回探査「かぐや(SELENE)」 蛍光X線分光計XRS担当(PI)1998-2009
・小惑星探査「はやぶさ2」 中間赤外カメラTIR担当(PI)2010-present.、
・小惑星探査「はやぶさ2」 小型ランダーMASCOT担当(JAXAリエゾン)2010-2019
・小惑星探査「はやぶさ2」 デジタルエレキDE担当(PI)2010-present
・小惑星探査「はやぶさ2」 ハイパースペクトル顕微鏡MicrOmega担当(Co-PI)2019-present
・二重小惑星探査計画Hera 熱赤外カメラTIRI担当(PI)2020-present
・二重小惑星探査計画Hera Hera Investigation Team メンバ(招聘)2020-present
◆帰還サンプルの分析(地上分析)
・JAXAキュレーションセンター(地球外物質研究グループ所属)2009-present
・ハイパースペクトル顕微鏡MicrOmega-CF(Co-PI)
・熱赤外顕微鏡(PI)
◆海外ミッション参画
・SMART-1 D-CIXS(Co-I)2000-2005
・Chandrayaan-1 C1XS(Co-I)2006-2009
・BepiColombo MIXS(Co-I)2003-present、SIXS (Co-I)2003-present
・Hera (-JP) Proejct Manager & TIRI(PI)2020-present、Investigation Team 2020-present
◆WG参画
・ESA MarcoPolo(=Hayabusa-MkII)においてX線分光、熱積外カメラ、着陸機
・月着陸機SELENE-B、SELENE-II
・月着陸SLIM(科学システム検討担当)
・火星探査MELOS(科学システム検討担当(固体惑星)、着陸探査)
・OKEANOS (科学システム検討担当、質量分析計HRMSの開発)
・月縦孔探査Uzume(科学システム検討担当、熱赤外カメラの開発)