musashino-u.ac.jp近・現代の日本宗教史を専門としています。これまで取り組んで来た研究テーマとして、①近代の戒律復興運動、その発展として肉食妻帯や戒律をめぐるさまざまな言説の考察、②観音菩薩中心の新仏教運動である救世教の思想があります。
アメリカのプリンストン大学に提出予定の博士論文では、"The Making of Buddhist Antiquity in Modern Japan: Buddhist Nostalgia, Religious Reforms, and Competing Restorations" (仮)というテーマで執筆しています。そこでは③理想の日本仏教の古代をめぐる様々な宗教運動を「復古的な近代とは何か」、「旧仏教(特にいわゆる奈良・平安仏教系の)の近代とは何か」という問いのなかで検討する予定です。
方法論としては宗教概念論やグローバルヒストリー、歴史叙述、貫戦史、ジェンダー、科学言説などさまざまなアプローチに関心があります(勉強中です)。2025年6月から日本に研究の拠点を移し、大学での教育や博士論文の執筆に取り組む予定です。