研究者業績

岩城 賢太郎

イワギ ケンタロウ  (IWAGI KENTARO)

基本情報

所属
武蔵野大学 文学部 日本文学文化学科 准教授
学位
学士(筑波大学)
修士(筑波大学大学院)
博士(筑波大学大学院)

J-GLOBAL ID
201201098630135595
researchmap会員ID
7000001449

委員歴

 2

論文

 15
  • 岩城賢太郎
    武蔵野大学日本文学研究所紀要 (9) 21-34 2021年3月  筆頭著者
  • 岩城賢太郎
    武蔵野文学 (67) 34-38 2019年12月  招待有り筆頭著者
  • 岩城賢太郎
    武蔵野文学館紀要 (9) 125-141 2019年3月  筆頭著者
  • 岩城賢太郎
    武蔵野大学能楽資料センター紀要 (29) 58-82 2018年3月  筆頭著者
  • 岩城 賢太郎
    調査研究報告 (第37号) 99-115 2017年3月  筆頭著者
  • 武蔵野大学能楽資料センター紀要 22 15-40 2011年3月  
    平家物語諸本には見えない源平盛衰記の独自記事、すなわち巻第二十六「木曾謀叛」「兼遠起請」に見える、幼少の木曽義仲を斎藤実盛が中原兼遠に託したとする件り、巻第三十「真盛被討」「朱買臣錦袴」「新豊県翁」に見える、義仲が手塚光盛に討たれた実盛を養父と慕って追悼する件りに注目し、実盛の登場する浄瑠璃作品が、盛衰記の記事に取材しながら、併せて世阿弥作の謡曲〈実盛〉の詞章の影響を受けて展開していることを論じた。<br /> 『国文学年次別論文集:平成二十三年版』(朋文出版)に再録。
  • 岩城賢太郎
    翰林日本学 第13輯 22-47 2008年12月  招待有り筆頭著者
    近世前期に近松門左衛門が、その浄瑠璃創作における初期段階で創った、軍記物の浄瑠璃『薩摩守忠度』と『千載集』とを分析し、以下のことを論じた。『薩摩守忠度』と『千載集』とでは、その第四段の本文を中心に、謡曲『忠度』をその浄瑠璃中に受容する手法をめぐって、対照的な相違が伺える。即ち、近松が『薩摩守忠度』において、謡曲『忠度』の本文を引用しつつも、謡曲の筋や展開にはとらわれない、自由かつ独自の創作を加えて、新たな作品を志向しているのに対して、加賀掾は、謡曲『忠度』において忠度霊が語る「いくさ語り」の形式等をはじめ、謡曲の本文や作品展開をもその浄瑠璃作品中に採り入れ、典拠たる謡曲に忠実であることを志向して、『千載集』という浄瑠璃に改作したと考えられる。
  • 筑波大学平家部会論集 第12集 95-112 2007年3月  
    「木曽最期」は、近世前期の明暦~元禄頃には、『平家物語』本文よりも、謡曲〈兼平〉に拠って、多くの古浄瑠璃に作られていた。本稿では、近松門左衛門作かとも考えられている古浄瑠璃『信濃源氏木曽物語』と、類似した本文を有する古浄瑠璃『東鑑後撰集』『兼平』との関連を分析することで、これらの古浄瑠璃創作の背景には、近世前期における、謡曲受容の拡がりと、近世人の『平家物語』観や歴史観が窺えることを指摘した。
  • 軍記と語り物 (第43号) 126-140 2007年3月  査読有り
    謡曲〈兼平〉は、『平家物語』「木曽最期」に取材する修羅能であるが、従来の研究では、世阿弥作の作品ほどには注目されていない。だが〈兼平〉は、従者の今井四郎兼平をシテに設定し、兼平の側から義仲の最期を語らせるという、新しい構成法をとっている。結末がシテの武者の武勇を称えて終わるという、世阿弥の作品にはない構成になっている点も、浄瑠璃等近世の軍記物演劇との関連の上では見逃せない、重要な作品である。
  • 筑波大学平家部会論集 第11集 2-17 2005年12月  
    世阿弥作の修羅能の詞章には、『源氏物語』須磨・明石巻に見える字句が幾つも引用されているが、それらは直接、『源氏物語』から取り込まれたものではなく、室町初期の『源氏物語』注釈書・梗概書や、連歌における源氏寄合を介して取り込まれたものであり、作品に、軍記物語に基づくシテの武勇の「いくさ語り」以外にも、須磨・明石の地の風雅を取り込むことを可能とした。源氏寄合を尺度として修羅能の展開を見ると、世阿弥以降の謡曲作者の詞章構成の力量の問題が窺え、世阿弥の作品からの受容と変容を繰り返し、修羅能が、世阿弥的な作品とは異なる方向を指向して行くに至ることを述べた。
  • 国語国文 第74巻(9号) 45-63 2005年9月  査読有り
    〈箙〉は、応永年間に観世座で演じていたことが知られる修羅能である。〈箙〉は前・後2場型の夢幻能であり、3つの「いくさ語り」を核として構成されている。本稿では、この「いくさ語り」に注目して分析を進めた。その結果、修羅能は、世阿弥の晩年期には、夢幻能一般におけるシテの「いくさ語り」の形式よりも、内容的に興味深い「いくさ語り」を構成することを重視する傾向が生まれていたことが明らかとなった。
  • 筑波大学平家部会論集 第10集 57-73 2004年1月  
    謡曲〈朝長〉の下掛系本は、未整理と言ってよい程混乱した詞章であり、作者の創作による「いくさ語り」とは考え難く、素材となった「いくさ語り」の存在が想定される。素材となった「いくさ語り」を採り入れ、朝長の死に立ち会った者の語りとして構成するよう意図したため、〈朝長〉において後シテ朝長とは別人格の青墓長者という前シテを設定する手法が生まれたことを論じた。
  • 筑波大学平家部会論集 第9集 54-70 2002年6月  
    室町応永期の書写の金春大夫宛久次署名の〈知章〉の能本と観世流大成版〈知章〉の詞章とを対照し、作中時間を規定する字句に注目して分析し、修羅能の成立の本質とも関連させ論じた。
  • 筑波大学平家部会論集 第8集 12-25 2000年12月  
    世阿弥作〈忠度〉の詞章に見える「文武二道」の字句を、中世における用法等を分析し、『平家物語』が指向しつつも成し得なかった方向を汲み取り、理想的な「文武二道」の武人として、シテ忠度が造型されていることを述べた。

MISC

 9

書籍等出版物

 12

講演・口頭発表等

 19
  • 平成29年度国立能楽堂公開講座 2017年5月 国立能楽堂  招待有り
  • 報告発表, 佐藤和道, 佐野玄宜, 岩城賢太郎
    2015年度能楽学会2月東京例会 2016年2月29日 共催:野上記念法政大学能楽研究所能楽の国際・学際的研究拠点・能楽学会
  • 講演担当, 三田誠広, リチャードエマート, 土屋忍, 岩城賢太郎, 解説担当, 佐々木多門, 喜多流シテ方
    武蔵野大学文学部50周年記念 土岐善麿記念公開講座特別公演 能と土岐善麿:実朝を観る 2016年2月11日 公益財団法人十四世六平太記念財団 共催:武蔵野大学文学部
    財団法人六平太記念財団 平成27年度普及事業 平成27年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
  • 司会, 福田安典氏, 小林健二氏, 神楽岡幼子氏, 岩城賢太郎
    宇和島伊達400年記念祭 ワークショップ つどい・まなび・あそび―宇和島文化探訪― 2015年10月17日 人間文化研究機構国文学研究資料館
    共催:愛媛大学、宇和島市伊達文化保存会 午前の部 10:00〜12:10/午後の部 14:00〜16:10
  • 法政大学大学院博士後期課程, 柳瀬千穂氏
    能楽学会東京例会 2013年2月4日
    柳瀬千穂氏の口頭発表に対する司会及びコメンテーター

Works(作品等)

 8

共同研究・競争的資金等の研究課題

 5

学術貢献活動

 1